一の背髪(村尾根) 1892m

   海外ではオートルートなど山スキーのガイドツアーに参加したことがあるが、国内ではこれまでガイドツアーに参加したことは無い。歳を取ってきたことだし、一度国内のガイドツアーを体験してみようかと、白馬のブルークリフの14日のガイドツアー(パウダーガイド)に申し込んだ。どこに行くかは、当日の状況を見ながら朝決定するとのことであった。

   1月14日は南岸沿いに強い低気圧が進むので全国的に天気は崩れて東京でも雪が降るとの天気予報であった。もちろん、長野県の北部の白馬でも天候は雪であった。ガイドツアーもどうなるか若干心配であったが、一ノ背髪村尾根コースを行くこととなった。このコースは岳人編集部が出している山スキーのガイドブック ”ハイグレード 山スキー”に紹介されている。

   さすが地元のガイド(Sさん)で降雪中で雪崩の恐れもある中で、きちんと斜面の雪の状態をチェックしながら安全にガイドしてくれた。おまけに途中では、ビーコン操作のトレーニングもあった。

   参加者は5名で皆さん上手な人ばかりで、やや重いが深いパウダースノーで林間の村尾根ルートを楽しみながら滑り降りることが出来、満足のガイドツアーであった。


  
1月14日(月)雪、風弱し
ガイドツアー、参加者5名
登行高度:350 m、 滑降高度:1130 m
白馬五竜スキー場ゲレンデトップ(9:30)-1670m地点(9:50〜10:30)−一の背髪(11:10〜11:35)−1390m地点(12:40〜13:05)−1490m地点(13:35〜13:45)−平川(14:35〜14:45)−Hakuba47スキー場下部(15:50)
   

  昨日の夕方から雪が降り続いており、新たに積もった雪は20cmくらいあった。宿泊したペンションを出て白馬の第5駐車場に8時に集合。挨拶をしてガイドから本日のガイドツアーの説明を受けた。参加者は5名で、Tさん夫妻、Mさん、Mさん、そして私。
一ノ背髪に向かうとのことでまず車でHakuba47スキー場に向かった。Tさん夫妻と私はガイドの車に乗せてもらった。お2人のMさんは自分の車で行かれた。

   準備してリフトの回数券を買い、回数券をシェアーしてゴンドラとリフト3機を乗り継いで白馬五竜スキー場のトップの地蔵の頭の手前に出た。ここでシールを付けてハイクアップを開始。雪がひっきりなしに降っていてラッセルは足首からすね程度だが、ガイドのSさんが先頭でラッセルをやってくれるので後続の参加者は楽である。

   20分くらい上がった平らな所(1670m地点)でビーコン操作のトレーニングをやった。久しぶりのビーコン操作で短時間だったが役に立った。

   そこからやや細い尾根筋を上がり一の背髪の手前の1850地点に達した。ここから開けた林間の村尾根を滑り降りるとのことであった。雪は降り続いているが見通しは良い。しかし、結構深い雪で雪崩の恐れが十分ある。まず、ガイドが姿が見えなくなる辺まで滑り降りて安全を確かめた。その後、トランシーバーで雪崩の恐れがあるオープンバーンを避けて林間を滑り降りるように指示。一人づつ間をあけて順番に滑り降りた。やや重いが深いパウダースノーで快適な林間の滑降となった。

   お2人のMさんはテレマークで疲れが出るようであった。一方、Mさん夫妻はダイナミックで華麗な滑りであった。先行するガイドのリードに従い、順番に林間を滑り降りてか1390m地点に達した。ここで行動食をとり、再度シールを付けて上り返した。

   標高差にして役100m程上がった後、シールを外して林間のコースを滑り降りた。林間のパウダースノーの快適な滑りが続いた後、平川の沢沿いに出た。

   高い堰堤から水が落ちている。その堰堤の下の浅い所を選んで対岸まで渡渉をすることになった。まずガイドがスキーを外して対岸に渡った。我々もそれに続いて渡渉した。スキー靴から少し水が入ってしまい靴下が濡れてしまった。

   しばらくスキーを持って歩き林道に出た。ここで、スキーを付けて林道の緩い下りを滑り降りた。途中、左手の八方沢方面からのデブリが何か所かあり、それを越えて長い林道を下った。新しいデブリもあり直撃でもされたらただでは済みそうもない。最後にまた、平川を渡渉してHakuba47スキー場に戻った。

   ここで、終わりの挨拶をしてお2人のMさんと別れた。さらに、Tさん夫妻と一緒にガイドの車に乗せてもらい白馬第5駐車場まで戻り解散となった。ここで、本日の大雪のためほとんどの高速道路が通行止めになっていることを知った。

  今回はデジカメを持っていくのを忘れたため、残念ながら写真を撮れなかった。

   
GPSトラック