平標山 1984m 


   RSSAの例会山行。リーダーで世話役は平標山、仙の倉山域の山スキーに精通しておられる鷹觜さん。今年は異常に小雪で平標山域は藪が多くまともに山スキーを楽しめる状況で無い。土樽方面に抜けるロングコースも無理では参加者も少なく全部で3名であった。 

   平標山方面はほぼ毎年のように行っているが、今シーズンは今回が初めてである。鷹觜さんの先導で出来るだけ藪が少ないルートを取った。これまで通っていなかったルートを辿ることが出来、小雪ながら楽しめたのは鷹觜さんのお蔭で感謝する。

   上部は風が強くクラストしており、スキーアイゼンを持って行かなかったので、登りで滑ってやや苦労した。笹穴沢沢沿いの滑りは雪が固くウィンドパックされた状態で重く疲れたがそれなりに楽しめた。中間部以降は雪が少なく尾根筋の樹林帯を藪を避けながら滑りおりた。当日の気象情報は曇り時々雪であったが、朝から青空で上部は風が強かったものの暖かくまるで4月の春スキーのようであった。
 

  2月27日(土) 晴 上部は風強し

3人 (RSSAの例会山行)

登行高度:1180 m、 滑降高度:1180  

火打峠本橋(7:35)-林道(8:40)−鞍部(10:25)- 稜線下(11:05〜11:25)-平標山(12:05〜12:30)-笹穴沢1655m地点(12:50〜13:10)-稜線手前1830m地点(13:45〜13:50)-(林道)14:45-本橋(15:05)

   朝早いのが苦手なので夜のうちに二居駐車場に付いて車中泊。朝6時前に起きて簡単な朝食を取り、トンネルの横の横の火打峠の駐車スペースに6時半に到着。すでに数台の車が停まっていた。山スキーの準備して待っている間にも次々に車がやって来た。平標山に出掛ける登山者、山スキーヤー、山ボーダーで、さすが人気の山である。

  集合時間の7時前に鷹觜さん、森野さんも到着。スキーにシールを張り、準備して出発。前日、わずかに降雪があったようで別荘地に通ずる道路はシール歩行が可能であった。道路沿いの雪壁は例年と比べ極端に少ない。

   別荘地を過ぎ林道沿いに進んだ。先行のトレースはすべて途中からヤカイ沢の方に向かっていたが、我々はそのまま林道沿いを進んだ。前日の雪がわずかに上に乗ってはいるが、その下は固い雪で殆どラッセル無しで進むことが出来た。1時間ちょっと進んだところで、樹林帯の中の切開きがある左手の尾根筋を上がった。


林道を行く                           林道から離れて尾根筋を上がる             尾根筋下部の登り
    

   下部は藪があるものの緩斜面で登り易かった。しかし中間部以降の斜度が急になる辺りから雪がクラストしており滑り易くなった。クトーを付けた鷹觜さんは先を行くが、クトーを持参していなかった私と森野さんは滑り易いクラスト斜面に苦戦した。それでも何とか上がり切ったが時間がかかった。風が出て来たので少し早いが稜線直下で昼食の大休止を取ることにした。


尾根筋の疎林帯                    上がった尾根筋からヤカイ沢左岸の尾根を見る    稜線上平標山を目指して上がる
    

   昼食の休止後、わずかに尾根筋を上がると平標山に続く稜線上に出た。風が強いが青空で見通しが良い。目の前にこれから上がる平標山、仙の倉山方面、眼下には平標山の家に続く稜線。谷川岳方面は雲に隠れてうっすらと見えるだけ。


平標山山頂                          上越の山々を背に撮影する              仙の倉山方面
    

   雪面はクラストしていて固く滑り易い。途中で平標方面から降りてくるスキーヤー、登山者にお目にかかる。わずかな登りで平標山に到着。雪が少なく山頂の標識は下まで出ていた。風が強いが周囲の山々の眺望は素晴らしい。先行の単独行のスキーヤーが一人いたが、彼はヤカイ沢方面に滑り降りて行った。

上越の山々                         西ゼン、ダイコンオロシ沢                 苗場山、神楽峰
    

   しばらく頂上で休憩後、鷹觜さんの先導で笹穴沢を滑り降りた。上部は風が強くクラストしていて慎重に滑り降りた。、沢に入ると風は弱まった。沢筋はウィンドパックされた雪が吹きだまっており重い。重い雪に足を取られて1度転んでしまったが、クラストした固い雪よりましである。適当にターンを繰り返しながら笹穴沢の滑りを楽しんだ。
      
       笹穴沢を滑る                             笹穴沢下部を見る
           


   1655m地点で滑降は終了
。風が無く暖かい。ここでしばらく休憩。雪が多ければもっと下まで滑りを楽しめるとの事だったが、ここから登り返すことにした。シールを付けて右手の谷筋から尾根筋に登り返した。ここでも上部はクラストしておりシール歩行にやや苦労した。

   稜線手前の尾根筋でシールを外してトラバース気味に平標山に続く尾根筋に出た。ここから、ブナの樹林帯が続く尾根筋を滑り降りた。この尾根筋が最も藪が少ないとの事であったが、中間部以降は藪を避けながら樹林の間を滑り降りた。時々、キックターンや横滑りも交えて適当にショートターンを繰り返しながら尾根筋を滑り降りて夏道の登山道に出た。。

   スノーシューのトレースが付いていた夏道の登山道沿いに滑り降りて林道に出た。林道はスノーシューやスキーのトレースが沢山付いており滑り易い。緩斜面を滑らせて火打峠の駐車場に到着。朝、沢山駐車していた車はほとんどいなくなっていた。




GPSトラック(赤は登り、青は滑降)