前武尊山 2040m 


   前武尊山はオグナホダカスキー場のトップから一時間たらずで上ることが出来る。十二沢を滑リスキー上に戻るルートは標高が高いせいもあってパウダースノーのことが多い。都心から近いことも有り人気の山スキーコースである。

   自宅から高速を使わず二時間かからず行けるので、毎年のように一度は行っている。2月28日は土曜日で好天気が期待されたので、今年も前武尊山に行って見ることにした。
 
 
  2月28日(土) 晴無風

単独

登行高度:660 m、 滑降高度:1160 m 

オグナホダカスキー場トップ(10:10)-前武尊山(10:45〜10:50)−鞍部(11:00〜11:10)- 荒砥沢1655m地点(11:20〜12:30)-前武尊手前尾根筋1905m地点(13:15〜13:25)−12沢1350m地点(14:20)-12沢1240m地点(14:40〜14:45)−12沢1350m地点(15:20)-スキー場(15:40)

   朝6時半に自宅を出て赤城山東面道路、国道120号線を経てオグナホダカスキー場に向かった。昨日の降雪のため、道路上には雪がかなり残っておりスピードを落としてゆっくり進んだ。特に120号線はノーマルタイヤでゆっくり走る車が有り渋滞気味になった。

   いつもよりかなり時間がかかり9時過ぎにスキー場に到着。山スキーの準備をして登山届を出した。今日はかなりの人が上に上がるようである。リフト4機を乗り継いでゲレンデトップに出たのは10時頃であった。山スキー、山ボードの準備をしている人、既に上がっている人もいた。

  シールを付け準備をしてハイクアップ開始。昨日までの新雪が30cm位ありそうだが、先行のトレースが立派についており歩き易い。休まず快調なペースで上がり、先行のグループを追い越して進んだ。今回はややハイペース過ぎだが、35分で上がった。

  頂上には2人連れと単独行の人、下には数名のグループが休んでいた。少し休んでからシールを付けたまま剣ヶ峰手間の鞍部まで下った。これから先はトレースは無く、荒砥沢に下ったトレースが一本付いていた。

前武尊のヤマトタケル像                 剣ヶ峰、家の串、中の岳、沖武尊           日光白根山
  


  剣ヶ峰で大規模な雪崩が起きて死者一名が出た20年前の事を思い起こした。剣ヶ峰手前をトラバースするのは今回は止めることにしてシールを外した。滑降を始めようとした時に数名の山スキーのグループがやって来た。彼らは西俣沢を滑ってから戻ってくるとのことであった。

  新雪が30cm程度あるので雪崩が心配であったが、やや重いパウダースノーで粘着力があったので雪崩れの可能性は低いと判断した。おまけに上部はやや雪が締まっていた。それでも、雪崩が怖いので荒砥沢の樹林帯の間を滑り降りた。やや重いがパウダースノーの滑りが快適である。右手からはボードと山スキーのグループが歓声を上げて滑り降りてきた。

疎林帯を滑る                        日光白根山を見ながら滑る             ブナの疎林帯
  

  時々休んで滑り降りて沢が緩斜面になる1655m地点で滑降は終了。ダケカンバの大木の根元で昼食の大休止。風が無く暖かい。スコップを取り出して雪の層をチェック。新雪の層がが30cm位あるがその下は固い。しかし、2層の間の接着はそれほど悪く無い。 序でにツエルトを張る練習をした。

  一時間以上の休憩の後、先行のグループのトレースに従いハイクアップ。彼らは再び荒砥沢を滑り降りたようで右手から歓声が聞こえた。自分は左手の前武尊直下の尾根筋に上がった。眼下にはスキー場のゲレンデが見える。前武尊からは何人かの山スキーヤー、ボーダーが滑り降りるのが見えた。

  ここでシールを外して十二沢を滑り出した。上部はやや重いパウダースノーで滑り易かったが、中間部になると気温が上がったせいで重い滑りにくい雪となった。いつものように十二沢の左岸を滑り降りて林道からスキー場に戻ることにした。

  十二沢下部は緩斜面となり重い雪の下りラッセルとなり疲れる上に時間がかかった。下りラッセルを一生懸命やっている間に林道を通過したことに気付かなかった。おかしいなと思い地図とGPSを確認した所、林道のある地点からかなり下ってしまった。再びシールを付けて下りのトレースを登って林道に出た。林道も重い雪に覆われていて短い距離だがラッセルがきつかった。

  スキー場に出てわずかな距離を滑り降り下山届を出して本日の山スキーは終了。非常に疲れたが、ラッセル訓練、体力トレーニングになった。途中で日帰り温泉に浸かり帰途に付いた。

GPSトラック