乳頭山 1473m 

  秋田の田沢湖畔に一人で定住して山ブドウのワイン作りを目指して山ブドウ栽培を始めた大学時代の研究室の後輩のYさんを雪のある時期に尋ねていろいろ話を伺って見たかった。序でにこれまで山スキーでは一度も行って無かった乳頭山や秋田駒ヶ岳に山スキーに行こうと計画した。

  秋田は自宅から高速道路を使っても7時間はかかる。10日の木曜日の朝食後、車で自宅を出て北関東自動車道、東北道を経て盛岡に着いたのは夕方。途中で乳頭山の麓にある孫六温泉に宿泊可能か伺うと今は営業していないとの事。そこで、休暇村乳頭温泉郷に宿泊を依頼した。

  盛岡から田沢湖を経て休暇村乳頭温泉に到着。雪がかなり降っており、道路上は新雪が10cm位積もっていた。しかし、ここも例年よりかなり雪が少ないようである。客は予想以上に多く、外国人団体観光客がいたのには少しびっくりした。11日の午後から夕方にYさんのお宅を訪問して話をすることにした。そこで、11日は午前中で乳頭山を往復することにした。

 

  3月11日(金) 曇り時々雪

単独

登行高度:690 m、 滑降高度:690 m  

蟹場温泉(8:00)-孫六温泉(8:20)−田代岱山荘(10:00〜10:05)- 乳頭山(10:45〜11:05)-田代岱山荘(11:30〜11:50)-蟹場温泉(12:55)

   7時の朝食後、車で蟹場温泉の駐車場に行き旅館の了解を得て車を停めさせてもらった。天気は曇りで雪がちらついている。田代岱山荘までなら尾根筋の樹林帯なので迷うことは無かろうと山スキーの準備をして出発した。

   蟹場温泉から雪の積もった道路上をシール歩行し、大釜温泉から孫六温泉へ至る道路を進んだ。道路上には10cm以上の新雪が積もっている。孫六温泉の手前から左側の尾根筋の急斜面をスキーを担いで上がった。

   数日前のものと思われる壺足のトレースがはっきり着いている。気温が下がったせいか固い雪面の上に10cm位の新雪が載っている状態でトレースもしっかり見える。スキーのトレース以外に雨で出来た縦溝にも新雪が載っている。

ブナの樹林帯の尾根筋                  ブナからシラビソの樹林帯へ              田代岱山荘
   

   急な斜面を上がり切るとブナの樹林帯のやや広い緩斜面の尾根筋が続いていた。尾根筋の斜度が緩くなるとブナの樹林帯からシラビソの樹林帯になる。平坦になった所で右寄りに進むと」田代岱山荘に出た。目の前には乳頭山が見えた。

               乳頭山が目の前に
             

  雪面はだんだん固くなってきた。新雪は風に飛ばされている。斜度はそれほどきつく無いので、シール歩行を続けたが、上部は雪が少なくブッシュや岩が出ている。最後はスキーを外して担いで上がり頂上に到着。風が強く寒いが、曇っている割には見通しが良い。

乳頭山                            乳頭山山頂                       つかの間の青空と田代岱
    

   ブッシュや岩が出ている所はスキーを担いで下り、途中からスキーを付けて滑り降りた。田代岱山荘を過ぎ登りに取ったルートをそのまま下った。数日前のトレースや縦溝が固くなっている上に新雪が10cm位乗っているので、滑っていて足に応える。下りに予想以上の時間が掛かり孫六温泉を経て蟹場温泉の駐車場に到着。
 
  蟹場温泉に入浴後、田沢湖畔にあるYさんのお宅に伺いいろいろ歓談。


GPSトラック(赤は登り、青は滑降)