富士山 (3750 m)  須走口から山頂往復

  5月下旬に立山、剣方面に山スキーを行った後畑仕事に精を出したが、疲れが出たせいか風邪が長引いてしまった。今シーズン最後の山スキーは富士山に行こうかと考えていたが体調不良で行けない。ようやく、体調は回復したが天候が良く無い。ようやく6月14,15日が好天で気温が上がると言う気象情報で、RSSAの佐藤さんと同行して須走口より富士山の山頂を往復して今シーズン最後の山スキーを楽しむことが出来た。

  今シーズンの富士山は残雪が多い。気温が上がったため頂上稜線からザラメ雪が緩んで滑り易く、滑落の危険が無い。標高2600m付近まで標高差約1100mのスキーを楽しむことが出来たのは幸いであった。しかし、6月中旬である、下部のブルドーザー作業路の歩きは長かった。

    
  
6月15日(日) 晴れ時々薄曇り、弱風

   2人(RSSAの佐藤さんと)

登行高度:1770 m、 滑降高度:1140 m、 歩行下降高度:630 m

須走口五合目登山口(4:40)-6合目(7:30〜7:45)-7合目(8:50〜9:00)-8合目(11:00〜11:15)-久須志神社(山頂)(12:45〜13:50)滑降終了地点、2610m(14:45〜15:00)-須走口五合目駐車場(16:10)


   かんたんな朝食後、五合目駐車場を出発。朝陽が出て富士山がやや赤く染まっている。スキーをザックに付けて兼用靴を担ぎジョギングシューズで歩き出した。駐車場から少し戻って歩き易い登山道を上がって行った。登山道は雪が全く無く新緑の木立の間を上がっている。


朝焼けの富士山(須走口新五合目駐車場から)                      新緑の登山道
  

  6合目の手前で登山道にも雪が出だして来た。ジョギングシューズから兼用靴に履き替えた。登山道は所々雪に覆われているものの、かなり雪解けが進んでいた。そこで、頂上まで登山道沿いを上がっって行った。同行の佐藤さんは最後まで登山靴のまま頂上まで上がった。登山道に残っていた雪も緩んでいて歩き易かったので持参したアイゼンを使わず頂上まで上がった。

2500m付近から見上げる富士山                           山中湖
  


  途中で、登山者、スキーを担いだ単独行の人に追い越された。6合目でスキーを担いだ3人のグループと一緒になった。3週間ぶりの山スキーのせいか、長引いた風邪の後遺症のせいか、何となく体が重くペースが上がらない。

  6合目、7合目、8合目で充分休憩を取ったが8合目以後の最後の登りはきつかった。8合目から上では吉田口から上がった登山者が次々と降りてきた。短パンに短靴で小さなデーパックを背負ったトレールランニングの数名が下りてきたのには少しびっくりした。物好きは何処にもいるものである。


7合目付近から                          8合目付近から                       頂上手前の狛犬と鳥居  
     

  頂上手前の狛犬の出迎えを受け鳥居をくぐってようやく頂上到着。今回は須走口登山口から8時間以上かかってしまった。荷物を久須志神社の階段に置いて休憩。6合目で一緒だった3人の山スキーも上がって来た。吉田口から上がって来た外人夫婦とこんにちわと言葉を交わす。

  稜線を少し行き剣ヶ峰からお釜を眺めた。雪が未だ十分にあり、剣ヶ峰からお釜まで滑り降りたと思われる2人連れが上がっているのが見えた。山頂で昼食を取りながら長い休憩。

山頂のお宮                                            剣ヶ峰とお釜
  


  佐藤さんの提案で下りはまず吉田大沢上部を滑ることにした。白山岳、白山岳に至る稜線はすでに雪が解けている。白山岳手前のコルから吉田大沢に入る。スキーを付けて滑走開始。ザラメ雪が緩んでいて滑落の危険が無く、吉田大沢上部のやや急な斜面のスキー滑降を楽しめた。

白山岳(雪が無い)                                      吉田大沢上部(久須志岳の岸壁)
   
 

    吉田大沢上部を滑る
    


   9合目付近で吉田大沢からトラバースして雪が切れかかった小尾根を越えて須走口側の沢に入った。後は広い雪面を適当にターンしながら滑り降りた。緩んだザラメ雪の滑りが快適である。ほぼ同時に滑り降りた3人連れと一緒にそのまま下まで滑り降りて、雪が消えた2610m地点でスキーは終了。


  

  後は兼用靴のまま、スキーをザックに付けてブルドーザーの作業道歩いて下った。一時間以上歩いてようやく駐車場に到着。少し遅れて3人連れも戻ってきた。彼らは大阪から来たとの事、お疲れ様でした。

  左寄りの登山道に近い谷筋を滑り下りればさらに100m位下まで行けたかもしれない。5月中ならもっと下までスキーで行けたであろうが、6月中旬で2600m付近までスキー滑降を楽しめたのは幸いであった。


GPSトラック