富士山 3775m
今回は村石さんが世話役でRSSAの5月例会でシーハイルグループとの共同山行。参加者は全部で10名。吉田口五合目駐車場を朝七時に出発する予定だが、足の弱い自分とFさんは一時間以上前に吉田口五合目駐車場を出発して頂上で皆さんと合流した。また、Sさんも少し前に出たが、遅れて下りも単独行で滑られた。
結局9名で白山岳手前の鞍部から吉田大沢上部を経て小御岳流しを滑り降りた。村石さんの的確なガイドで全員の足並みもそろっていて楽しい共同山行であった。
今回で富士山の山スキーは11回目。雪が少なくて中間部の歩きが多かったが、好天で雪もほどほどに緩んでいて今シーズン最後の山スキーを富士山で楽しむことが出来た。
5月23日(土) 晴 無風
9名
登行高度:1405 m、 滑降高度:1065 m、 下降歩行高度:340 m
吉田口五合目駐車場(5:50)-六合目(6:40)−八合目(10:10)-九合目(11:10)-吉田口頂上(11:55〜12:55)−白山岳手前鞍部(13:00〜13:15)−スキー終了地点2800m(13:47〜14:00)−スキー再開地点2550m(14:20〜14:33)−スキー終了地点2385m(14:40〜14:45)−五合目駐車場(14:55)
富士スバルライン入口ゲートの手前に前夜の九時過ぎに到着して車中泊。ゲートは朝三時に開き開通するが、四時半に起床し。簡単な朝食を取りゲートで2,060円を払ってスバルラインを上がり、五合目駐車場に到着。
朝6時前なのに駐車場にはかなりの車が停まっており人がいた。山スキーの準備をしてスキーをザックに付け、兼用靴を担いでトレッキングシューズで出発。ゲートの横を通り抜けて夏道沿いに佐藤小屋に行く道路を歩いた。暑くなってきて上着を脱いだ。
途中で道路を離れて右側の山頂方面に至る登山道を取った。マイペースで疲れないようにゆっくり歩いて進んだ。かなりの数のスキーやボードを担いだ人、登山者がいて追い越して行った。
6合目付近から上を見る。雪が少ない! 7合目付近から見る山中湖 7合目付近の登山道横の谷筋
登山道沿いは全く雪が無く夏道を進む。沢沿いの雪も例年と比べてかなり少ないようである。途中でほとんど休まず非常にゆっくり歩いたので疲れずに済んだ。北海道から還暦祝いに富士山の山スキーに来たと言う方と話して北海道の山スキーについて伺ったり、若手のボーダーの人、自分と同年代の方と山スキー談議をしたりして登りも楽しく行けた。
7合目付近から谷筋の下を見る 7合目の鳥居 8合目付近から登山道沿いの下を見る
いつものゆっくりペースで上がったので大勢の人に追い越されたが、途中で休まないで追い越された人たちが休んでいる所を逆に追い越したりして上がった。
12時頃に頂上と言う話だったので、あまり早く上がっても仕方が無いので八合目では小屋の前で長い休憩。行動食を取り周囲の景色を楽しんだ。雲が出ているが陽射しがさしていて風も無く暖かい。眼下には山中湖が見える。
8合目付近から頂上を仰ぎ見る 頂上に至る稜線から降りるツララ群 9合目を越えた所から。下から雲がわいている
九合目でもゆっくり休んだ。登山道に雪が出だして来た所でトレッキングシューズから兼用靴に履き替えた。雪のある所は兼用靴の方が歩き易いが、ステップがしっかり付いているのでトレッキングシューズで歩いても問題無くほとんどの人はトレッキングシューズで上がっていた。
頂上の手前で後ろから「澤井さん」と言う声が聞こえた。RSSAのMさんであった。今回の例会とは別に知り合いと一緒に朝七時半に出て上がって来たとの事であった。
頂上手前の狛犬と鳥居がお出迎え。昨年六月中旬に来たときには狛犬の台座は雪で覆われていたのに今回は台座どころか周囲の登山道も全く雪が無い。12時少し前に6時間かかって頂上到着。ゆっくり歩いたので疲れは全く無い。
頂上直下の狛犬と鳥居。雪が無い! 吉田口頂上で Mさんとその同行者
しばらくして村石さんはじめ若手の同行者が続々上がって来た。7時40分くらいに出発したとのことで自分よりも1時間半以上早いペースで上がっており、やはり歳の差を感ずる。また、ほぼ同時に上がっていた71歳の方も今回の共同山行のメンバーのFさんであった。
風は無かったが陽射しは時々さすのみでやや寒くなり上着を着た。昼食を取り周囲の景色を見ながら長い休憩。剣ヶ峰からお釜を眺めると、雪は繋がっているがやはり少なく汚れている。それでも、上から滑り降りたトレースが付いていた。
剣ヶ峰とお釜 剣ヶ峰から滑り降りたトレースが 雪の無い稜線沿いにエントリーポイントに向かう
思ったほど気温が高くなっておらず北面の白草流しの上部は固い可能性があるので、今回は小御岳流しにしましょうと言う村石さんの先導で雪の無い尾根道を少し進み、吉田大沢のエントリーポイントである白山岳手前の鞍部まで行った。
吉田大沢を上部から見下ろす 吉田大沢上部でスキーの準備 滑り降りた吉田大沢上部を仰ぎ見る
ボーダーのグループが先行していて吉田大沢を滑り降りて行った。総勢9名のわれわれのグループもスキーを付け村石さんを先頭に滑り降りた。雪はほどほどに緩んでいて快適な滑りを楽しめた。
吉田大沢上部を滑り降りてから左側にトラバースして小御岳流しの方に進んだ。斜面もほどほどでシーズン最終段階の滑りとしては申し分ない。各自それぞれターンしながら滑り降りた。途中でガスが出だして先が見えなくなったりしたが少し待っているとガスが取れて来た。快適な滑りは続いた後、岩が出て来た。
吉田大沢から小御岳流しへトラバース 楽しい滑り。下から雲がわいている
岩が出ている間をすり抜けながら通り過ぎてから滑りを続けたが、雪渓は2800m地点で雪が消えていた。眼下の先には駐車場が見えた。ここからスキーを外してザックに付けて砂礫の中を歩いて下った。
岩の間を通り抜ける 最後の瀬べりを楽しむ 雪渓終了地点でビール
標高差で250m位下ると再び谷筋に雪が残っておりスキーを付けて滑り降りた。途中でスキーを外して藪を越えてから僅かな滑りで雪が消えた最終地点でスキーは終了。雪の多い時ならここまで雪が繋がっていて滑り降りることが出来るとの事であった。
スキーを担いで駐車場へ 宿の庭から仰ぎ見る富士山。滑り降りた小御岳流しを眺める
スキーを担いでわずかに下るとお中道に出て右方向に少し歩くと、観光客で一杯の5合目注車道に出た。後片付けをしてみんなで挨拶をして解散。
本日、宿泊する旅館(溶岩旅館)に向かい入浴して汗を流した。夕食後は夜遅くまで宿泊者全員で宴会。山スキー談議に話が弾んだ。
GPSトラック (登りは赤、下りは青)