三段山 1743m 

   最近時々山スキーに同行するRSSAの佐藤さんより、3月末に北海道に山スキーに行きませんかとのお誘いを受けた。佐藤さんは北海道出身で北海道の山に詳しい。北海道に山スキーで訪れるのは今回が初めてなので2つ返事で行くことにした。行先は十勝岳周辺の山。

  佐藤さんのお世話で航空券、宿泊、レンタカーなどの予約をやって頂いたが、セットでパックツアーとして申し込むと驚くほど安上がりとなる。

   27日の昼前に羽田より飛行機で旭川に向かい、旭川でレンタカーを借りて宿泊先の白金温泉に向かった。途中でスーパーに立ち寄り、行動食や缶ビールなどを購入した。目の前に雪を被った十勝連峰の雄大な景色が広がっていた。

   3時頃に白金温泉に到着。とりあえず白金温泉ホテルにチェックイン。時間があるので、翌日の予定の三段山の登山口である吹上温泉に向かった。吹上温泉は白金温泉から車でわずかな距離だがその間の道路の除雪が終わっておらず開通していなかった。仕方が無いので、いったん上富良野まで戻ってから吹上温泉に向かう事にしたが、距離が結構あり道もよく分からなかったので1時間近くかかった。

   吹上温泉の白銀荘の前の広い駐車場には多くの車が停まっており、三段山や十勝岳などに行ってきた多くの山スキーヤー、山ボーダーが帰り支度をしていた。好天の日曜日ではあるが、さすが人気の山である。白銀荘で様子を聞いてから白金温泉に戻り宿泊。温泉に入ってから夕食。


  3月28日(月) 晴れ時々曇り

2人

登行高度:730 m、 滑降高度:730 m   

吹上温泉(9:55)−三段山(12:05〜12:35)- 吹上温泉(13:35) 滑降途中の樹林帯上部で休憩(12:50〜13:20)

  朝食を食べ山スキーの準備をして車で吹上温泉に向かった。9時頃に吹上温泉に到着。白銀荘で話を聞いて登山届を書いた。準備をして出発。昨日のトレースが沢山付いていて迷うことは無い。先行の単独行の人がいた。目の前は針葉樹の林が切り開かれている緩斜面でゲレンデのようである。

吹上温泉、白銀荘                      ゲレンデのような緩斜面を上がる            針葉樹の樹林帯を行く
    

  しばらく行くとやや傾斜が急になり一段目の登りとなった。そこを過ぎて2段目の登りとなると針葉樹からダケカンバの疎林となった。2段目を登り切ると尾根筋となり森林限界を超えて無立木の斜面となった。

三段山                            富良野方面                         最後の緩斜面を上がる
    

  風が出て来てやや寒くなった。三段目の急斜面を上がり切ると傾斜は緩くなる。緩斜面の根筋を上がり切ると三段山の山頂であった。2人の登山者がほぼ同時に到着。その後、山スキーヤーが次々と上がって来た。

山頂で休憩                           上ホロカメトックさん                     十勝岳

   

  風がややあるものの晴れていて周囲の雪を被った山々の眺望は素晴らしい。正面に上ホロカメトック山。左側に前十勝岳と十勝岳、さらに美瑛岳、美瑛富士。右側には富良野岳。眼下には富良野の平野と町並み。

富良野岳                          頂上で                           前十勝岳
    

  長い休憩の後はシールを外してお楽しみの滑降。初めは広い尾根筋を滑り降りた。上部は雪が締まってやや硬かったが直ぐに緩んだ雪となった。ほどほどの傾斜の滑り易い斜面であっという間に樹林帯に到着。

尾根筋を滑る                       滑った跡を仰ぎ見る                   下降途中見る前十勝岳と十勝岳
   

  風のない樹林帯上部で行動食を取りながら少し休憩。後は樹林帯の切開きの中を滑り降りて白銀荘に到着。

                   下降途中から見た大雪山
                        

  下山届を書いた。その後、車で十勝岳温泉まで行き富良野岳の登高ルートの様子を見てから白金温泉に戻った。
 
  

GPSトラック(赤は登り、青は滑降)