柄沢山 1900m 

  RSSAの3月例会の2日目。基本的には自由行動とした。宿泊してすぐ帰る人、ゆっくりして帰る人、別の山に行く人いろいろである。この自由さがRSSAの良い点であろうか?

  自分は清水の道路除雪終了地点から柄沢山を目指すことにした。同行者は佐藤さん、足の弱いTさん、Kさんの4人。帰りが遅くならないように登りは11時頃までとし1時頃には清水に戻るため、柄沢山直下の急斜面の手前で引き返すのが当初の予定であった。

  遠方まで帰る3人と異なり、群馬に住んでいる自分はもっと遅くまで山行が可能である。そこで、11時前に佐藤さん達と別れてハイクアップを続けて柄沢山頂上まで上がった。さらに手前のコルから柄沢川源頭部の急斜面を滑り降りた。久しぶりに緊張する急斜面の滑降。上部はやや硬かったが中間部はほどほどに緩んでいて快適な滑りであった。

 
  3月22日(日) 快後薄曇り 風弱し

途中まで4人、それ以後単独  (RSSAの3月例会山行)

登行高度:1300 m、 滑降高度:1300 m 

清水除雪終了地点(7:55)-1210m地点(10:50)−稜線上1805m地点(12:50)-柄沢山(13:15〜13:40)-清水除雪終了地点(14:30)

   
  運天に朝食を6時にお願いして早い朝食を取った。準備して車で清水の国道除雪終了地点まで行き駐車。7時半に到着した時には既に2,3台の車が停まっていた。ここも雪が多い。シールを張り準備している間に後から来た3人連れが先行した。

  昨日のものと思われるトレースが一杯ついていた。柄沢川沿いの緩斜面をハイクアップ。周囲は杉林が多く花粉が沢山付いて茶色になっている。花粉症の自分にとってはつらい。くしゃみ、鼻水が出て、目がかゆい。

  シール歩行を続けている間に花粉症がだんだん気にならなくなった。広い川床を上がると谷筋がやや狭くなった所で第一堰堤。右側を通過してしばらく行くと2番目の堰堤。右側を少し高巻きして通過した。

柄沢川沿いをハイクアップ                 第1堰堤                          第2堰堤を高巻きして通過
  


  柄沢川沿いを進み沢筋が急になってくる手前の1210m地点で先行していた佐藤さんがハイクアップを中止した。ここで休んで上がってくるTさん、Kさんを待って戻るとのこと。時刻は10時50分。

  自分はさらに上まで行きますと言って別れて左側の谷筋を上がった。斜度はだんだんきつくなってきたが、クトーなしでキックターンを繰り返しながらハイクアップを続けた。雪は緩んでいてシールの効きが良い。順調にハイクアップを続けたがさすがに急斜面でクトーなしでは登りがつらくなった。先行の3人連れが正面の柄沢山の山頂直下を上がっていた。さらに先行の単独行の2人が横を滑り降りて行った。

             左側の谷筋を上がる
            


  先行者はスキーを担いで上部急斜面を上がったようである。そのトレースの踏み後を利用させてもらいスキーを担いで急斜面を上がった。さらに傾斜が緩そうな踏み後の無い右手の尾根筋に上がった。しかし、膝くらいまで潜り歩きづらい。再びシール歩行に変えた。

  稜線が近づくと斜度が緩くなった。稜線の手前をトラバース気味に進んだ。山頂直下のコルから山頂までやや急になる。雪がクラストして固い斜面でスリップしないように注意しながらハイクアップを続けて柄沢山山頂に出た。広い山頂はどこが頂上か分からない。


      柄沢山山頂から見る朝日岳                          大烏帽子岳から布引山                            
           


  先行の3人のうち一人だけがいて少し話をした。他の2人は滑るルートを偵察するために先に降りたとのことであった。その人もいつの間にかいなくなった。
彼らは西尾根を下りて適当な所から柄沢川方向に下ったのだろうか?それとも西尾根から東屋沢を経由して清水まで滑り降りるのだろうか?地図を見るといろいろのルートを取れそうである。


   尾瀬の山、燧ヶ岳                                    巻機山
         

  たった一人、山頂で昼食を取り周囲の山々を見ながら休憩。遠方の山は雲に隠れてきていた。風もやや出て来て寒くなってきた。

  休憩の後はシールを外してワックスを塗り滑降を開始。山頂からクラストして波打った稜線を慎重にコルまで滑り降りた。コルから登りに取ったルートを滑り降りるのが最も安全だが昨年も滑り降りている。コルから下る柄沢川源頭部は急斜面で上部はやや硬かったが自分でも何とか滑り降りられそうであった。

  意を決して源頭部に滑りこんだ。初めはやや硬かった斜面もだんだん緩んできて滑り易くなった。所々クラックが入っていたので注意して避け、時々休みながらショートターンを繰り返しながら滑り降りた。久しぶりに緊張した急斜面滑降だったが緊張感が心地よい。


    柄沢川源頭部から下を見る                          柄沢川中間部                     
        


  下部になると右手から入った先行者のトレースも出て来た。急斜面を滑り降りると登りで通った柄沢川沿いの広い緩斜面が続く。適当にターンしながら滑り降りて除雪終了地点に戻った。途中ほとんど休まずに下りたので頂上から50分で降りてしまった。

急斜面を降りた所で上を見る              柄沢川下部から上を見る               柄沢川下部の樹林帯
    


  後片付けして、運天に下山の連絡をした。その後、日帰り温泉に入り帰途に着いた。どういう訳か前回に続いて関越道は月夜野インターから大渋滞。仕方が無いので下道の国道17号線を経由したが、こちらも渋滞で帰宅が遅れた。
  

GPSトラック(赤が上り、青が下り)