四阿山 2333m (四阿高原よりより:2260m地点まで)

   今年の1月下旬は強い冬型の気圧配置の日が多く、山スキーには厳しい天候である。事前の菅平や湯の丸山スキー場の天気予報や積雪情報では29日は曇りだが四阿山なら山スキーを楽しめるであろうと、同じ桐生市内に住む同年代の山スキー愛好家のKさんと出かけることにした。Kさんとは一年ぶりの山スキー同行である。四阿山の山スキーは昨年は行かなかったが過去に6,7回行ったことがある。朝7時に四阿高原ホテルの下の駐車場に集合予定で、朝早いので前日の夜出発して途中で車中泊。寒い夜だったが寝袋を2枚使ったので問題ない。

  
1月29日(日)小雪が舞い風強く見通しが悪い、気温低い
2人で
登行高度:820 m、 滑降高度:820 m  

四阿高原(8:20)-頂上稜線手前2260m地点(13:40〜14:20)-四阿高原(16:25)


  朝7時に四阿高原ホテルの下の駐車場の前に到着。昨日から降ったと思われる雪が道路を覆っていた。駐車場もかなりの積雪量で入ることが出来そうも無い。先に来られたKさんの車が雪の坂道でスタック。2人で周りの雪をシャベルでどけて何とか動けるようになった。ところが、今度は自分の車が雪の坂道でスタック。雪を掻き分けて動かそうと苦闘している時、上で除雪をしていた除雪車の人が親切にロープを掛けて引き上げてくれた。登山者用の駐車場は使えそうも無いので、除雪車が除雪を終えた上の道路際の駐車場に停めさせて貰った。
  

   用意してシール歩行を開始。別荘地のある林間の登山道を進んだ。ここでもかなりの積雪だが、先行のスノーシューのトレースを辿った。林間は風も無くむしろ暑いくらい。快調に進んで牧場の有刺鉄線を越えると風は吹きさらし。小雪交じりの冷たい強風が吹いており目指す四阿山は雲に隠れている。見通しは良くない。

   足首程度のラッセルで牧場を先に進んだが、後続のKさんを見失ってしまった。見通しが効かず、強い風でトレースも良く見えなくなった。これはまずいなと思い引き返して牧場の有刺鉄線のところまで戻ったが見当たらない。幸い携帯電話が通じた。見通しが効かない中の広い牧場ではぐれたようだがKさんは先に行ったようである。樹林帯の登山道沿いを進んで膝まであるラッセルで苦労しているとのこと。

   再度牧場を突っ切って進み夏道の登山道に出たらKさんのトレースがついていた。そのトレースを追いかけてしばらくするとKさんに追いついた。この後ラッセルを交代。時々先頭のラッセルを交代して進んだ。

牧場上部をハイクアップ                 幻想的なミニ樹氷                   樹林の中を滑る
       

   相変わらず雪交じりの冷たい風が吹いていて見通しが聞かない中、時々GPSを見ながら進んだ。ぶなの疎林からシラビソの林となりミニ樹氷が出てきた。単独行の若者が追い越して行った。

   一時40分となり、頂上までの標高差で100mくらいだが本日はここまでとした。相変わらず冷たい雪交じりの風が強く吹いており見通しは利かない。気温は-13,4度位で冷たい。シールをはずし行動食をとり滑降開始。やや重いパウダースノーだが深い雪で疎林の中を滑り降りた。見通しが利かないので時々止まりGPSで方向を確認しながら滑り降りた。牧場の柵が見えてきた後は緩斜面を時々下りラッセルをしながら滑り降りた。

   牧場の入り口の有刺鉄線を越えると後は樹林の中の登山道沿いのトレースを滑り降りて駐車場に戻った。

   寒い風対策を充分にしなかったので指、耳、鼻の先が軽い凍傷気味でしびれたよう感じが残った。もう少し注意すべきであったと反省。

   四阿山は6,7回は山スキーで行ったことがあるが、頂上まで行けなかったのは今回が始めてである。事前の菅平や湯の丸山のスキー場の天気予報や積雪情報を見て8時前に出発ならのんびり行っても2時前には戻ってこられると考えていたが、条件次第では厳しいと実感した。

  GPSトラック