東谷山  (1553m)

   東谷山は平標山の北側にある山で、登りは比較的楽で、北西斜面のブナ林の疎林帯は雪質が良いことが多く最近人気の山スキーサイトである。前回の平標山への山スキーの下山後、お目にかかったYさんから27日の月曜日に東谷山に行きませんかとのメールを貰った。

   登山口は二居で下山口は貝掛温泉沿いの道路際になるので2台の車で行くと都合が良い。27日は午前中は曇りだが移動性高気圧が近づいてきて午後から晴れて来ると言う気象情報で、山スキーには好条件である。おまけに月曜日なので人も少なく静かな山行が楽しめる。お互い退職しているのでウィークデーでも行くことが出来る。

  
2月27日(月) 曇り後晴れ 無風

   2人

登行高度:740 m、 滑降高度:840 m
二居(6:40)-二居峠(7:30)−東谷山(9:40〜10:05)−貝掛温泉道路際駐車地点(11:10)
   

  朝早いので、前夜のうちにみつまたに行き車中泊した。朝5時過ぎに起きて、簡単な朝食を取り、貝掛温泉入口の駐車スペースに6時前に到着。Yさんも6時に到着。自分の車をここにおいて、準備してYさんの車に乗り二居に向かった。

  二居の道路際入口の駐車スペースに車を停めて山スキーの準備をして出発。遠くの平標山などは雲に隠れて見えないが、これから上がる尾根筋、鉄塔などはくっきりと見えている。おまけに風が全く無い。

  道路際からシール歩行を始めた。固い雪面の上に新雪が10〜20cm位載っており、ラッセルも足首程度で問題無く上がれる。2日前のトレースが所々うっすらと付いていた。少し歩いて暑くなって来たのでインナーを脱いだ。林道に出てから林道上を快調に上がった。

  途中から林道を離れて右側の斜面に上がって行ったが、正面に雪庇が見えた。雪庇を上がるのは難しいので少し引き返してやや急斜面を上がると尾根筋に出た。すぐ下に二居峠にある雪に覆われたあづまやが見えた。

二居峠にあるあずまや                      尾根筋を行く                           二居の集落、国道を見下ろす
    


  後は尾根筋を上がるだけである。左側はブナの樹林帯。右側は雪庇となっている。出来るだけ雪庇に近づかないように樹林の際を上がって行った。急斜面は適当にジグを切りながら上がった。雲が次第に取れてきて、時々青空が見えてきた。

尾根筋を進む                            雪を被った木が青空に映える               頂上まで後わずか
    


  頂上手前の急斜面で、トップを交代して歩を進めて頂上に到着。風は全く無い。時々陽射しがさして暖かい。行動食を取りながらゆっくりと休憩。雲が少しづつ取れて来たが、遠くの苗場山、神楽峰、平標山、谷川岳の上の方は未だ雲に覆われていた。

頂上から(青空は見えるものの、遠方の山は雲に隠れて見えない)
    


  シールを外して、滑降を開始した。軽い新雪で非常に滑り易い。初めは登りのトレースを辿って少し戻り、北西斜面の広い谷筋を滑り降りた。ブナの疎林帯の中の適当な急斜面で、固い雪面の上に軽い新雪が20〜30cmのっていて非常に滑り易い。適当にターンしながら滑り降りた。ターンすると場所によっては表面の雪が雪崩れて行く所もあったが直ぐにとまり問題無い。


頂上から滑りだす                          樹林帯上部を滑る
    

  2人して適当に写真を撮りながら快適斜面な滑り降りた。下るにつれて2日前か、一週間前のトレースだろうか固いトレースその上に新雪が載っている状態になった、おまけに、木に積もった雪が落ちた雪の塊が固くなってその上に新雪が積もっていた。滑りにくい上に足に応える。

ブナの疎林帯を滑る                        雪煙を立てて滑る                        下部を見ながら滑る
    

  さらに下ると谷筋で、雪が重くなってきた。軽い雪の調子で滑っていたため、重い雪に足を取られて転倒し膝を少しひねってしまった。少し膝が痛いのを我慢して、緩斜面を慎重に滑り降りて国道沿いに到達。

  橋を渡って対岸沿いに向かい、国道に架かる橋を下をスキーを外して歩いて越えた。対岸の道路沿いをスキーを滑らして貝掛温泉の道路際の車の駐車地点に戻って本日の山スキーは終了。

  自分の車に乗り、二居まで戻りYさんの車の駐車地点に戻った。ここでYさんと別れ、途中で日帰り温泉に入り帰途に着いた。

  
GPS トラック (赤が上り、青が下りの滑り)