神楽峰 2030m


   神楽峰はかぐらスキー場のゲレンデトップから容易に頂上に達しアクセスが良い。かぐらスキー場は11月下旬に営業を始めるので、毎年のようにシーズン始めの山スキーに神楽峰に行っている。今年のかぐらスキー場は11月23日から営業を開始した。25日の日曜日は晴れの天気予報で今年のシーズン始めの山スキーに出かけた。雪は例年以上に多く、この時期としては過去10年で2番目に多かった。ゲレンデで積雪量50cmとなっていたが、神楽峰の上の方は1mを越えていた。前日に降雪があった上に気温が低く10cm程度の軽い新雪で、登りは足首程度のラッセル。下りはパウダースノーが楽しめ林間も問題なく滑り降りることが出来た。

   シーズン最盛期には大勢の山スキーヤーでにぎあうのに11月は静かである。今年も神楽峰に上がるのは一人だけかと思ったが、後続の3人のテレマーカーに出合った。
   

11月25日(日) 快晴無風
単独
登行高度:400 m、 滑降高度:650 m (ゲレンデも含む) 
かぐらスキー場営業ゲレンデトップ(10:00)--神楽峰手前分岐点(12:00〜13:00)-和田小屋(13:30)
   

  朝早く自宅を出て、みつまたスキー場の駐車場に8時前に到着。すでに大勢のゲレンデスキーヤー、ボーダーが列を作って並んでいた。山スキーの用意をして登山届けを出して1時間10分並んでようやくみつまたのロープウェーに乗った。ロープウェーの終点からバス、さらにゴンドラを乗り継いで和田小屋まで達した。

  例年より雪が多い。稼動しているリフトも第一リフト、第一高速リフトの2機。スキーをつけて第一高速リフトに乗り上まで上がった後、一度ゲレンデを滑り降り足慣らしをした。下まで降りてから再度リフトに乗りゲレンデトップまで上がった。

  まず、第5リフトの乗り場までの緩斜面を滑り降りた。昨年と異なり藪も殆んど出ておらずふかふかの雪。やはりゲレンデより面白い。今日は上まで行くのは一人だけかと思ったら上から滑り降りて来たトレースが付いていた。ここでシールをつけてハイクアップ開始。

  第5リフトの横をハイクアップ                  尾根上から見た田代湖、平標山方面           みつまたスキー場、巻機山方面
     

  藪が埋まりきっていないが、昨年より雪が多くシールで上がるのに問題無い。歩き出したら暑くなってきてミドルインナーダウンジャケットを脱いだ。谷筋のやや急斜面をハイクアップし尾根筋まで上がった。先行者はゲレンデトップから尾根筋の登山道沿いに上がって第5リフトの上まで行き滑り降りたようであった。
 
  尾根筋はスキーで滑り降りるのに充分な積雪量がある。昨日10−15cm程度の降雪があったようであるが、気温は低く足首程度の軽いラッセル。第5リフトのトップに達した。ここで、しばらく休憩し行動食をとった。

  中の芝の標識の上部がかろうじて見えた。辺り一面雪に埋まっている。雪に覆われたシラビソの林が日に映えて美しい。

  中尾根                              中の芝上部                           雪を被ったシラビソ
                

  上の芝を上がり、神楽峰手前の分岐点からとりあえず神楽峰を目指して左に取ったが、スキーにならないので引き返した。この後、中尾根に行って見ようかと右に向かったが、ここも雪が波打っており歩きづらい上、中尾根の下の方の雪の状態も分からないので結局引き返すことにして、神楽峰手前の分岐点で周囲を見ながら昼食の大休止。湯を沸かしカップラーメンの昼食を取った。3人ずれのテレマーカーが上がって来た。昼食後、休んでいる3人連れのほうに向かい挨拶をして少し話をした。

  妙高山?                             神楽峰                              苗場山
      

   シールをはずしてお楽しみのスキー滑降。ふかふかの雪で傾斜も手頃で滑りやすい。上部の藪は殆んど埋まっており快適に滑り降りることが出来た。樹林の中も軽い雪でターンしやすい。第5リフトの上を通り過ぎて快適な尾根筋から登りに取った谷筋を滑り降りた。こちらは未だ藪が完全には埋もれきっていない。ターンしようとしたところで藪に引っ掛かり転倒。雪まみれになった。 第5リフト下部からそのまま滑り降りてゲレンデの中間部に入った。

  この後、ゲレンデに戻りゲレンデスキーを楽しんだ後帰途についた。

  スキーでゴンドラ下部まで滑り降り、みつまたスキー場も滑ることが可能なように見えたが一部雪が切れている所もある。スキー場としての営業は和田小屋より上であった。もう一降りまとまった降雪があればゲレンデスキーも神楽峰の山スキーも充分楽しめるようになるだろう。

  GPSトラック