東谷山 1553m 

   同じ桐生市内に住む同年代の山スキー愛好家のKさんと一月の四阿山以来の同行で山スキーに出かけることにした。ところが3月下旬になっても天候が安定して長続きすることが無く、一日ごとに天候が良くなったり悪くなったりで、計画が2転、3転してしまった。27日は好天のようなので谷川岳の芝倉沢を予定して土合駅に7時半に集合した。しかし、予想以上の新雪が積もっており沢沿いは雪崩の恐れがあることを恐れ、急遽行き先を林間で雪崩の恐れが無い北面でパウダースノーが楽しめそうな東谷山に変更した。

  
3月27日(火)快晴無風
2人で
登行高度:740 m、 滑降高度:850 m  

二居(9:20)-東谷山(13:10〜14:00)-貝掛温泉バス停(15:10)


  土合駅より車で高速道路を使い湯沢を経て貝掛温泉のバス停近くの駐車スペースに着いたのは9時前。ここで、一台の車をデポしてもう一台で二居まで行き二居集落の手前の道路際の駐車スペースに車を停めてそこからシールをつけてハイクアップ開始。
  

   杉林の中の二居峠に上がる登山道を快調にハイクアップ。新雪が思ったより少なくラッセルもせいぜい足首程度で歩き易い。杉林からぶなの林となり少しの登りで東屋のある二居峠に到着。

   峠から尾根通ししに上がる。新雪が陽に解けてシールに付着して団子となってきた。何度もシールに着いた雪をはずしながら進んだが、そのうち2,3歩ごとに雪が付いてきたので、スキーをはずしてシール用ワックスを塗った。尾根通しのルートは右手に雪庇があり少し急な所もあるが見晴らしが良く、登りの苦労を感じさせない。

                 

   当初は雪は付かなかったが、シールが濡れてしまったせいか雪がやや湿ったパウダースノーになったためか再び雪が着きだした。頂上までわずかの距離だったが休止して水と行動食を取ると共に、Kさん持参の液状シールワックスを塗ってもらった。

   このシールワックスを塗ってからは雪の付着が見られず、頂上まで快調に進んだ。快晴微風で雲ひとつ無く暖かい。頂上で長居をして飽きるまで周囲の山々を眺めた。目の前に日白山。その向こうに平標、仙の倉、万太郎、さらに向こうには谷川岳や一の倉岳。左手には巻機山、越後駒、八海山。一方、反対側には苗場山、神楽峰、かぐらスキー場が一望できる。

      日白山                              平標山、仙の倉山をバックに
           

     越後駒、巻機山                          苗場山、神楽峰、かぐらスキー場
           


   充分周囲の眺望を楽しんだ後、シールをつけたまま少し戻った。ここでシールをはずしてお楽しみの滑降。上部はほどほどの急斜面のブナの疎林。やや重いパウダースノーで快適な滑りとなった。時々止まりながらお互いに滑るところを写真に取りながら下っていった。

自分としては珍しい滑降時の写真(欠点が目に付くが楽しそう)
    


   下部になると雪はさらに重くなり、緩斜面となったが比較的締まっていたので滑りやすい。疎林の中の谷筋を滑って行くと国道の下の橋に出た。前回は橋から国道に出て国道を歩いたが、今回は橋の下を通り、沢の所をトラバースして古い橋が架かっている歩道に出た。ここからスキーを滑らせ、途中雪が切れている2箇所でスキーをはずしたが、貝掛温泉のバス停の横に出ることが出来た。

             

   ここで、1台の車に乗り二居まで行きもう1台の車が駐車している箇所に戻った。こういう時はやはり2台車があると便利である。

   本日は天気が良く雪質もまあまあな状態でKさんと同行した山スキーを大いに楽しむことが出来た。やはり天候が第一と改めて感じた。

   写真の一部はKさんが撮影され提供していただいたものを使用した。感謝する。

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