大中子山 1844m (悪天候のため1620mまで)

   桧枝岐での山スキー行二日目の日曜日は田宮さんの発案で、桧枝岐の集落の東側にある大中子山に行くことになった。大中子山は登山道が無く雪のある時期でしか上がることが出来ないが、山スキーやスノーシューで登山した記録がある。あまり知られていない山なのでどのような山か、山スキーに適した山か興味が持たれる。

   5日の午前中は曇り空だが、午後になると崩れて雪が降って来るとの気象情報で、11時まで行ける所まで行きその後は引き返すことにした。準備をしている最中に田宮さんは額にけがをしたので、大事を取って休むことにした。大中子山に行くのはトマの風の4人と自分の5人となった。

  
2月5日(日) 曇りのち小雪、無風から弱風
   5人

登行高度:655 m、 滑降高度:655 m
大畑(7:30)-林道一ノ岐戸沢出会い(8:35)−尾根筋1620m地点(11:00〜11:20)−林道一ノ岐戸沢出会い(12:10)−大畑(12:40)
   

  民宿の好意で朝6時に朝食を取ることが出来た、朝7時前に燧の湯の駐車場に車を停めて、山スキーの準備をして出発。大畑からの林道を少し歩いた後、舟岐川沿いの平坦な林道をシール歩行で進んだ。1時間近く林道を歩いて橋を渡る手前で左側の尾根筋から一の岐戸沢のスノーブリッジを越えた。

  初めはやや急な尾根筋が続いた。ブナ林だがやや樹相が濃い。地図上の1332mを越えると緩斜面となり上がり易くなった。大中子山に至るこの尾根筋は北西に面しているのでパウダースノーがそのまま残っているようで雪が比較的軽い。足首くらいのラッセルだが、あまり苦にならない。


やや樹相が濃い尾根筋を行く                                  平坦な尾根筋
   


  朝の出発時には青空が見えていた空も曇って来たが、風が無い上に比較的気温が高い。暑くなってきてアウターを脱いだ。1380m地点から尾根は左側に曲がって西斜面の尾根を順調に上がって1620m地点に11時に到着。

  頂上まで標高差で後220m。ここで休んでさらに上がろうかどうしようようかなどと言っている間に、風が出て来て小雪がちらついてきた。

  そこで、ここから下ることにしてシールを外して滑り出した。尾根の北側は風でクラストして固い所があったが、南側は比較的軽いパウダースノーで滑り易い。樹相がやや濃いのが
難点で何度か転んだが、滑り易い雪で適当にターンしながら滑り降りた。

緩斜面のブナの疎林帯を行く                                  テレマークターンを決める
    


  1380m地点で尾根筋をそのまま降りかけたが、気付いて回り込んで往きに取った尾根筋に戻った。後は往きの尾根筋を滑り降りて林道に出た。ヒールフリーにして林道を歩いたり滑ったりして車を止めてあった燧の湯の駐車場に戻り本日の山スキーは終了。燧の湯に入り汗を流した後、帰途に着いた。

  トマの風の女性陣3人の足の強いのとスキーが上手なのが印象的であった。本日の山スキー行を楽しめたのは同行の4人のお蔭で感謝する。

デジカメが途中から不調で残念ながら滑っている写真が取れなかった。 

 
 GPSトラック (登りが赤、往きの林道の歩きは入っていない。下りの滑りが青)