斜里岳 1547m 


  一か月前に初めて北海道の山スキーにRSSAの佐藤さんと一緒に十勝岳方面に行ったが、飛行機とレンタカーを利用すると意外に安く簡単に行けることが分かった。そこで、今回は単独で4月下旬に道東の斜里岳、海別岳、羅臼岳に4月28日から5月1日までの4日で行くことを計画した。

  初日は晴れていてやや風は強かったものの斜里岳に往復できた。連休前のウィークデーでさすがに入山者は他には誰もいなかった。標高は低いが雪は豊富にありさすが北海道の山で、谷筋の滑りを楽しめた。

  4月28日(木) 晴れ、上部は時々ガスがかかり風やや強し

単独

登行高度:1134 m、 滑降高度:1047 m 歩行下降高度:107m
  
根北峠(5:30)−台地状尾根筋標高830m(7:10)-パンケニワナイ川沢床795m(7:22)−1390m沢源頭部(9:15)−稜線沿い1410m(9:34)−一ノ沢上部1390m地点(9:42)−斜里岳山頂(10:25〜10:35)−1440mコル(11:00〜11:10)−一ノ沢上部1290m地点(11:20〜11:25)−1390m沢源頭部(11:45〜12:00)−沢床895m地点(12:35)−台地尾根筋820m地点(12:55)−根北峠(13:40)


   宿泊した斜里温泉湯元館で簡単な朝食を取り、5時に出発。5時半前に根北峠に到着。道路際の駐車場に車を停めて山スキーの準備そして出発。峠から雪は豊富にあり、緩斜面の広い台地状の針葉樹林帯の中、シール歩行を進めた。針葉樹とダケカンバの疎林帯は雰囲気が良い。台地状の上部から尾根筋に上がる830m地点から左側のパンケニワナイ川の沢筋を目指してトラバース気味にブッシュを避けながら滑り降りた。

台地状緩斜面                       台地状緩斜面から見る斜里岳前衛峰          沢床に降りる
    

  前の日曜日に通ったのであろうか、スノーモービルの跡が付いていてやや興ざめ。谷筋を延々とシール歩行を続けて源頭部の左側を取り1390mのコルに到着。スノーモービルの跡もここまでついていた。稜線沿いを右手に取り小ピークを越えて1376mコルを越えて目の前のピークの手前の1410m地点でシール歩行を止めた。

沢沿いに上がる                     沢筋の下部を見る                    1410m地点から見る斜里岳(奥のピーク)
     

シールを外して手前のピークをトラバース気味に一の沢源頭部の夏道の1390m地点まで滑り降りた。ここでスキーを外し、アイゼンを装着して夏道沿いにスキーを担いで斜里岳山頂に向かった。雪はやや硬めだが、アイゼンが良く効いて登り易い。手前のピークを越えて上がった所が山頂の標識がある斜里岳山頂であった。


一ノ沢を上から見る                   斜里岳(奥のピーク)                   山頂から見る海別岳               
        

  やや風が強く、時々ガスがかかってきた。ガスの合間に海別岳、羅臼岳、さらには斜里の町やオホーツク海が遠望できた。寒くなって来たので10分で下山開始。
  
                     山頂の標識 (眼下にさりの町とオホーツク海を望む)
                    


  1440m地点のコルまで歩いて下り一ノ沢上部を150m程滑り降りた。ここでシールを装着してハイクアップを開始1390mのコルに到着。ガスは取れて風も弱まっていた。ここで、しばたく昼食を取りながら休憩。

1390mコルから谷筋を望む               滑り降りた源頭部を仰ぎ見る               沢筋中間部           
   

  シールを外してコルからパンケニワナイ川の沢沿いを滑り降りた。広い沢で斜度もほどほどで快適な滑りが続いた。沢床の895m地点から左手の尾根筋を目指してトラバース気味にブッシュを避けながら滑り台地上部の根筋820m地点に出た。


沢筋に見えたツララ                   針葉樹の辞林                         ダケカンバの樹林
    

  台地は傾斜が緩く時々漕ぎながら樹林帯を滑り降りて根北峠に着いた。本日は天気も良く満足の山スキー行であった。

                斜里の町から見る斜里岳
               


GPSトラック(赤が登高、青が滑降、緑が歩行下降)