尾瀬西山 (西栗沢中俣)1898 m  

  前日の前武尊山ではルートミスを犯して大変だったが、その日のうちに帰る気が起こらず自宅に電話を入れて当初の予定通り西山に行くことにして尾瀬岩鞍スキー場の手前の塩尻の旅館に泊まった。旅館は戸倉からのバス停の目の前にありバスで戻る時に都合が良い。朝は岩鞍スキー場までの送迎バスを出してもらえる。温泉にゆっくりと浸かり疲れを癒した。
  
  22日は昨日と打って変わって天気予報どおり快晴無風で青空が広がっていた。しかし、気温はそれ程上がらずスキーにはむしろ快適である。昨シーズンは西山には山スキーで3回行ったが、今年は初めてである。今回は昨年滑らなかった西栗沢中俣を滑る計画を立てた。

  
   
  
3月22日(木) 快晴、風弱し

単独
登行高度:230m、 滑降高度(下り歩行も含む):860m、 

スキー場上部(8:45)-西山(10:05-10:20)-尾根1875m地点(10:40-10:55)−車道西栗沢出会い(12:10)−鳩待峠入り口(13:05)


  朝食後、宿の人に同宿者と一緒に岩鞍スキー場まで送ってもらった。ゴンドラ券一枚を買いゴンドラに乗った。降りた所でシールをつけて休業しているスキー場の西山ゲレンデ上部をハイクアップ。足首から脛程度のラッセルだが、雪が軽くてそれ程負担にならない。ゲレンデ部分を終えると尾根通しの歩きになるが、尾根通しは雪が少なくさらに歩き易い。ぶなの疎林の中の緩斜面の尾根道はアップダウンがあるが心地よい。木の間越しには武尊山、赤城山、皇海山、白根山、尾瀬の山々が見渡せる。

日光白根山                       武尊山                        上越の山
    

  上がるにつれ、ぶなの林からシラビソの林になりその合間を快調に進んだ。本日は1時間20分で頂上に達した。良いペースである。微風快晴の中で、軽食を取り頂上からの眺望を楽しんだ。右眼下には戸倉スキー場のゲレンデが見える。

尾瀬ヒウチ岳                     皇海山                         西山頂上の標識
  

  シールをつけたまま頂上からしばらく尾根通しに降りて1875m地点でシールをはずして西栗沢中俣を滑降開始。昨年滑り降りた左俣よりさらに疎林のような印象を受けたが、ほどほどに樹林があり広くてほどほどな急斜面が続き左俣同様快適な滑りが楽しめる。やや重いが昨日よりずっと滑りやすいパウダースノーで下が固くてガリということも無い。天候が良く見通しが効くのが山スキーには一番だと実感。

西栗沢中俣上部                 西栗沢中俣中間部を滑る          西栗沢下部(沢が割れている) 
  

 上部、中間部の快適な広い斜面
を過ぎるとやや狭い谷筋になったが問題無く滑り降りられる。下部になるにつれ傾斜は緩くなって来るが、沢筋は雪解けが進んでスノーブリッジが渡れなくなっている。沢筋のかなり上の樹林の斜面を斜滑降で滑り降り、所々スノーブリッジが通過できそうな箇所を渡り滑りやすいルートを取った。下部の雪は締まっていて快調に進んだ。昨年の一月には下りラッセルで苦労した箇所も問題無く進んだ。堰堤を過ぎると鳩待峠に至る道路に出た。道路の除雪はさらに先まで伸びていた。

  やむを得ずスキーをはずして歩いた一部を除き、大部分道路際の雪が残っている箇所を継いで滑ることが出来、1時前には鳩待峠に至る道路のゲートに着いた。鳩待峠入り口のバス停に着いてから数分で沼田行きのバスが来たので塩尻まで乗った。宿泊した旅館に戻り温泉に入った後、帰宅に着いた。

  今日は天候も良く登りも下りも充分に楽しめたし、バスの接続も非常にうまくいった。やはり、一人で西山に行くなら塩尻辺りの旅館に前泊して岩鞍スキー場まで送ってもらうのが一番だと実感した。

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