神楽峰 2030m


   神楽峰はかぐらスキー場のゲレンデトップから容易に頂上に達する山スキーの入門コースである。かぐらスキー場は11月下旬に営業を始めるので、ここ数年は、毎年シーズン始めの山スキーに神楽峰に行っている。今年のかぐらスキー場は昨年と同じく11月23日から営業を開始した。23日は天気が良くなるとの予報で、神楽峰への山スキーに出かけた。

  雪は昨年以上に多くゲレンデトップで積雪量80cmとなっていたが、神楽峰山頂では1m20cmあった。雪は重いパウダースノーで足首程度のラッセル。やや疲れ腿の筋肉が痛くなってきた。下りは足首から膝下の雪で、まだ慣れないせいもあり少し急斜面でスピードが出ると腰が引けて何度も転んだが、問題無く滑り降りることが出来た。

   ゲレンデでは初滑りを楽しむ大勢のスキーヤーがいたが、神楽峰に上がったのはただ一人。今年も神楽峰での静かな初山スキーを楽しむことが出来た。
   

11月23日(土) 薄曇り,後晴れ

単独
登行高度:400 m、 滑降高度:650 m (ゲレンデも含む) 
かぐらスキー場営業ゲレンデトップ(10:00)--神楽峰(12:15〜12:25)−神楽峰手前尾根筋分岐点(12:40〜13:30)-和田小屋(14:00)

   

  今年は三俣の民宿に宿泊。朝食後、みつまたスキー場の駐車場に7時45分に行って見ると、すでに大勢のスキーヤー、ボーダーが列を作って並んでいた。営業開始は8時から。山スキーの用意をして1時間半並んでようやくみつまたのロープウェーに乗れた。昨年より20分待ち時間が長かった。ロープウェーの終点からバス、さらにゴンドラを乗り継いで和田小屋まで達した。

  昨年より雪が多い。みつまたスキー場もゴンドラ下部も雪が充分ありスキーは出来そうだが、2,3か所雪が切れている所がありコース整備もされおらず、和田小屋から下は滑降禁止。和田小屋から上は雪が豊富にあり3機のリフトが動いていて全面的に滑降出来る。スキーをつけて第一高速リフトに乗り上まで上がった所で登山届を出した。

  立ち入り禁止を標識のあるネットの横を通り過ぎ、第5リフトの乗り場までの緩斜面を滑り降りた。やや重いパウダースノーの雪で足首程度。シーズン初めの滑りで慣れないのでスピードが付いてくると腰が引けて転んでしまう。滑り降りた所でシールをつけてハイクアップ開始。昨年よりはるかに雪が多く藪はすべて雪に覆われていた。

         谷筋のやや広いオープンスペースをハイクアップ       尾根筋の樹林帯を上がる
              


  谷沿いの広いやや急なオープンスペースを途中まで上がると上からボーダー3人が順番に雪煙を立てながら滑り降りてきた。彼らはパウダースノーを楽しむため第5リフトの上まで登った後、滑り下りてきたとの事であった。彼らのスノーシュートレースが左手の樹林沿いに付いていた。足首から膝下のラッセルがきついので彼らのトレースを利用させてもらい尾根筋に上がって第5リフトの上に達した。
 
  ここから先はノートラックで樹林帯のラッセルを続けた。雪を被ったシラビソの林の中のちびラッセルはやや疲れたがそれなりに楽しい。樹林帯を過ぎると中の芝の平原。辺り一面完全に雪に埋まっている。

         上の芝上部をハイクアップ                    雪を被ったナナカマドの実
                  

  次の樹林帯を越えて上の芝の平原を上がり切ると尾根筋の神楽峰手前の分岐点を左に取り神楽峰を目指して進んだ。昨年は途中のギャップの下りで岩が出ていたが、今年は完全に雪に埋まっていた。ここを越えて樹林の緩斜面を進んで神楽峰の頂上に達した。苗場山が雲に覆われていたが、しばらく休んで見てている間に上部だけ雲が取れてきた。

 神楽峰山頂から見る苗場山             神楽峰から戻る                      雪を被ったシラビソ
  

  シールを付けたまま神楽峰手前の分岐点まで戻り昼食の大休止。湯を沸かしカップラーメンの昼食を取った。今年は誰も上がってくる人がいない。

     
   シールをはずしてお楽しみのスキー滑降。藪はほとんど完全に埋まっており上部の緩斜面は快適に滑り降りることが出来た。しかし、雪が重くターンに苦労した。第5リフトの上を通り過ぎて尾根筋から登りに取った谷筋を滑り降りた。

        上の芝を滑る                              田代湖と平標山、仙の倉山
            


   谷筋はやや急斜面で足首から膝下までの重いパウダースノー。登りで出会ったボーダー3人のトレースと一本のスキーのトレースが付いて雪面は荒れていた。トレースが付いている所はスピードが出て雪のある所はブレーキはかかるので滑りが難しい。何度か転んでしまったがやはり山スキーの滑りは楽しい。今シーズンも山スキーを続けられそうである。

  
  この後、ゲレンデに戻りゲレンデスキーを楽しんだ後、街道の湯で汗を流した。さらに、本日開業した道の駅みつまたを覗いてから帰途についた。

 

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