四つ岳 2745 m  

  四つ岳は乗鞍岳の北側にある山で、最近は山スキーの人気の山で平湯温泉から上がる。5年前の2月に行こうとしたが、上部は風雪が強くガスっていたため2460m地点で引き返した。その代わり樹林帯ではパウダースノーの滑りを楽しめた。

  今回は、滑りはともかく是非頂上まで上がりたい。3月3日は晴れ時々曇りの天気予報であった。埼玉のYさんと同行して四つ岳を目指した。前日は気温が高く2000m近くまで雨だったようである。当日は気温がやや下がり下部の雪は凍結してクラストしていたり、表面だけが固いモナカ雪で下部の滑りは悪戦苦闘だった。しかし天候に恵まれて頂上まで達することが出来、頂上からの眺望と上部の滑りを楽しめたのは幸いであった。

   
  
3月3日(土) 晴微風、後曇り

埼玉のYさんと
登行高度:1470 m、 滑降高度:1470 m  

平湯キャンプ場駐車場(6:10)-沢渡渉点(7:35)-四つ岳(12:10〜12:40)−沢渡渉点(14:15)−平湯キャンプ場駐車場(15:05)


  朝6時過ぎに山スキーの用意して出発。
少し先に先行する2人ずれがいたのであり難くそのトレースを使わせて頂く。昨日の雨で雪が柔らかくなった後固くなっているので歩き易い。ラッセルの必要が無いと言え、先行のトレースに付いていく方が楽である。

  順調に歩を進め沢渡渉点に達した。スノーブリッジを渡り北面の尾根に上がった。後はシラビソの樹林の中の尾根筋をハイクアップ。途中で単独行の2人に追い越された。

  天気は快方に向かい樹林から晴間が見渡せるようになった。2400m地点でシラビソの樹林帯を抜け、ダケカンバの疎林帯になった。5年前に休憩した大きなダケカンバの木が目の前に見えた。

  トレースに従い左側の谷筋を上がった。雪は風にパックされたやや重いパウダースノーとなった。シール歩行がやや困難になったのでクトーをつけて上がった。先行の2人ずれが滑り降りて行った。

 疎林帯を行く                       頂上直下を上がる                  頂上に到着
     

  最後の登りで頂上に到着。快晴で風が弱い。長居をして昼食を取った。槍ヶ岳、穂高、笠岳、乗鞍岳など周囲の眺望が素晴らしい。

  
               穂高をバックに2人で記念撮影
            


 乗鞍岳                          穂高岳                         笠岳
     

   

  シールをはずして滑降開始。風でパックされたやや重いパウダースノーで滑りは快適。しかし、しばらくして足がつって痛くなって滑りを楽しめない。我慢して滑っているうち、痛みは引いてきたが、思うような滑りが出来ず何回か転んでしまう。それでも下りは早い。
      
               頂上から谷筋を滑る
              

  樹林帯の標高1800m位から雪は重くクラストしていて固くなっている。一部モナカ雪状態で滑りを楽しむには程遠い。スキーがこんなに下手だったかと思いながらおりた。

  最後の沢渡渉箇所には横滑りで下りた。スキーを担いで少し歩き、雪を踏み抜く恐れがある沢の渡渉にはスキーを履いた。先行の2人ずれがシールをつけて対岸を上がるところであった。

  我々はスキーを担いで上がった所で再度スキーをつけて滑り出した。最後の樹林帯は予想に反して雪が柔らかくなっておらず固い。急な所は横滑りも交えながら滑り降りたが、何度も転んでしまった。最後の緩斜面を滑り降りて駐車場に戻った。

  少し前に戻った先行の2人ずれと話をしたら、何と以前、谷川の茂倉谷でお目にかかったキムヒロさん、カッキーさんであった。今回はお2人のトレースをあり難く利用させて貰った。

  その後、平湯の森の温泉に入り疲れを癒し、Yさん、キムヒロさん、カッキーさんと談笑した。Yさんが帰られた後、キムヒロさん、カッキーさん、さらに後から来られたレストランハイジのマスターのFさんと談笑した。Fさんとは5年前の2月に四つ岳でお目にかかっている。山スキーの世界は狭いと実感した。

  写真の一部はYさんから提供されたものを使用した。感謝する。

  GPSトラック (下りの後半は電池切れで無い)