四阿山 2354m


   四阿山は日本100名山の一つで山スキーで比較的容易に上がれる。最下部の濃い樹林帯の中の登山道を抜けると広い無立木の緩斜面の牧場、落葉松、ダケカンバの樹林帯、さらにシラビソの樹林帯、最上部は無立木の尾根筋と続いている。急な斜面は無く雪崩の恐れが無い。中間部の樹林帯はやや樹相が濃いもののパウダースノーである時が多く、滑りは楽しめる。

   自宅から比較的近く、晴れた日が多いのでこれまで10回近く山スキーで上がっている。21日は悪天候で降雪があったが22日は晴れの予想であったので、登山口のあずまや高原ホテルに泊まり四阿山に行くことにした。

   日曜日の好天の予報で大勢の登山者、山スキーヤーが上がったようである。先行のトレースのお蔭で楽に登れ、前日の降雪、低温のお蔭で樹林帯の中のパウダースノーの滑りを楽しめることが出来た。

   
  1月22日(日) 曇り時々晴れ 風ややあり

単独
登行高度:860 m、 滑降高度:860 m 

あずまや高原ホテル(7:55)-四阿山(11:30〜11:55)−あずまや高原ホテル(12:40)

   朝、ホテルで山スキーの準備をして出発。ホテルの周辺の駐車スペースには登山者、山スキーヤーの0車が停まっており、準備をしているグループもあった。登山者の方が圧倒的に多いようである。

  天気は晴れていたが、遠方は雲が多い。既にスノーシューの先行者がいた。最初の樹林帯は風が無く先行者のトレースに付いて順調にシール歩行を進めた。

   樹林帯を終えると牧場に出て無立木のダダ広い雪原となる。広い牧場は風で雪がパックされていて締まっていた。先行者のスノーシューのトレースに付いて行かず、真っ直ぐに最短距離となるよう進んだ。

樹林帯を行く                                            広い牧場の中を進む。右手に四阿山が雲に隠れてうっすらと見える
   


   樹林帯になると雪が深くなるので、先行者のトレースに付いて緩斜面を上がって行った。落葉松、次いで、シラカバ、ダケカンバなどの樹林の中のハイクアップ。ほぼ夏道沿いに尾根筋を上がった。

   樹林帯は風も無く暑くなって来たので、インナー、次いで、アウターを脱いでシャツになって上がって行った。上がるにつれてシラビソの林になり、シラビソの木は雪に覆われてミニ樹氷となっていた。


ダケカンバの林を行く                                          ミニ樹氷の中を行く
      


   風もやや出だしてきて、寒くなって来たのでアウターを着た。この間に後続のスノーシューの2人が追い越して行った。空は薄雲に覆われてやや寒い。

   しばらく上がりシラビソの樹林が薄くなった尾根筋で、先行のボーダー、次いで山スキーヤーが下りてきた。この山スキーヤーと少しスキー用具について話をした。パウダースノーで滑りは快適だが,尾根筋に出ている石は気を付けた方が良いですよとの事。

   シラビソの樹林帯を越えて尾根筋を進み、祠のある頂上に到着。スノーシュー登山者2人が下りて行った。誰もいなくなった頂上で、周囲を見ながら休憩。近くの根子岳などは特見えるが、遠方の北アルプス、八ヶ岳などは雲に隠れて眺望は効かない。上空は曇っていた。

頂上まで後わずか                                         頂上の祠
      


   休んでいる間に女性登山者2人がスノーシューで上がって来た。彼らも先に下って行った。やや寒かったが頂上で昼食を取り充分休んだ後、シールを外して滑降開始。


頂上から見る根子岳                                   頂上から見る草津、万座方面。遠方の山は雲に隠れている
   


  しばらく登りの細い尾根筋を辿ったが、アップダウンを嫌って左側のシラビソの樹林帯の中を適当に隙間を見つけて下った。先行者もこちらを下りたようでトレースがあった。軽いパウダースノーの雪で滑り易い。

  少し右側に戻って登りのトレースの近くの樹林帯の中を快調に滑り降りた。途中でこれから上がる登山者、山スキーヤーが見えた。下るにつれて斜度が緩くなり深雪の中で滑りが悪くなった所で、登りのトレースに従い緩斜面を滑り降りて牧場に出た。


ミニ樹氷の間を滑り降りる                                   
   

  牧場内は風で雪が締まっているので、トレースから離れて適当にターンをして滑り降りて樹林帯の中の登山道入り口に着いた。ここで、先行していたスノーシュー登山者2人がいた。

  後は樹林帯の中の緩斜面の登山道をトレースに従い滑り降りてホテルに到着。ホテルは今日は休業だとの事で締まっていた。途中、真田温泉で汗を流し帰途に付いた。

  
   
GPSトラック(上りが赤色、下りが青色)