神楽峰 2030m


   今年は11月は暖かい日が続いて例年だと山スキーが出来る立山なども雪不足であった。神楽峰も例年なら11月末から12月初めにかけて山スキーが出来るが今年は無理である。

  神楽峰に上がるかぐらスキー場の積雪は30cmで営業をやっている。12月8日は晴れの天気予報であったので今年のシーズン始めの山スキーに出かけてみた。雪はやはり少なく藪は埋まり切っていなかったが、思った以上にあり神楽峰の上からスキー場までスキーを外すことなく滑り降りることが出来た。ゲレンデで積雪量30cmとなっていたが、神楽峰の上の方は70〜80cmあった。

  新雪がパックされたやや重いパウダースノーで、一部は最中雪状態であった。今シーズン初めてのスキーでスピードについて行けず、また薮に足を取られて何度か転んだが、やはり山スキーは楽しい。

  スキー場はかなり大勢のスキーヤーで賑わっていたが、本日神楽峰に上がったのは一人だけ。快晴無風の暖かい日和で距離は短いが静かな山スキーを楽しむことが出来た。真っ白な雪の山と青い空、その中でただ一人、わくわくした至福の一時であった。
   

12月8日(火) 快晴無風
単独
登行高度:400 m、 滑降高度:650 m (ゲレンデも含む) 
かぐらスキー場ゲレンデトップ(10:00)--神楽峰(11:50〜12:00)-神楽峰手前稜線(12:15〜13:15)-和田小屋(13:45)
   

  朝早く自宅を出て、みつまたスキー場の駐車場に8時前に到着。山スキーの用意をして登山届けを出してみつまたのロープウェーに乗った。ロープウェーの終点からスノーマットが敷いてありその上にうっすらと雪が載っている。スキーを付けてその上を滑りリフトに乗った。みつまたスキー場周辺は雪が積もってはいるがスキーを出来るほどではない。みつまたスキー場のリフトを下りるとかぐらスキー場に接続するゴンドラ乗り場までのコースにスノーマットが敷いてあり、やはりうっすらと雪が載っておりゆっくりと滑り降りた。さらにゴンドラを乗り継いで和田小屋まで達した。

  スノーマシーンで雪を作ったのだろうが思った以上に雪が多い。稼動している第一高速リフトで上がった後、一度ゲレンデを滑り降りて足慣らしをした。再度リフトに乗りゲレンデトップまで上がった。

  まず、第5リフトの乗り場までの緩斜面を滑り降りた。ここは藪も殆んど出ておらずふかふかの雪。やはりゲレンデより面白い。今日は上まで行くのは一人だけのようだが、前日のものと思われる3,4人のトレースが付いていた。ここでシールをつけてハイクアップ開始。前日の登りのトレースを有難く使わせてもらう。


   第5リフト乗り場近くでシールを付けてハイクアップを開始       谷筋を上がった。前日のトレースが3,4本付いていた。
         

    
  藪が埋まりきっていないがシールで上がるのに問題無い。歩き出したら暑くなってきてミドルインナージャケットを脱いだ。谷筋のやや急斜面をハイクアップし尾根筋まで上がった。陽がさして来て暑い。上着も脱いでシャツになった。先行者のトレースに従い尾根筋の登山道沿いに上がった。
 
  尾根筋も薮が埋まり切っていないが、スキーで滑り降りるのに充分な積雪量がある。無く第5リフトの横を快調にすすんだ。


中の芝を上がる                        樹林帯を上がる                      上の芝から頂上方向
    


  中の芝の標識の上部が見えた。辺り一面雪に埋まっている。 上の芝を上がり、神楽峰手前の分岐点からトレースに従い神楽峰を目指して左に進んだ。未だ雪で完全に埋まり切っていない岩のギャップはスキーを外して降りてから再びシール歩行を続けて神楽峰の頂上に達した。

  歩き始めて2時間。まあまあ良いペースで上がることが出来た。目の前には頂上が平らな苗場山が見える。反対側は平標山から仙の倉山、その先には谷川岳。
さらに先は日光白根山。右側は赤城山、左側は巻機山から越後駒ヶ岳。さらにその先は燧ヶ岳。いずれも上の方は雪で覆われているが、やはり積雪量は少ないようだ。


新潟、群馬県境の山々(上は雪が積もって白くなっているが未だ山スキーは難しい)
  


  しばらく頂上にいた後、引き返して神楽峰手前の分岐点で周囲を見ながら昼食の大休止。湯を沸かしカップラーメンの昼食を取った。風も無く陽がさして暖かい。

   シールをはずしてお楽しみのスキー滑降。新雪がパックされたやや重いパウダースノーの雪で傾斜も手頃で滑りやすい。しかし藪が埋まり切っておらずコース取りを間違えると藪に足を取られた。上部は何とか滑り降りることが出来た。樹林の中は先行のトレースが付いていてレールとなっていてスピードが出る。スピードについて行けず2度ほど転んだ。

   第5リフトの上を通り過ぎて尾根筋から登りに取った谷筋を滑り降りた。こちらも未だ藪が完全には埋もれきっていない。ターンしようとしたところで藪に引っ掛かり転倒。さらに最中雪状の表面がやや固くくなった所で転倒。雪まみれになった。 第5リフト下部からそのまま滑り降りてゲレンデの中間部に入った。

   この後、ゲレンデに戻りゲレンデスキーを楽しんだ後帰途についた。

  GPSトラック