蓮華温泉から木地屋 

   蓮華温泉からの帰りのコースとして途中のの角小屋峠を経て木地屋、平岩まで下るルートは山スキーのクラシックルートである。長い緩斜面が続き滑りを楽しむコースでは無いが林間の楽しい歩き、下りが続く。20年くらい前までは毎年このルートを取っていた。

  しかし、平岩からの大糸線の電車の本数が
ずいぶん減ったし、平岩にあった個人タクシーの営業も随分前に止めている。また、以前は雪が多く、木地屋で無くその先の大所までスキーで降りれたが、最近は雪が少なく難しくなった。木地屋からのタクシーを頼むと南小谷から呼ばねばない。

  単独の場合、タクシー料金が高いのでここ10年くらいは木地屋に降りず、蓮華温泉から天狗原あるいは白馬大池に登り返していた。今回も登り返す予定であったが、同宿の2人連れの2グループが木地屋まで下るとのことでタクシーの相乗りをさせて貰える事になったので、その方々と一緒にほぼ10年振りに木地屋に降りるコースを取った。

  昨日と打って変わって風も無く好天気で、午前中は気温がやや低めで昨日降った雪も比較的軽い。足首程度のラッセル、滑りも問題無く楽しめた。
   

  
4月13日(土) 快晴、風弱し

   単独 (5人で)

登行高度:190 m、 滑降高度:970 m   

蓮華温泉(7:00)-角小屋峠(10:00〜10:30)-木地屋(12:45)

   朝、7時に蓮華温泉を出た。同行するのは80歳のNさんの2人連れと名古屋から来たという2人連れ。木地屋からのタクシーに相乗りをさせて頂く事にした。Nさんは温泉から事前に、1時半平岩発南小谷行の電車に間に合うように木地屋で待機してもらうタクシーを予約していた。

蓮華温泉を出発              沢底まで急斜面を滑る         ヤッホー平を目指してハイクアップ
 

  昨日かなりの降雪量があったのでラッセルがきついかと心配したが、気温が低く雪が軽いので全く問題が無い。初めはシールを付けず進み、橋を渡って急斜面を沢底まで滑り降りた。短いが快適な斜面である。

  沢底でシールを付けて緩斜面をハイクアップ。ヤッホー平を過ぎる。目の前に雪倉岳、朝日岳が見える。角小屋峠の手前の急斜面をシール歩行で上がったが、最後は担いで峠の上に出た。

雪に覆われたバス道を行く        角小屋峠手前で               雪倉岳
  

周囲の景色を眺めながら行動食を取休憩。風が無く陽が差して暖かい。  

白馬乗鞍岳               朝日岳                 風吹き尾根
  

もっと長居をしたいところだが、1時半の電車に乗らねばならない。角小屋峠からウド川までのやや急斜面を滑り降りた。雪が軽く非常に快適。ウド川の右岸に回り込んでウド川沿いの林間の緩斜面を滑り降りた。Nさんの動き、滑りはとても80歳とは思えない。

角小屋峠を滑るNさん(80歳!)     滑り降りた角小屋峠を下から見る     緩斜面の林間コース
  

  途中、一回休憩を取ったが、延々と続く緩斜面の林間あるいは林道のコースをたどった。林道上の除雪終点の所でスキーは終了。スキーを担いでで少し歩くとタクシーが待っていた。一台のタクシーに5人が乗り込んで平岩まで下った。

  平岩駅周辺は以前より寂れていて、駅前にあったはずの旅館は無くなっていた。しばらく待って予定通り平岩から南小谷行の電車に乗った。南小谷から新宿行特急に乗るNさんの2人ずれと別れて、名古屋からの2人連れと一緒にタクシーで栂池高原スキー場の駐車場に戻った。

  Nさんはじめ同行者の方々のおかげで久しぶりに木地屋までの山スキーを楽しむことが出来た。


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