武尊山(家の串) 2103m
武尊山のうち前武尊は標高が高いので雪質が良いことが多い。自宅から高速を使わずにスキー場まで70km、1時間40〜50分で行けるので、毎年一度は山スキーに訪れている。
4日の火曜日は天気が良くなるという天気予報で一か月ぶりの山スキーに前武尊に行くことにした。快晴無風で陽射しは強く暖かったが気温は低く絶好の山スキー日和だった。土、日は大勢の山スキーヤー、ボーダーで賑あうが、さすがにウイークデーで誰にも会わない静かな山スキーを楽しむことが出来た。
前日あるいは前々日に少し雪が積もったようでトレースの大部分は消えていた。雪質は固い所、固い雪の上に新雪が乗りパウダースノーとなっている所、固い雪の上にパックされた新雪が乗っていたところなどいろいろで会ったがそれなりに滑りを楽しむことが出来た。特に、前武尊から12沢の下りは樹林帯の中でパウダースノーが10cm位乗っていて快適な滑りであった。
3月4日(火)快晴無風
単独
登行高度:640 m、 滑降高度:1090 m (ゲレンデ内を含む)
オグナホタカスキー場トップ(9:25)-前武尊山(10:05〜10:10)−家の串(11:10〜11:30)−荒砥沢1695m地点(11:50〜12:00)−前武尊山手前1920m地点(13:05〜13:35)−12沢林道(14:00)−スキー場下部(14:20)
朝6時半に自宅を出て8時過ぎにオグナホタカスキー場の到着。山スキーの準備をし、登山届を出してリフト4機を乗り継いでゲレンデトップに出た。昨年動いていた最も長いリフトは故障で営業を止めたとの事で4機のリフトを乗り継ぐ必要がある。
天候は良いのにスキー客は少ない。前武尊に上がる人も皆無のようである。シールを付けて歩き出した。日曜日のトレースを期待したが、新たに降った10cm程度の新雪に覆われていてトレースは殆ど見え無い。せいぜい足首程度のラッセルだが、新雪の下は固い雪である。急斜面では固い雪の上の新雪が滑り落ちてややや登りづらい。上に上がると雪は固くなってきた。
殆どラッセルが無かったので今回は約40分で前武尊到着。ヤマトタケルの像は下まで雪が無い。今年はやや雪が少ないようである。快晴無風で見通しは良く、剣ヶ峰、家の串、中の岳、沖武尊が目の前に見える。
ヤマトタケルの像 剣ヶ峰 家の串と中の岳
そのまま先に進み鞍部まで下りた。雪は固く締まっている所、固い雪の上に新雪が乗っている所、新雪がパックされてやや硬くなっている所などが混じっていた。雪崩の可能性は低そうであるが、剣ヶ峰の急斜面直下のトラバースは余り良い気がしない。固い雪の上の新雪は滑り易いので慎重に通過。、家の串と剣ヶ峰の鞍部に出た。
家の串に上がる尾根はクラストしている上急斜面となる。まだ時間が速いので家の串まで上がることにし、スキーをザックに付けやや硬い急斜面を壺足で上がった。頂上直下の緩斜面でシール歩行に切り替えてわずかの登り頂上に到着。先行者がおらずトレースも無かったが、雪がやや硬く歩き易かったので前武尊から家の串まで一時間で来れた。
頂上で周囲の山々を見ながら休憩を取り行動食を取った。陽射しが強く風も無く暖かい。浅間山、日光白根、至仏山、赤城山、皇海山、谷川岳、浅間山、巻機山などは見える。
川場剣ヶ峰と川場谷 谷川連峰 中の岳と沖武尊
先日、行った川場スキー場から川場剣ヶ峰を経て沖武尊に至る稜線と滑り降りてから登った川場谷が目の前に見える。沖武尊から中の岳には山スキーヤーが上がっているようで頂上に人影が見えた。
日光白根山 燧ヶ岳 至仏山
シールを外して頂上から滑り出して雪の状態を観察。クラストした雪は固いが、陽射しを受けた表面だけが軟らかくなっている。固い雪の上に新雪がわずかに乗っている所もあるが雪崩の恐れは無い。谷筋の左側の急斜面を滑り降りた。ターンするごとに表面の雪が削れて小さな塊となって落ちていった。ターンを3,3回繰り返しては小さな雪の塊が落ちるのを待ってから滑り降りた。下部になると傾斜も緩くなり、固い雪の上にパウダースノーあるいは新雪がパックされた状態となった。やや重いパウダースノーの滑りを楽しんで荒砥沢の1695m地点でスキーを停止。
前武尊、剣ヶ峰、後ろは妙義山 家の串から荒砥沢を滑る
再度シールを付けて樹林の中、荒砥沢を左上に上がって行った。固い雪で歩きやすい所、固い雪の上に新雪が乗っていて滑り易い所もある。トラバース気味に上がり前武尊山直下の尾根筋の1920m地点に出た。ここで、昼食を取りながら休憩を取った。
日曜日ののもと思われる前武尊から滑り降りたトレースが沢山が見えたが、その上に新雪が乗っていて滑りには問題無い。シールを外して12沢を下ったた。12沢の左岸の尾根の樹林の中をターンしながらトラバース気味に滑り降りた。ここは固い雪の上にパウダースノーが乗っていて非常に滑りやすかった。
最後は傾斜が緩くなり12沢の右岸に渡り橋の先から林道に滑り降りた。ヒールフリーにして林道をしばらく歩いてスキー場に到着。ゲレンデを滑りおり、下山届を出して本日の山スキーは終了。日帰り温泉に入って帰宅に着いた。
GPS トラック