会津駒ヶ岳 (2132 m) 


 
  5月10日(金)晴れ、風弱し

   2人(桐生市在住のKさんと)

登高高度:1040 m、滑降高度:680 m、 歩行下降高度:360 m

会津駒ヶ岳林道登山口駐車場(7:25)−尾根筋登山道1470m地点(9:15〜9:30)−会津駒ヶ岳
(12:20〜13:30)-尾根筋登山道1470m地点(14:30)-登山口駐車場(15:30)

  宿泊した民宿でお願いして朝食を6時からにしてもらえたので朝早く出発することが出来た。桧枝岐周辺は全く雪が無い。車で瀧沢橋を渡り細いが舗装された林道を上がって行き、夏道の木の階段がある手前の登山口駐車場に車を止めた。

  登山道には全く雪が無いので軽登山靴を履きスキーをザックに付け兼用靴を背負って歩き出した。急な木の階段を上がり尾根通しの夏道を進んだ。雪が出だしてきた1340m地点で軽登山靴から兼用靴に履き替えた。雪は未だ繋がっておらず登山道は急であったので兼用靴のまましばらく歩いた。尾根筋の傾斜が緩くなり雪が繋がりだした1470m地点でシール歩行に切り替えた。

登山口                              ブナの疎林の尾根をハイクアップ              シラビソの疎林を行く
   

  ブナの疎林、さらにシラビソの疎林の中の尾根筋を快調にハイクアップした。左手にはシラビソの林の合間から昨日登った燧ヶ岳が遠望できる。しばらく広いシラビソの疎林の中の尾根を上がると右手に会津駒ヶ岳の頂上が見え出した。

           昨日上がった燧ヶ岳                         会津駒ヶ岳頂上まで後わずか
              


  樹林帯を抜けると広い雪の斜面となった。時々微風が吹くが気温が高くて暑い。駒の小屋に続く尾根を右側にトラバースして小屋に寄らず直接会津駒ヶ岳の頂上を目指してハイクアップし、5時間で頂上に到着。Kさんがわずかに遅れて頂上に着いた。会津駒ヶ岳の大きな標識が上の方だけ見えた。

  遠くの山々は霞んでいるが、近くの山はくっきりと見えた。目の前には燧ヶ岳、その右横に至仏山。更に平ヶ岳、中の岳、越後駒ヶ岳。いずれも頂上付近は完全に雪に覆われて真っ白である。左側にはひときわ高く見えるのが日光白根山だが雪は少ない。反対側には大戸沢岳、三つ岩山、窓明山などの山々。周囲の山々を遠望し、昼食を取ながら長い休憩を取った。

会津駒ヶ岳頂上                         頂上から見る三つ岩岳                頂上から見る平ヶ岳
    

  標高の低い所は例年以上に雪が少なかったが、頂上付近は十分積雪がある。数日前に雪が積もったようで表面はザラメ雪なる手前の軟らかい重い雪であった。長い休憩の後、頂上から源六郎沢の源頭部の広い大斜面を滑りおりた。非常に快適な滑りであった。あまり沢を下りすぎると登り返しが大変になるので1850m付近で沢筋の滑りは終わりにした。登りに取った尾根筋に戻るため出来るだけ標高を落とさず右側をトラバース気味に滑った。最後は登り気味に歩を進め尾根筋に戻った。

源六郎沢源頭部の大斜面                 源六郎沢源頭部を滑るKさん            源六郎沢源頭部を滑る私        
  


  後は広い尾根筋のシラビソ、ブナの疎林の間を滑り降りた。雪は重いが下りは楽である。1470m地点で雪が切れ出したのでスキーは終了。スキーを担いで所々雪が切れた登山道を歩いて下った。

  完全に雪が無くなった1340m地点でデポしていた軽登山靴に履き替えて夏道の登山道を下りようやく登山口駐車場に到着。結局下りはスキー一時間、歩き1時間かかった。下部の歩きが一時間かかるのはこの時期としては仕方が無いだろう。

  この後、桧枝岐の日帰り温泉アルザの湯で汗を流し疲れを取って帰途に就いた。

   写真の一部はKさんが写したものである。掲載を了承してくれたことに感謝する。

  
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