阿寺山 1509m (1500m迄)


   RSSAの2月例会山行で、吉田さんが世話役をされた。参加者は会員の吉田さん村石さん、水沢さん、田中さん、阿部さん、澤井の他、シーハイルの2人、薄皮チームの1人の合わせて9人。大雪で稜線上は風雪が激しく雪崩の危険も想定される状態であったが、吉田さんの的確な判断と強力な若手陣の先導ラッセルのお蔭で頂上近くまで行け、谷筋の樹林帯のやや重いがディープパウダーの滑りを楽しむことが出来た。悪天候でも大勢いると心強いし楽しい。
 
  
  2月 14日(土) 雪 稜線上風強し

同行者9名(RSSAの2月例会山行)

登行高度:1120 m、 滑降高度:1120 m 

広掘橋(8:10)-阿寺山1500m地点(12:25〜12:45)−広掘橋(14:30)

   六日町IC近くの宿に朝六時半に集合予定であったが、自分は前夜に来て前泊した。前日は大雪でやっとのことで宿に到着。当日朝も大雪で新たに積もった雪が40cm以上あった。今回の山行は中止かなと思いながらも宿で準備して待っていると、皆さん続々とやって来られた。少し遅れた方もおられたが、宿の駐車場の除雪が遅れたので、皆の車が駐車できたのは7時半過ぎ。広掘橋の駐車スペースは狭いので3台の車に分乗して出発した。

   阿寺山は3回目(いずれも2月中旬)だが、積雪量は今回が最も多い。山スキーの準備をして出発。雪は降っているが風が無いのが有難い。見通しは余り良く無く、上部は雲に隠れていた。やや重い雪で膝下程度のラッセルだが、強力な若手4人と村石さんの先導ラッセルのお蔭で楽に上がることが出来た。後ろから付いて行ったが彼らのペースはラッセルをしていない自分のペースより早いくらいであった。


広掘橋駐車地点で山スキーの準備を終えて     平坦な林道沿いを進む                 急な尾根筋の取り付き
  


   最初の平坦な林道沿いをしばらく進んで行くと、見覚えのある急斜面の尾根筋が出て来た。この尾根筋を適当にジグを切りながら上がって行った。樹林帯の尾根筋で雪崩の恐れは少ないが、それでもクラックが入っている箇所もあり注意が必要であることを示していた。

   急斜面を上がった1150m地点で皆さんがシャベルとスノーソーを出して雪の状態のチェックをした。自分は横でそれを見ていた。雪が深く1m近く掘って、表面から50cmくらいの所にやや弱い層があることが判明した。昨日からの積雪量であろう。いずれにしても雪崩の恐れが有るので注意しながら樹林帯の中を滑る事にした。


急な尾根筋を上がる                   急な尾根筋を上がる先行グループ         一時、雲が薄くなり八海山が見えた。
  


  それからさらに急斜面の尾根をが上がるといったん平坦になった後、さらに急斜面が出て来る。一時的に青空が見えて晴れるかと期待したがすぐに風雪が激しくなりガスって来た。頂上直下の広い緩斜面をホワイトアウト状態で風雪が強い中、先行するグループに付いて上がった。

  先行する5人は頂上まで行ったが、後続の4人は頂上直下でハイクアップは中止。風が強く寒い中、行動食を取りシールを外して滑る準備をしている間に頂上まで行ったグループが戻ってきた。


頂上近くをハイクアップ                   雪が降る中をパウダースノーの滑り          谷筋を滑る
  


  ホワイトアウト状態でおまけにメガネに雪が付いて雪面が良く見えないので緩斜面でもやや怖い。吉田さんの先導でしばしば止まってGPSで登りに取ったルートをを確認しながら滑り降りた。自分は前を滑る人の様子を見ながら後に付いて滑り降りた。上部は風でパックされた雪であったが下るにつれてパウダースノーの滑りとなった。

   1250m付近でホワイトアウト状態から脱して下部の見通しが良くなった。そこで尾根から右側の夏道の登山道があるシャバミ沢を滑り降りた。ブナの樹林帯の中の比較的急な斜面で深いパウダースノーが非常に快適で皆が歓声を上げながら滑り降りた。


沢筋を滑り降りた所で                 平坦な林道沿いを滑り降りる             上部は雲に覆われた阿寺山を振り返る
  


  沢を下ると広堀川に合するので、左手の尾根の末端を越えて登りに取った林道のトレースに出た。後は林道沿いの緩斜面を登りに取ったトレースを辿りながら滑り降りて広掘橋の駐車地点に戻った。

  悪天候ながら全員満足の山行であった。車で宿に戻った後、温泉に入った。夜は夕食を食べ宴会。山スキー談議が10時過ぎまで続いた。


  
GPSトラック(赤が上り、青が下りの滑り)