神楽峰 2030m


   例年、シーズン初めの山スキーは神楽峰に行っている。今年は11月下旬にかぐらスキー場が営業を開始したので11月中に行って見たかったが、天候と都合が会わずのびのびとなっていた。

   神楽峰は1月以降は一番上の第5リフトが営業し、大勢の山スキーヤーでにぎあう。第5リフトの上にはゲートが設置されて入山者のチェック、ビーコンチェックが行われている。ところが、12月中は第5リフトは動いておらずゲートも設置されていない。入山者が少なく静かな山スキーを楽しめる。

  12月18日時点でかぐらスキー場の積雪は150cmとなっており、神楽峰への山スキーは問題無さそうである。12月18、19日は晴れの天気予報であったので今シーズン始めの山スキーに出かけることにした。

   ただし、18日の日曜日は非常に混んで最初のロープウェーに乗るのに長時間かかりそうである。そこで、18日は朝ゆっくり出て午後から足慣らしのためゲレンデスキーをやり、和田小屋に宿泊して、翌日神楽峰に上がり中尾根を滑ることにした

  17日まで降雪があり寒い日が続いたが、18日からは風も殆ど無く晴れて暖かい日となった。18日の日曜日には10人程度が山スキーで神楽峰に上がったようだが、19日の月曜日は上がったのはただ一人。

  樹林帯の登りは前日のトレースがしっかりと付いておりラッセルすること無く上がることが出来た。しかし、中尾根からのやや急な無立木の下り斜面は風で前日のトレースが消えてほぼノートラック状態。やや重いパウダースノー中を適当にターンをしながら滑り降りた。

  下部はまだ薮が埋まり切っておらず通過にやや難儀したが、前日のトレースに従ってスキー場ゲレンデに戻ることが出来た。

  快晴無風の暖かい日和で距離は短いが静かな山スキーを楽しむことが出来た。今年も前年同様に山スキーが出来そうなことが分かって良かった。


12月18日(日) 晴微風
単独
登行高度:160 m、 滑降高度:450 m (ゲレンデも含む) 
かぐらスキー場ゲレンデトップ(13:00)--第5リフト上(13:40〜14:00)-和田小屋(14:25)

   
  前日の18日、午後に和田小屋に到着。荷物を置いてゲレンデスキーをしばらくやった後、シールを付けて第5リフト上まで樹林帯の尾根筋をトレースに従いハイクアップ。登りも問題無く行けそうであることを確認した。

   第5リフトの上近くで、5,6人連れのガイドツアーのグループが下りて来るのに出会った。第5リフトの所でコンビニのおにぎりで遅いを昼食取った。さらに、ボードを担いだ単独行の人がスノーシューで降りて来た。

第5リフトの上から見る平標山、仙の倉山、谷川岳方面                 宿泊した和田小屋
    


  その後、シールを外してスキー滑降開始。やはり最初はオフピステは恐い。腰が引けて滑りはぎこちないが、何とか転ばずに第5リフトの下まで滑り降りた。後はゲレンデスキーをしばらくやった後、和田小屋にチェックイン。宿泊客は全部で12,3名くらいだろうか。

  夕食後、サッカーをテレビで観戦。暖房が良く効いていて暑いくらいだった。


12月19日(月) 晴微風
単独
登行高度:330 m、 滑降高度:620 m (ゲレンデも含む) 
かぐらスキー場ゲレンデトップ(9:40)--第5リフト上(10:20)−中尾根の頭(11:05〜11:25) - 和田小屋(12:05)


  和田小屋で朝食後、8時から営業を始めた高速リフトに乗り、ゲレンデを3回滑った後、ゲレンデトップでシールを張って昨日通った尾根筋をハイクアップ。風が無く暖かい。
始め来ていたインナージャケット、次いでアウタージャケットを脱いでシャツで上がった。

  前日のトレースに従い順調に歩を進め40分で第5リフトの上に到着。そのまま休まず歩を進めた。途中、中の芝のベンチが上だけ出ているのが見えた。神楽峰はそのまま上に向かっていくが、樹林帯を右方向にトレースに従って中尾根の頭の方に向かって上がって行った。白い雪を被ったシラビソの木が青空に映えて美しい。

尾根筋をハイクアップ                                        中の芝付近の緩斜面を行く
    

  樹林帯の中のトレースはしっかり付いており、ラッセルをやらずに速く進んだ。このまま休み無しで上がり、中尾根の頭にゲレンデトップから1時間45分で到着。シーズン始めとしては良いペースである。

  しばらく行動食を取りながら休憩。ここで、積雪量は約200cmで、表面から40,50cmの所に固い層があるが雪崩の心配は無さそうである。

神楽峰                                                 苗場山
   


  周囲の山々の眺望が素晴らしい。左手には頂上が平らな苗場山、その右には神楽峰、反対側には霧の塔。遠くの越後駒ヶ岳や巻機山がうっすらと見える。一方、平標山、仙の倉山、谷川岳などは雲に隠れていた。

霧の塔、遠くに越後駒ヶ岳、巻機山がうっすらと見える                中尾根の尾根筋を行く
   


  シールを外してお楽しみの滑降。しばらくは尾根筋の樹林帯を前日のトレースに従い滑って行った。まだやや雪が少なく樹林の中のコース取りに苦労。しばらく樹林帯を進んだ後、尾根筋の右手に出た。

  ここから、南東方向に無立木の広い急斜面が拡がっている。この斜面にあった前日のトレースは風でほとんど消えていてノートラックに近い状態。やや重いパウダースノーの中を適当にターンを繰り返しながら滑り降りた。短いが快適な斜面であった。

  下るにつれて藪が多くなり、谷状地形が完全に埋まっていなくて凹凸があり、コース取りにやや苦労。下部になると再び前日のトレースがはっきりと付いていた。このトレースに従い藪の中を滑り降りてスキー場のゲレンデに戻った。
       
        下部は藪、谷が完全には埋まっていない。前日のトレースが出ている
        

  和田小屋で昼食後、ゲレンデスキーを楽しんだ後、帰宅に着いた。

  GPSトラック