湯の丸山 2101m

  今年は上信地方も雪が少なく湯の丸山、根子岳などの山スキーは年が明けても難しかった。17日、20日の南岸低気圧に伴う大雪で山スキーも可能な積雪量になったようで、湯の丸スキー場の積雪量は120cmとなっていた。

  22日の金曜日は上信地方や八ヶ岳方面は晴れだが、上越方面は雪や曇りであった。そこで、久しぶりに湯の丸山に行って見ることにした。湯の丸山は湯の丸スキー場から通常は1時間ほどで上がることが出来る半日山スキーコースである。

  大量降雪の2日後で、気温が低いことから軽い雪のパウダースノーを期待したが、予想に反して重い雪で登りラッセルがきつく下りもやや苦労した。それでも快晴の中で頂上付近を除いては弱風で、2回頂上まで上がり山スキーを楽しんだ。

  一回目は本日最初に上がったのでラッセルがきつく登りに2時間以上かかったが、2回目の上りは大勢に踏みかたまれたトレースを辿ったので1時間かからずに上がることが出来た。   

1月22日(金) 晴 風弱し

単独

登行高度:510 m、 滑降高度:620 m(ゲレンデを含む) 
湯の丸スキー場トップ(8:55)--湯の丸山(11:10〜11:30)-谷筋滑降終了地点(11:55)-あずまや(12:35〜12:50)〜湯の丸山(13:50〜14:00)-湯の丸スキー場下部、地蔵峠(14:55)
   

  朝早く自宅を出て、湯の丸スキー場の駐車場に8時ごろに到着。山スキーの準備をしてリフトのチケット売り場に行くと本日はシニア優待日だそうで一日券が1000円とある。とりあえず、1日券を購入。

  リフトは8時半から営業を開始した。リフトに乗り上でシールを張って歩き出した。最初は緩斜面のアップダウンが続く。2日前に降った雪でラッセルは脛から膝くらいまである。軽いパウダースノーを想定していたが、予想に反して重い雪でラッセルがきつい。

  初めは夏道の登山道沿いに進んだが、傾斜が急になって来た部分で登山道沿いに上がるのが難しくなってきた。適当にジグを切りながら進んだ。藪が完全には埋まり切っておらず時々ブッシュにかかったりしたが、シール歩行には問題無い。暑くなってきて上着のジャケットを脱いだ。

あずまやから見る湯の丸山               ミニ樹氷の間を上がる                 ミニ霧氷
  

  上がるにつれ、ミニ樹氷やミニ霧氷の立木が青空に映えて美しい。ラッセルがきつく足腰が痛くなりペースが落ちた頂上手前で後続の単独行の人が上がって来た。「ラッセルを付けさせてもらい有難うございました。交代します。」との挨拶を受けて有難くラッセルを交代してもらった。やはり他人の後をついて行くのは楽だと痛感した。

  わずかな登りで頂上到着。本日はラッセルがきつく上まで2時間以上掛かった。やはり頂上付近は風があり寒い。急いで上着を着た。しばらく周囲の景色を見ながら休憩。

浅間山、噴煙がやや多い                 桟敷山                         湯の丸山北峰と角間山、向こうは四阿山
  

  南側の目の前に浅間山が見える。前見た時より噴煙が多い。八ヶ岳はわずかに上部に雲がかかっていた。西側には烏帽子岳が見えるがその向こうの北アルプス方面は雲に覆われて全く見えない。北側の四阿山も上部は雲に隠れていた。さらに先の妙高方面、上越の山などは全く見えない。

烏帽子岳向うは北アルプス方面            妙高方面                         八ヶ岳
  

  しばらく休んだ後はお楽しみの滑降。やや重い雪だが滑りは楽しい。少し左側に取り樹林が少ないやや急な谷筋を適当にターンしながら滑り降りた。滑り降りて緩斜面になると下りラッセルとなった。登りのルートに戻ろうとしたが進まない。仕方が無いのでシールを付けて樹林帯をラッセルしながら戻りあずまやに到着。谷筋滑降終了地点からあずまやまで40分もかかってしまった。

谷筋を滑り降りる                     谷筋滑降終了地点からトラバース           滑り降りた谷筋を振り返る
  

  あずまやのベンチで昼食を取りながら休憩。頂上まで上がり登りのルート近くをスキーで滑り降りてきた単独行の人が休んでいた。休憩後、まだ時間があるし登りのトレースはしっかり付いているので再度頂上まで上がって見ることにした。踏み固められたトレースを辿って上がったが、最初と比べて楽だし軽快に進める。

  頂上からはスノーシューの登山者が続々と降りてきた。全部で10人以上いただろうか?


      本日二度目の頂上                       頂上北側の樹氷帯
         

  2度目は1時間かからず登頂出来た。さすがに、これから上がってくる人はいない。しばらく休んで周囲の景色を見た後、滑降開始。今度は出来るだけ登りのルートを外さないようにして、先行者のトレースを見ながら滑り降りてあずまやに到着。

  ここからほとんど平坦だがわずかにアップダウンを繰り返してスキー場に戻る。スキーのまま戻ろうとしたがわずかな登りでも進めない。スキーを外して担いで歩き出したが足が膝くらいまで潜ってしまう。こんなことを繰り返しているうちに時間が経ち疲れてきた。最後は仕方なくシールを付けてわずかな距離だがシール歩行してスキー場に戻った。

  あずまやでシールを付けた方が良かった。後はゲレンデスキーを少し楽しんで帰途に付いた。 
 
  GPSトラック