守門山塊 1330 m 

   19、20日の土、日は気象情報では晴れ時々曇りで天候は良さそうであったので、少し遠方だが久しぶりに浅草岳と、守門岳に行って見ようかと前日の金曜日の夕食後自宅を出て小出ICの近くの道の駅湯之谷で車中泊。

   早朝起きて車を走らせ浅草岳の麓の五味沢の上の自然館の道路進入禁止の標識のある所で駐車した。到着したのは最初であったが、直ぐに後続の車が続々とやって来た。さすが人気の山スキーサイトである。

   簡単な朝食を取り、山スキーの準備をして出かけようと思っている所に、RSSAの田宮さんに声をかけられた。偶然のことで少しびっくり。話をして田宮さんのグループ(田宮さんの他、トマの風のメンバーの田辺さん、佐貫さん、棚橋さん)が予定している守門、黒姫山塊の方に同行することにした。守門大岳と守門岳は以前上がったことは有るがこちらは始めてである。

   標高は低いが雪は豊富で上から見下ろせる広い谷筋が下まで続き、ほどほどの急斜面でザラメ雪の滑りを楽しめた。即席パーティーであったが、全員の足並みがそろい滑り、ハイクアップとも楽しめた。同行して頂いた田宮さん、トマの風の皆さんに感謝する。もう一度行きたい所だが、自宅から少し遠いのが難点。


  
4月19日(土) 曇り、朝小雨、後時々晴れ

   5人

登行高度:1270 m、 滑降高度:1270 m 

五味沢道路際(8:05)-尾根筋1164m(11:10)-稜線1330m地点(11:55〜12:20)-破間川源頭部895m地点(12:35〜12:55)-稜線1328m地点(14:00〜14:35)−五味沢道路際(15:45)

   

  初めは守門、黒姫方面に行くために渡る破間川にかかる橋の場所が分からず、除雪した道路をスキーを担いで上がったが間違いに気づいて戻り、車で少し下った橋の近くの道路際に駐車。すでに数台の車が停まっていた。

  改めてスキーを担いで橋を渡り対岸からシール歩行を開始し最初は林道沿いに進んだ。朝早いため雪面はやや固いが、緩斜面なので逆に歩行しやすい。田宮さんが先頭を行き各自が自分のペースで進んだが、皆さん慣れた人ばかりで差はそれほどつかない。


破間川に架かる橋を渡りシール歩行開始        林道沿いを行く                       林道から下黒姫沢に入る
   


  林道が終わり下黒姫沢沿いにルートを取った。下黒姫沢の下部は所々雪が割れ出している。一か所、雪が割れている沢沿いを通過。ここを安全に通過出来そうなのはもう僅かであろう。両側が切り立っているので高巻きは難しそうである。その場合は尾根伝いに上がるのであろうか?

が落ちて割れた沢の左岸を行く           沢沿いをハイクアップ                  一部割れ出した沢
  

  しばらくは雪に覆われた比較的斜度度が緩い沢沿いに進んだ。その後、左手の傾斜がきついブナの疎林の尾根筋をジグを切りながら上がり、稜線上の1164m地点に到達。

沢から急な尾根筋を上がる             ブナの疎林の尾根筋中間部から見る           急斜面の尾根筋をハイクアップ          
  


  右側に雪庇が出ている傾斜が緩くなった尾根筋をハイクアップ。次第に斜度はきつくなり最後は雪庇が出ている鞍部を左手から回り、1423m峰(駒の神)と1328m峰の間の鞍部に出た。

上がり切った稜線から見る浅草岳           稜線から見る黒姫                    稜線から見る駒の神と袴腰
   

  ここで、滑り降りる破間川源頭部の様子を見ながら少し休憩。源頭部は広いほどほどの斜面が続いているが上部はかなりクラックが入っている。クラックを避けるため尾根筋を右に行った所でシールを外して滑降開始。上部雪面はやや硬くターンするごとにカリカリ音を立てるが、やや急な斜面の滑りは非常に快適である。下るにつれて雪も軟らかいザラメ雪となり滑り易くなった。歓声を上げて滑り降りた。


破間川源頭部を滑り出す田辺さん、佐貫さん       破間川源頭部を滑る                テレマークターンを決めて滑る田宮さん        

   この滑りの途中で下から上がってくる吉田さん、斉藤さんに出会った。彼らはもう一つ左側の谷筋を滑り降りて我々が滑った谷筋の合流点の先から上がって来たとの事であった。

    斜度はだんだん緩くなった谷筋を滑り降りて895m地点で滑降は終わりにして、昼食を取りながら小休憩。その後、シールを付けて左手の尾根筋をハイクアップ。上がるにつれて急になり、適当にジグを切りながら上がり1328m峰に到着。

尾根筋をハイクアップ                   尾根筋で一休みして会津の山を見る         尾根筋から見る黒姫
  

    シールを外して滑降の準備をしている時に再び斉藤さん、吉田さんが上がって来た。彼らはこの日2回目の滑降に右手の谷筋を滑り降りてから上がって来たとの事。やはり強力なペアーである。

               稜線から滑り降りる下黒姫沢(右側の沢)と上黒姫沢(左側の沢)を望む
              



    我々は雪庇を避けて右手の登りに取った鞍部の下に集結してから、滑降開始。こちらもほどほどの急斜面が続き緩んだザラメ雪の滑りが素晴らしい。上黒姫沢に下りないように尾根の右側をトラバース気味に滑り降りて少し休憩。その間に斉藤さん、吉田さんが滑り降りて行った。

稜線直下の急斜面を滑る               稜線直下の急斜面を滑り降りた所で振り返る     稜線直下の滑り降りた斜面
  


   登りに取ったブナの疎林の急斜面の尾根を滑り降りた。後は左側の尾根筋の沢沿い下部をトラバース気味に滑り降りた後沢床に出た。しばらく行くと登りで通り過ぎた沢が割れた所に出た。左岸を慎重に滑り降りた後、緩斜面の沢沿いに滑り降りた。

急斜面を滑り降りた尾根筋で休憩          沢が割れた左岸を慎重に通過する田辺さん    沢から林道へ少しだが最後の登り    
  

    少しばかり登った後林道に出て林道沿いを滑って橋の手前で滑降は終了。スキーを担いで橋を渡って道路沿いの車の駐車地点に戻って再び吉田さんたちにお目にかかった。

    後片付けをして、今日中に帰宅する田宮さん、田辺さん、佐貫さん、棚橋さんと別れて、吉田さんが予約されていた大白川の民宿大雲沢ヒュッテに向かい宿泊。吉田さん、斉藤さんと夕食後歓談。明日に備えて少し早目に就寝。

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