白馬乗鞍岳 2436m


   今年は例年に無く寒いし積雪量も多い。12月20日現在、栂池高原スキー場ではすでに上部は2m以上の積雪と出ていた。そこで、12月21日は天候が良さそうだったので、久しぶりに栂池高原に行き、天狗原から白馬乗鞍岳に上がって見た。

  午前中の早い時期は薄日もさしていたが次第に曇り空となってきた。しかし、風は弱く白馬岳など近くの山々の眺望は良くまずまずの山スキー日和であった。雪は充分あったが期待したほどのパウダースノーでは無かった。一部が固い雪、一部がやや重いパウダースノーで所々下が固くなっており、2、3回コケテスキーの下手さを再認識したが、それなりに楽しめた山スキーであった。

  平日にもかかわらず、全部で10人くらいが天狗原や白馬乗鞍岳に上がっていた。せいぜい足首程度のラッセルであったが、先行の3人のトレースを辿らせて貰い比較的楽に上がれた。

12月21日(金) 曇り弱風
単独
登行高度:790 m、 滑降高度:790 m (ゲレンデを除く) 
栂池高原スキー場トップ(9:30)-天狗原(11:15)-白馬乗鞍岳(12:10〜12:25)ー天狗原(12:40)-白馬乗鞍スキー場(13:15)
   

  前日の夕方自宅を出て栂池高原スキー場に8時頃到着。車中泊の用意はしていたが今回は民宿旅館に泊まることにした。シーズン初めのウィークデーで営業している旅館は少ないようで、泊めてもらった旅館もスキー客はただ一人。スキー人口が減っていることを実感した。

  朝食をとり8時過ぎにスキー場の駐車場に向かい用意をしていると、やはり山スキーの装備をつけている方(Yさん)にお目にかかった。少し話をして同行することになった。登山届けを出してゴンドラに乗り、、さらに上のリフトを乗り継いでゲレンデトップに達した。

  上のゲレンデをトラバースして滑り林道の上に出た。ここでは既に先行者が3名シールをつけていた。さらに我々の後にも2,3名の人がやってきた。さすが、人気のコースで、平日にもかかわらず山スキーヤーが多い。シールをつけて林道上をハイクアップ開始。先行者のトレースを辿って上がった。天気は薄曇だが陽射しも指して暖かい。途中で暑くなり、インナージャケットもアウターも脱いだ。

 林道上をハイクアップ                       白馬鑓ヶ岳、杓子岳、大雪渓上部              白馬岳                 
      

  遠くの山々の遠望ははっきりしないが、雪に覆われた白馬乗鞍岳、白馬三山が素晴らしい姿を見せていた。順調に上がって成城大学小屋の上で小休止。後続のYさんは厚着をしていて暑すぎ体調もそれ程良くないようで先に行ってくださいとのこと。しばらく休んだ後、お先にと言って先に進んだ。

  先行のトレースに従いやや急な斜面を上がった。雪はやや重いパウダーのようだが、それ程深くなく時々固い斜面となった。急な斜面を上がり切ると緩斜面となりやや固い斜面が続いた。

    ロープウェーの駅舎を下部に見る               白馬乗鞍岳                         天狗原
       

  天狗原の左横を通り、目の前にある白馬乗鞍岳の斜面を上がって行った。ずっと上の方に先行者が一人。少し上に2人の先行者が2人。急斜面になる手前のダケカンバの生えている所で小休止しアウターを着た。最初の先行者が快適に滑り降りて行った。

  休憩後、ハイクアップ再開。風でクラストしているやや固い急斜面を慎重に上がり、右側の雪が積もった柔らかい雪面を通って白馬乗鞍岳の上に達した。先行者2人が滑り降り出していた。

  やや強い風が吹いており陽射しも無くなった。行動食をとり、準備して滑降開始。上部は少しクラストしていてやや固い。そこを過ぎるとパウダースノーとなったがやや重い上に、所々固い所も出ている。慎重に下ると固い所は無くなったが、ターンすると下の固い層にあたりガリと音を立てる所もある。腰が引けてターンしたところで2度ほど転んでしまった。シーズン始めとは言え、スキー技術の下手なのを実感。それでもスキーでの下りは早い。下部のパウダースノーでの滑りを楽しんで15分ほどで天狗原に到着。少し休んでから天狗原を下った。

  白馬乗鞍岳                           白馬乗鞍岳から見る白馬岳方面              天狗原からの下り
      

  上部の緩斜面はやや固かったがその下の急斜面の下りはパウダースノーが続き快適であっという間に林道に達した。後は林道上の緩斜面を下りスキー場のゲレンデに出た。ここで先に戻ったYさんと再びお目にかかりゲレンデスキーを楽しんだ。その後、温泉に入り帰宅についた

     
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