OX岳 (強風のため1563mまで)
南会津の山スキーは3月下旬から5月上旬にかけては何度か行っているが、厳冬期の1,2月には行ったことが無かった。1,2月にはこれらの山域でディープパウダースノーのスキーが楽しめるとの事で一度は行って見たかったところである。
RSSAの田宮さんより2月の第一週の土曜日に南会津の山に行きませんかのとお誘いで2つ返事で行くことにした。同行者は田宮さんの他、トマの風のメンバーのTさん、Kさん、Sさん、Hさんの4名。
当日は風が強く頂上まで行くのは諦めて、南南東尾根筋1563m地点でハイクアップは中止。谷筋を滑り降りた後登り返し、さらに別の谷筋を国道まで滑り降りたが、2回目に滑り降りた谷筋はブナの疎林でやや重いながらもパウダースノーの滑りを楽しむことが出来て幸いであった。同行頂いた田宮さんはじめトマの風の四人に感謝する。
2月4日(土) 晴れ、強風
6人
登行高度:920 m、 滑降高度:920 m
国道沿い登山口(7:00)-南南東尾根筋1563m地点(9:52〜10:50)−南東谷筋1370m地点(11:03〜11:13)−尾根筋1555m地点(11:40〜11:50)−1510m尾根筋(12:05)−東南東谷筋−国道870m地点(12:45)−登山口(13:00)
前夜のうちに集合場所の道路際に作られた駐車スペースに着き車中泊した。三日月や星が見えて好天であるが風が強かった。7時前に田宮さん達もやって来た。
山スキーの準備をしている間に、鷹嘴さんがやって来た。後から来る吉田さん他4人で上がるとの事であった。
準備を終えて予定通り7時に出発。先行者のトレースがあり、初めはそれに付いて行った。しかし、このトレースは別の山の方に向かっているようなのでトレースから外れて左手の尾根筋に向かった。急な斜面をジグを切りながら上がり尾根筋に出た。
沢床を行く 尾根筋を目指して急斜面を上がる
その後、ブナの樹相が濃いやや急な尾根筋を上がって行った。上がるにつれて尾根筋はブナの疎林帯になったが、風が強くなってきた。雪面もウィンドパックされていて雪が締まっていた。登りのラッセルが殆ど無く苦労せずに済むが、吹き上げて来る強風で登りがきつくなった。大戸沢岳の上の方は雲に隠れて良く見えない。
尾根筋の緩斜面を行く 上の方は雲に隠れて見えない
風除けになる雪壁がある1560m地点でしばらく休んで、風が治まるのを待った。その間に鷹嘴さん、吉田さん、石田さん、宮本さんの四人連れがやって来た。彼らもここで風の治まるのを待って休憩していた。
我々は一時間近く待ったが風が治まら無かったので、頂上に行くのは諦めて尾根から南側の谷筋を滑る滑り、登り返してさらに谷筋を滑ることにした。石田さんからは谷筋を下りて行けば国道に出られるとの情報を貰った。
最初の南東側の谷筋を滑り降りたが、深い重い雪で滑りを楽しむには程遠かった。標高差で約200m滑り降りた所で滑りを辞めて、シールを付けてハイクアップして再び尾根筋に出た。風はやや収まって来た。単独行のボーダーが上がっている所であった。彼はこれから頂上まで上がると言っていた。
尾根筋から東南東側の谷筋を上から見下ろす ブナの疎林帯を滑り降りる
東南東側の谷筋には滑り降りたトレースが見えた。このトレースを目安にして東南東側の谷筋を滑り降りた。ブナの疎林帯でやや重いがパウダースノーの滑りが快適であった。最後は細い谷筋となったが、雪が多いので問題無く通過。
東南東側の谷筋のブナの疎林帯を滑り降りる
この細い谷筋を通過すると平坦になり国道に出た。
天気が良くなってきた 最下部の細い谷筋を通過
後はスキーを担いで国道をしばらく歩いて、登山口の駐車場所に戻り、本日の山スキーは終了。
桧枝岐のそばを食べた後、宿泊予定の民宿に向かった。燧の湯で温泉に入っていると、山中でお目にかかったボーダーがいて少し話をした。あの後、風も治まったので頂上まで行き滑りを楽しんだとのことであった。鷹嘴さん、吉田さんの四人連れも頂上に上がったようであった。
夜は民宿でおいしい料理を食べながら、皆で山スキー談議に話が弾んだ。朝が早かったので明日に備えて早めに就寝。