東谷山 1553m 


   RSSAの2月例会山行の後の月曜日。退職あるいはそれに近い3平岡さん、佐藤さんと私3人で東谷山に行くことにした。東谷山は樹林帯が続き雪崩の恐れが殆ど無い。距離、標高差は少ないが北西面の谷筋は滑りを楽しむには良いルートである。しかし、今年は小雪で下部は藪がうるさくスキーにならない可能性もある。
  前日、東谷山に上がったTさんから藪が濃いものの山スキーは充分出来るとの情報を貰った。月曜日は好天で快晴無風だが気温が低く、東谷山でも上部は深雪の滑りを楽しむことが出来た。しかし、中間部以降は藪が濃く、雪も重くなり滑りに苦労して時間もかかったが楽しい山行であった。
  
  2月 8日(日) 快晴無風

同行者3名

登行高度:725 m、 滑降高度:875 m 

二居(9:15)-二居峠(10:05〜10:10)−東谷山(13:00〜14:00)−貝掛温泉入口駐車地点(15:40)

   前日、二居の温泉民宿に宿泊。朝食後、山スキーの準備をして、まず、2台の車で貝掛温泉入口の道路際駐車場に向かい私の車をデポ。二居に戻ると道路際に車を停めて山スキーの準備をしている人がいる。伺うとこれから東谷山に上がると言う山スキーヤーとボーダーの2人連れであった。

   宿に戻って、準備を終えて道路を少し歩いて除雪終了地点でシールを付けてハイクアップを開始。気温は低いが陽がさして暖かい。今日は快晴で絶好の山スキー日和である。

   前日あるいは本日の先行者のトレースが付いていて二居峠までの林道は非常に歩き易い。順調に歩を進めあずまやのある二居峠に到着。例年より積雪量は1m以上少ない様であずまやにある椅子や峠の標識の看板が出ていた。暑くなってきてアウターウェア―を脱いだ。

除雪終了地点から登り開始                二居峠の東屋                       尾根筋の藪の間を行く
   

   ここから急斜面のやや細い尾根筋になる。おまけに尾根筋は藪が出ていて歩きづらい。藪を避けながら進んでいるトレースに従いシール歩行を続けた。

   大きな鉄塔の横を通り過ぎ、急斜面緩斜面を繰り返しながら高度を上げて行った。例年だと右側には大きな雪庇が出ているのだが、雪庇も小さい。とは言え雪庇を踏み外したりすると危険なのでトレースは藪の間を抜けている。

東谷山へ上がる尾根筋、雪庇が小さい          藪の間を上がる                       ブナの疎林帯
     

   最後の急斜面を登り切ると頂上に続く緩斜面となる。折角来たのだからと頂上の末端まで進んだ。薮のせいもあり予想以上に時間がかかった。先行者2人が丁度戻ってくるところであった。頂上で周囲の山々の眺望を楽しみながら昼食を取り長い休憩。風も無く陽がさして暖かい。

頂上から見る越後駒ヶ岳方面                万太郎山(雲で隠れている)                 平標山、仙の倉山(雲で隠れている)
    

   平標山、仙の倉山は上だけが雲に隠れている。その前には日白山。奥には万太郎山から谷川岳方面。左手には巻機山から越後駒ヶ岳。左手には昨日上がった神楽峰から苗場山。さらには神楽スキー場、田代スキー場、苗場スキー場が見渡せる。

日白山                            苗場山と神楽峰。昨日滑った中尾根           頂上で休憩
    

   頂上から少し戻って来ると先行者が丁度滑り始める所であった。エントリーポイントには昨日ものものらしいトレースがあった。我々もシールを外して滑る準備をしていると、単独行の山スキーヤーが上がって来た。

   この人は東谷山に詳しい人で、もう少し下った左手からエントリーした方が良いとの事。この人の意見に従い左側にトラバース気味に滑り降りると、記憶にあるブナの疎林帯に出た。やや急斜面のブナの疎林帯で藪はあるものの気になるほどで無い。軽い深雪で適当にターンしながらの楽しい滑り。

上部の快適斜面を滑る
    

  下るにつれて藪が濃くなってきた。おまけに沢筋は細い溝状になっている。コース取りに苦労し藪をすり抜けながら滑り降りた。上で会った単独行の人が滑り降りて来て追い越して行った。

  下部になると雪は重くなってきた。緩斜面ををトレースに従い滑り降りて林道に出た後、国道17号線沿いに到着。国道に架かる橋の下を通り貝掛温泉方面に滑り降りた。

下部の林道沿い                                                      国道17号線沿いに出る
    

   途中で道路際の駐車場に戻るべき所をそのまま進んで遠回りをして駐車場に戻り、車を回収。二居の温泉旅館まで戻り、後片付けをした。その後温泉い入り疲れを癒して皆さんと別れて帰宅に着いた。



   
GPSトラック (赤が上り、青が下りの滑り)