四阿山 2354m

  四阿山は日本100名山の一つで山スキーで比較的容易に上がれる。晴れた日が多いのでこれまで10回近く山スキーで上がっている。急な斜面は無く雪崩の恐れが無い。上部はシラビソの樹氷の間、中間部のダケカンバの樹林帯はやや樹相が濃いもののツリーランの滑りは楽しめる。

   今シーズンは夏の事故以来、半日程度の楽な山スキーは行っているが、標高差がある山スキーには行っていなかった。そこで、比較的距離が長く滑りも楽しめる四阿山に行くことにした。

   、土曜日、日曜日は好天で大勢の登山者、山スキーヤーが上がっていた。先行のトレースのお蔭で楽に登れ樹林帯の中のやや重いパウダースノーの滑りを楽しめることが出来た。しかし、やはり疲れた上に足が痛くなって、踏ん張り切れず何度か転んでしまった。

   
  2月4日(日) 晴れ時々曇り ほとんど無風

単独
登行高度:860 m、 滑降高度:860 m 

あずまや高原ホテル(7:30)-四阿山(10:50〜11:15)−あずまや高原ホテル(13:10)

   朝速いのは苦手なので、前日夕方に上田市内のビジネスホテルに宿泊。ホテルを6時半に出た。登山口のあずまや高原ホテルまで道路上にはほとんど雪が無くスムーズに進んで、ホテル手前の登山者駐車場に7時過ぎに到着。駐車場には既に沢山の車が停まっていた。今日は登山者、山スキーヤーが多いようである。準備してシール歩行で出発。

  天気は晴れており、ほぼ同時に単独行の登山者がいた。樹林帯の中の登山道は雪は固く踏み固められており、壺足の方が早く2人の単独登山者に追い越された。

   樹林帯を終えると牧場に出て無立木のダダ広い雪原となる。広い牧場は風で雪がパックされていて締まっておりやや最中雪っぽい。先行者のスノーシューのトレースに付いて進んだ。

樹林帯を行く                                            広い牧場の中を進む。右手に四阿山
   



   落葉松次いでダケカンバ樹林帯になると少し雪が深くなるので、壺足登山者もスノーシューを履いていた。先行者のトレースに付いて緩斜面を上がって行った。樹林帯は風も無く暑くなって来たので、アウターを脱いでシャツになった。

   樹林の中のハイクアップでやや疲れて、途中で少し休憩し、持参のコーヒーと行動食を取った。

   ほぼ夏道沿いに尾根筋を上がると風が出てきて寒くなってきたので、再びアウタージャケットを着た。上がるにつれてシラビソの林になり、シラビソの木は雪に覆われて樹氷となっていた。


ダケカンバの林を行く                                     岩が出ている尾根筋を先行者が下りてきた
     
 

  この間に休んでいたスノーシューの1人が追い越して行った。上から降りてくるスノーシューの登山者、山スキーヤー、ボーダーが何人かいた。


樹氷の中を行く
  


   シラビソの樹林帯を越えて尾根筋を進み、やや急斜面の登りを経て祠のある頂上に到着。3時間20分で上がったので悪く無いペースであった。頂上には数名のスノーシュー登山者、山スキーヤーがおり、さらに上がってくる人もいた。さすがに人気の山である。


   全員が下って誰もいなくなった頂上で、周囲を見ながら休憩しながら行動食を取った。近くの根子岳などは特見えるが、遠方の北アルプス、八ヶ岳などは雲に隠れて眺望は効かない。


頂上まで後わずか                                         頂上の祠
      


   頂上で昼食を取り充分休んだ後、シールを外して滑降開始。滑ろうとすると両足の大腿部がつって少し痛い。だましだましゆっくりと滑ることにした。


頂上から見る根子岳                                   頂上から見る妙高方面の山は雲に隠れている
   


  しばらく登りの細い尾根筋を辿ったが、樹林帯の中を適当に隙間を見つけて下った。やや重いが、パウダースノーの雪で滑り易い。

  尾根筋の石が出ている所を避けて滑った後、樹林帯の中を滑り降りた。途中でこれから上がる登山者、山スキーヤーが見えた。樹林帯の中は未だ藪が完全にう埋も切っておらず、途中で藪に引っ掛かって転んだ。

  陽が射して暖かくなった所で、休憩しながら行動食を取った。樹林帯を下るにつれて斜度が緩くなり牧場に出た。しかし、鉄条網がかかっていた。鉄条網沿いに歩いて進み、登りに取ったルートまで戻り牧場に出た。                                 
   
  牧場内は風で雪が締まってやや最中雪っぽい。適当にターンをして滑り降りて樹林帯の中の登山道入り口に着いた。ここで、登山道を離れて樹林帯の中を適当に滑り降りていたら、小さな沢状になり。その沢を渡り雪に覆われた別荘の横を歩いているうちに下る方向が分からなくなってしまった。

  GPSを確認すると反対方向に進んでいる。方向を確認して戻ると登山道に出て少し滑り降りて駐車場に到着。今回は転んだり、少し迷ったりして下りに時間がかかった。真田温泉で汗を流し帰途に付いた。

  
   
GPSトラック(途中は電池切れで消えている)