森吉山 1450m 


   無雪期の森吉山には一度登ったことは有るが、山スキーで行くのは今回初めてである。阿仁スキー場のゴンドラを利用すると容易に山頂に立てる。山頂付近の樹氷が素晴らしいとの事だが、今年は小雪で見られない。 

   好天気が期待されたので、森吉山からさらに足を延ばしヒバクラ岳まで行き戻ることにした。比較的なだらかな山並みが続き素晴らしい山スキーサイトであった。
 

  3月13日(日) 晴れ後曇り

単独

登行高度:855 m、 滑降高度:1425 m (ゲレンデを含む)  

阿仁スキー場ゲレンデトップ(9:25)−1308m峰(9:46)-避難小屋(10:03)−森吉山(10:30〜10:45)- 1195m谷越え地点(10:55〜11:05)-ヒバクラ岳(11:30〜11:40)-1195m地点(11:50〜12:05)−森吉山(12:50〜13:00)−1373m地点(13:03〜13:08)−森吉山(13:18〜13:20)-1252m地点(13:38〜13:45)-1308m峰(14:00)-ゲレンデトップ(14:20)-ゲレンデ下部(14:45)

   阿仁スキー場は9時に営業を開始する。スキー場の手前のホテルに泊まり、ゆっくり朝食を取り9時前にスキー場の駐車場に着いた。山スキーの準備をして、スキー場の受付に登山届を出し、ゴンドラに乗った。風も無く青空で絶好の日和である。

   スキー場は非常に素晴らしいのだが、アクセスが良く無いせいか客は比較的少ない。ゴンドラを降りると先行者が上がって行った。シールを付けてハイクアップを開始。シラビソの林の中の尾根筋は斜度が緩く歩き易い。昨日のものであろうか沢山のトレースが付いている上に、竹竿の先の赤布が順番に付いており迷うことは無い。

緩斜面の尾根筋を上がる                 尾根筋から見る                       森吉山が目の前に
    

   わずかな登りで1308m峰に到着。目の前に森吉山が見える。広くてなだらかな尾根筋を上がると避難小屋に到着。

  広い緩斜面の尾根筋を上がる
    

  樹氷になり切っていないが、氷を被ったシラビソが美しい。
    

   森吉山山頂近くになると、風が出て来て雪面は固くなった。1時間ちょっとで森吉山頂上に到着。先行者が滑り降りる準備をしていた。やや風が強かったが、頂上で周囲の山々の眺望を楽しんだ。
      
        森吉山山頂                                   森吉山から見るヒバクラ岳
            

   シールを外して、ヒバクラ岳の方に滑り降りた。こちら側まで来る人はいない様でノートレース。上部は無立木の斜面で雪面は固かったが、直ぐにやや重いパウダースノーの滑りとなった。中間部以降はシラビソの林の中のツリーランとなり快適な滑り。下部の谷筋が切れ込んでいて、一部割れていたので出来るだけ上流側に進み、1195m地点で滑降は中止。

  シールを付けて樹林帯の中をヒバクラ岳までハイクアップ。風も無く暖かい。シールを外して登りのトレースを時々確認しながら樹林帯の中を滑り降りた。

        ヒバクラ岳からみる森吉山                           ヒバクラ岳岳から見る1281m峰
            

  谷を渡った所で昼食の休憩。谷筋の出来るだけ登り易いルートを取りながらハイクアップをして再度森石山に上がった。雲が出て来て風も強くなっていた。

  急いでシールを外して、地図とルートを確認せずに滑り降りたのが間違いであった。やや重いパウダースノーの滑りだが様子がおかしい。GPSを見ると反対方向のヒバクラ岳の方に向かっていた。

  シールを付けて再度山頂まで上がった。70〜80m近く滑り降りて引き返したが20分程度のロス。上がった所で地図と磁石で確認。進行方向の見通しは良いし、トレースが一杯ついていた。

   初めは固かった雪面も緩んできてやや重いながらもパウダースノーの快適な滑りとなった。先行のトレースに従い樹林帯の中を滑り降りた。谷筋で滑降は終了。シールを付けて緩斜面を上がると行きに取った尾根筋に出た。
     
                    ブナの疎林帯が見事
                   


1308m峰でシールを外して尾根筋を滑り降り、ゲレンデトップに出た。後はゲレンデ内を滑り降りて、下山届を出して森吉山の山スキーは終了。


GPSトラック(赤は登り、青は滑降)