蓼科山 2530m

   蓼科山は日本100名山の一つだが、無雪期の夏に一度登ったのみである。昨年のGW前半の立山に行った帰途、蓼科の白樺高原を経由して帰宅した。その時見た蓼科山は一部樹林が濃さそうな所もあるが山スキーに向いていると思った。そこで、雪が十分有りそうで、天気も良さそうな3月9日に行って見ることにした。

   確かに途中樹林が濃くてスキーに不向きな所もあるが、頂上直下の無立木の斜面は快適に滑りを楽しむことが出来た。しかし、樹林帯で登りに取ったルートを外れて滑りやすい所を降りた積りが下部で尾根一つ離れた所を下りてしまいスキー場下部に戻るのに苦労した。

  
3月9日(日)晴、やや風あり
   単独

登行高度:700 m、 滑降高度:980 m (ゲレンデ内を含む)
白樺高原国際スキー場トップ(9:20)-蓼科山(11:35〜12:10)−スキー場下部(14:10)
   

  朝6時20分に自宅を出て8時半に白樺高原国際スキー場に到着。山スキーの準備をし、登山届を出してゴンドラに乗ってゲレンデトップに出た。天気は良く風も殆ど無い。

  シールを付けてハイクアップを開始。前日のトレースが付いており、スノーシューの先行者もいるようである。乾燥した粉雪で軽い。トレースに従い上がり鳥居のある七合目に到着。鳥居をくぐり樹林の中の登山道沿いにトレースに従い上がった。

        

  途中で先行のスノーシューの単独行の登山者を追い越して上がって行った。樹林帯を越えると無立木の広い斜面が拡がっていた。昨日のものであろうが、スキーでーで滑り降りた2,3本のトレースが斜面の中央に付いていた。

  この斜面の端をトレースにに従いジグを切りながらが上がる。上部のダケカンバの疎林を過ぎると斜面は緩くなり頂上につながる広い平坦地となった。無雪期には大きな岩がごろごろ出ているが、今は殆ど雪に覆われていて所々岩が出ているのみである。

  頂上付近は平坦で広い。頂上付近には10名以上の登山者がおり、さらに上がって来る人もいた。ほとんどの登山者は反対側から上がって来たようである。スキーで上がったのはどうやら自分一人だけのようであった。

頂上の標識、遠くは北アルプスの山並み         巨大なエビのしっぽを付けて頂上標識        八ヶ岳連峰
  

  頂上からの眺望は素晴らしい。特に間近に見える八つヶ岳連峰が素晴らしい。北アルプスの連山、御嶽、中央アルプス、南アルプス、反対側に浅間山、北側には妙高の山々などを眺めながら、昼食の休憩をゆっくり取った。

間山                              中央アルプスの山々                  御嶽
  

  シールを外してスキー滑降を開始。初めは頂上付近の平坦な場所を滑りダケカンバの疎林を滑り降りると、上りで取った無立木の広い斜面の上に出た。斜度は30度くらいだろうか。軽いパウダースノーが上に乗っており非常に滑り易い。昨日のトレースの左隣を滑り降りた。

  登りのルートに従えば途中で右側の樹林帯に入って行かねばならないが、そのままトレースと同じように無立木斜面を下まで下りてしまった。ここから濃い樹林帯を右側に向かうと、立木が無い斜面がわずかだが上まで続いていた。シールを付けてわずかな距離だがこの斜面を上がり登りのトレースがあるルートに合した。

  無立木斜面の上部、遠くに北アルプスの山々               滑り降りてきた無立木斜面を仰ぎ見る
       

  ここから、樹林帯の中の滑りとなる。初めは登りのルートを辿りながら濃い樹林の間を滑っていたが、そのうち出来るだけ滑り易い樹林の薄い所を滑っているうち、登りのルートとはずれてしまった。

  GPSを見るとどんどん登りのルートとはずれていることが分かった。途中でかすかに残っていたトレースを見つけてそのトレースに付いて行ったがこれが大間違い。スキー場に向かう方向で無かった。どうやら尾根の左側の斜面を谷筋に下りてしまったようである。出来るだけ斜度を落とさないようにこの尾根を右側に回り込んだが、日差しに照らされた雪は重くなってきており、しかもスキーにくっつきだした。

  下りラッセルとなりやや苦労して回り込むと別荘地のある道路に出た。この道路を上に上がるとスキー場の下部に出た。後はスキー場を滑り降りて下山の報告をして駐車地点に戻った。

  その後、翌日の予定の北八つヶ岳の山スキーのため、ピラタススキー場に向かいロープウェーに乗った後縞枯山荘に行って宿泊。


GPS トラック