谷川岳 1963 m

   谷川岳は群馬県にあり我が家に近く、天神平スキー場までロープウェーで上がれるのでアクセスが良い。また、いろいろの山スキールートが取れるのも利点である。気象情報で好天が予想された22日の金曜日に谷川岳に出掛けた。今年は3月に気温が高い日が多かったので谷川岳も雪解けが進んでいた。

  
3月22日(金)晴れ、風弱し
   単独

登行高度:650 m、 滑降高度:1240 m 
天神平スキー場トップ(9:00)-熊穴沢避難小屋(9:55)−谷川岳(11:35〜12:30)-天神尾根-熊穴沢左岸尾根―西黒沢-スキー場下部(13:15)
   

  朝6時半に自宅を出て8時過ぎに天神平スキー場の駐車場に到着。自宅からの距離は80qちょっと。平日なので駐車料金は無料だが止まっている車は少ない。用意してロープウェーに乗り天神平スキー場に出た。天神峠のリフトはまだ調整中で10時くらいにならないと動かないとのこと。そこで、シールを付けて上がりだした。天気は晴れていて暑くなってきた。アウターを脱いでシャツ姿でハイクアップ。平日であるが、山スキーヤー、登山者が結構いる。

  尾根に上がり尾根筋を行くと熊穴沢手前の短い崖状の急斜面となる。ここでスキーをザックに着け担いで歩く。今年は雪が少なく岩、地肌がほとんど出ていてあまり危険を感じない。しばらく歩いて熊名沢の避難小屋に到着。例年だと雪に覆われて見えない小屋の屋根が見えた。

             
             熊穴沢の避難小屋と谷川岳                        西黒沢上部 
                    

  熊穴沢からは頂上までずっとスキーを担いで上がった。気温が高いため雪が緩んでアイゼンを付けなくても問題無く上がれる。おまけに先行者のトレースを辿れば楽である。

  途中一か所、天狗の留まり場の岩陰で休んで行動食をとった。上から一人単独の山スキーヤーが滑り降りて西黒沢の源頭部で止まりしきりに下を見ていた。しかし、本日の雪の状態では西黒沢を直接下るのは危険だと判断したようで天神尾根を下って行った。

  その後の一登りで頂上に到着。本日は条件が良かったため、2時間半ちょっとで登頂。天気は快晴無風で暖かい。周囲の山々の眺望を楽しみながら長い休憩を取った。頂上付近も例年に無く雪が少なくブッシュが出ていた。万太郎谷もブッシュが多い。3月に気温が高い日が多かったので雪解けが進んだのであろう。目の前のマチガ沢はクラックが数か所入っている上に新雪が吹きだまっている。

山頂の標識が下まで見える                 オキの耳とマチガ沢(クラックが入っている)        万太郎谷(ブッシュが多い)             
    

  休んでいる間に数名の登山者、山スキーヤーがやってきた。先行の山スキーヤー2人が一ノ倉岳の方に尾根上を歩いているのが見えた。彼らは芝倉沢を滑るのだろう。自分も行こうかと思ったが、芝倉沢を降りた後の湯檜曽川沿いの歩きが辛そうだったので止めて、上がって来た天神尾根を下ることにした。尾根筋はザラメ雪で滑り易い。

            万太郎山方面                             一ノ倉岳と茂倉岳
                 

  頂上直下の肩の大斜面はいつ滑っても快適である。西黒沢上部の新雪が吹きだまっている所を通ると湿った新雪で重くストップスノーであった。吹きだまった新雪に覆われていた西黒沢を滑り降りるのは雪崩の危険性もある。尾根筋は新雪が吹き飛ばされて締まったザラメ雪となっていたので安全な天神尾根を滑り降りた。

  熊穴沢も谷筋は重い湿った新雪が吹きだまっており、雪崩れる恐れがあったので熊穴沢の左岸の尾根状の林間の急な斜面を滑り降りた。熊穴沢下部を横切り、西黒沢下部に出た。緩斜面の西黒沢下部は湿った重い新雪で覆われていて滑りは疲れる。時々ストップスノーで前につんのめりそうなりながらも休みなしに滑り降りスキー場の田尻沢コースに合流し、道路際まで滑り降りて本日の山スキーは終了。頂上からほとんど休みを取らなかったので45分で降りてしまった。


     
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