巻機山(にせ巻機山まで) 1861m 


   RSSAの3月例会の世話役をやる事になり、巻機山に上がり運天に泊まる計画を立てた。過去に運天に宿泊して巻機山に山スキーで上がったのは5,6回、日帰りで巻機山に上がったのも4,5回はあるだろうか。巻機山には10回近く行ったことになる。一方無雪期は紅葉シーズンに行ったのは一度だけ。

   RSSAの会員でも運天に泊まった経験のある人は多い。今回の巻機山山行の参加者は会員及び会員の知り合いを含め10人であった。好天気に恵まれ楽しい山スキー行となった。。

 
  3月21日(土) 快晴無風

10人 (RSSAの3月例会山行)

登行高度:1290 m、 滑降高度:1290 m 

清水(7:30)-井戸の壁の上(10:45〜10:55)−にせ巻機山(13:00〜13:40)-米子沢経由-清水(14:55)

  
自分を含め5名が運天に前泊した。日帰りで参加する人達は会員と会員の知り合いで5名。7時に運天に集合し準備して7時半に出発。今年は雪が多く道路際の雪壁は2m以上ある。道路沿いには30台以上の車が駐車していた。すべて巻機山に上がる人たちの車だろう。さすが人気の山である。

  登山口の雪壁を上がってシール歩行を開始。雲一つない快晴で風も無く絶好の日和であった。正面に見えるにせ巻機山、割引岳が日に映えて美しい。雪は締まっている上、立派なトレースが付いていて歩き易い。林道沿いに進み桜坂を通り、米子沢に架かる橋を渡った。雪が例年以上に深い。

                   林道沿いを進む。正面が井戸の壁
                     

  各自が自分のペースで進むので10人もいると全体が離れてくる。橋を渡った所で全員が集まってから、正面の尾根を上がって行った。やや急斜面で、クトーを持参した人はクトーを装着。自分はぞのまま進んだ。

  急斜面の井戸の壁で先行したグループの人がシール歩行して滑り滑落した。そこで、殆どの人がスキーをザックに付けて壺足で上がった。自分は田宮さんと足の弱いTさん、Kさんと一緒に井戸の壁の急斜面を踏み後に従いゆっくりと上がった。井戸の壁を上がり切った所で全員が集合。先行の人たちは休んでいた。右手には米子沢が良く見える。少しデブリが出ているのが見えたが、滝は完全に雪に覆われていて滑るのには問題無さそうであった。

    井戸の壁を上がり切って休憩                        井戸の壁の上から見るにせ巻機山と米子沢
           

  足の弱いTさん、Kさんのお二人はマイペースで行ける所まで行き引き返すことにしてゆっくり行くことになった。他の8人はそれぞれのペースで尾根筋をシール歩行で上がり、にせ巻機山に上がる手前の広い尾根上で休憩し再び集合。

     尾根筋の樹林帯を行く                           にせ巻機山の手前で休憩
            

  休んだ後、それぞれが自分のペースでにせ巻機山の急斜面を右に巻きながら上がって行った。さらに尾根筋を進みにせ巻機山の頂上に到着。巻機山本峰は目の前に見える。行くとするとさらに一時間くらいかかるだろう。一時になったので今回はここまでとし、昼食を取りながら周囲の山々を見ながら休憩。天気快晴で風も無く暖かい。

にせ巻機山で休憩                     巻機山                           柄沢山
  

  休んだ後はお楽しみの滑降。5人は登った尾根筋を滑り降りて行った。上部は雪質が良く快適な滑りで、井戸の壁の斜面も雪が多くブッシュは出ておらず問題無く滑り降りられたとのことであった。

  佐藤さん、北原さん、私の3人は米子沢を滑り降りた。にせ巻機山から米子沢への下りは縦溝が出来ている上にクラストしていてターンが難しかったので斜滑降で源流側に滑り降りた。米子沢に入ると南面に向いているため雪が軟らかくなっていて重い。スキーの滑りはあまり快適で無い。それでも適当にターンしながら広い米子沢を滑り降りた。滝の所は左岸を撒いて滑り降りた。

米子沢上部を滑る                     米子沢上部                      米子沢中間部のデブリ
  

  中間部は所々デブリが出ていたが、デブリを避けて滑り降りた。途中で北原さんがブッシュに足を取られて転んだ際に足を痛めたが何とか滑り降りることが出来た。米子沢の堰堤を過ぎて橋の横を通り、往きに取った林道を滑り降りて道路沿いに戻って本日の山スキーは終了。

米子沢下部                          にせ巻機山を仰ぎ見る                樹林帯を最後の滑り
   

  
尾根筋を滑り降りたグループはだいぶ先に戻っていた。Tさん、Kさんのお二人はにせ巻機山の下まで上がり、ゆっくり後から戻って来られた。

  日帰りで帰られる5人を見送った。夕方から参加された4人を含め9人が運天に宿泊し、夕食と宴会。一杯の山菜料理とキノコの鍋物を腹いっぱい食べて満喫。お酒を飲みながら山スキー談議などで話が盛り上がった。

  
GPSトラック(赤が上り、青が下り)