赤城山(地蔵岳) 1674m

   赤城山は毎朝自宅の窓から見ているなじみの山である。自宅から近いので小沼とか覚満淵には良く訪れているが、地蔵岳は25年以上前のロープウェーが動いていた時代に、冬と夏にそれぞれ一回上がっただけである。

   降雪量が少ない赤城山での山スキーはあまり考えられないが、地蔵岳直下の小さな赤城山スキー場は3月下旬となり閉鎖したが雪は十分ありそうである。そこで、好天が期待された29日に地蔵岳に上がって見ることにした。自宅からは高速道路を使わずに片道で50km以下である。ゆっくり行っても1時間半以内に行ける半日コース。

   雪は充分にあったが、重い雪で足首程度のラッセルであった。地蔵岳から小沼に下る斜面はほどほどの傾斜で距離は短いがスキーでの滑降は楽しめた。厳冬期で、風も無い好天の時ならパウダースノーの滑りは楽しめそうで、今後も他が悪天候の時に来てみようかと思った。

  
3月29日(水) 晴れ時々薄曇り、風弱し
   単独

登行高度:310 m、 滑降高度:310 m 

赤城山ビジターセンター駐車場(10:40)-地蔵岳(12:10〜12:50)-小沼手前道路沿い(13:00〜13:15)-赤城山第一スキー場(13:40)−ビジターセンター駐車場(14:00)
   

  いつも通りに朝食後、山スキーの用具、装備を用意して9時前に自宅を出た。途中でスーパーに立ち寄り、食料を買い、赤城山に向かう道路を進んだ。標高800mを越えるあたりから雪が見えて来て、標高1200m辺りでは道路上に圧雪された雪が積もっていた。

  ゆっくりと上がり、ビジターセンターの駐車場に10時半ごろ到着。天気は晴れていたが薄雲がかかっていた。風も無く気温はやや高い。山スキーの準備をして正面の傾斜の緩い谷筋を上がって行った。雪は充分に有るが、重い雪で足首程度のラッセルとなった。谷の右岸を上がって行くと小沼に通じる道路に出た。

  この道路沿いからは先行の単独のスキーヤーのトレースが付いていた。多分第一スキー場から登山道沿いに上がって来たと思われる。小沼に至る分岐点からはさらに2〜3人のスノーシューのトレースが付いていた。

樹林帯を進む                         小沼と地蔵岳に上がる分岐点              斜面の途中から見る小沼
    


  これらのトレースに従い地蔵岳に上がって行った。斜面はやや急となったが、順調に上がり一時間半かかって地蔵岳山頂に到着。山頂付近も雪に覆われていた。平らな山頂には沢山のテレビ、電話などの中継の鉄塔が林立していた。


拾い地蔵岳山頂には多くの鉄塔                地蔵岳からみる黒檜山                    反対側にも多くの鉄塔が
    


  地蔵岳頂上の標識がある所で、ゆっくりと昼食を取りながら。風も無く陽がさしていて暖かい。近くの上州武尊山、尾瀬の山は見えるが遠方の山々は薄雲に隠れて見えない。


地蔵岳よりみる武尊山と至仏山                 皇海山と日光白根山                    滑り降りた地蔵岳斜面
    


  長い休憩の後は、シールを外して滑降開始。やや重い雪だが木の間の開けたほどほどの傾斜の斜面で、滑りはそれなりに面白い。最後は谷筋の登りのトレースの横を滑り降りて小沼に至る標識の所に出た。

疎林帯を滑る                             登山道沿いの緩斜面を進む                   小さなスキー場
    


  ここの近くで何か作業をしている人がいた。小沼の方に行って見ようかと道路沿いに出たが、道路は除雪されていてギャップがかなり高い。少し道路沿いを進んだが、重い雪で面白く無さそうなので、引き返して分岐点に戻った。

  ここから先行のトレースに従い、赤城山第一スキー場に至る登山道沿いを進んだ。ストップスノーの雪でのんびりと歩いて下って人気のない第一スキー場に到着。日本一小さなスキー場と書かれている看板が立っていた。確かにゲレンデは小さく、傾斜も緩い。自分も25年以上前に子供連れで来たことがあった事を思い出した。

  後は道路沿いをスキーでビジターセンターの駐車場まで戻り、本日の山スキーは終了。少し物足りないが、自宅に近く手軽に楽しめるのが良いと感じた。


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