尾瀬西山 (1898m)

3月6日(日) 快晴無風

単独
登行高度:395m 滑降高度:1400m
尾瀬岩倉スキー場上部(8:20)-西山手前尾根(9:00〜9:10)−西山ゲレンデ下部(10:20)-ゲレンデ上部(10:40〜10:50)-西山(11:50〜12:30)−古仲(14:50)

  
 今シーズン3回目の尾瀬西山。天気は快晴無風で気温も高い。パウダースノーの滑降は期待できないが絶好の山スキー日和。前2回で行ってなかったケヤキ沢と金井沢を滑って見ることにした。

   西山は、山スキーの人気コースである隣の武尊山周辺と異なり、人が少ないので静かな山行が楽しめる。標高が高いので雪質は良い。武尊山と同じく自宅から近いし、リフトを使って上まで上がれるのでハイクアップが少ない。問題は降りた地点からの車の回収であるが、今回も前回と同様、バスを利用してから歩いて戻った。

   6時前に自宅を出て、先ず、下降予定地点の古仲の林道の除雪が終わったところにジョキングシューズをデポした。戻って尾瀬岩鞍スキー場の駐車場に到着。途中の道路が雪が無く一時間半程度で着いた。

   用意してゴンドラ券とリフト券2枚を買い8時始発のゴンドラに乗った。ゴンドラを降りてシールをつけて歩き出した。数日前に積もった雪が20cmくらいで、表面が少し硬い所柔らかい所とあるが思ったより良い雪質。ほんの少し行くと前日の2,3人のものと思われるトレースが残っていた。このトレースを有難く使わせて貰う。

  気温が高く暑くなってきた。アウターを脱ぎシャツだけでハイクアップ。トレースのお陰で快調に進んだ。西山手前の尾根の1800m地点で一回目のハイクアップを終了。

  シールをはずして用意して、左下にスキー場の西山ゲレンデを見降ろしながらケヤキ沢を滑降開始。やや重いがパウダースノーで上部は疎林。木の間越しに武尊山を見ながら滑り降りる快適ルート。途中で左側に滑り降りていけば西山ゲレンデ下部に達する。ゲレンデをスキーヤーが滑っていくのが見えた。ゲレンデに入ろうかと思ったが、そのまま下部の江戸沢まで下りた。

武尊山(2週間前に滑った西俣沢が正面)    ケヤキ沢                        武尊山を見ながらケヤキ沢を滑る
     

  江戸沢を降りすぎてしまい林道らしき緩斜面を上り返して西山ゲレンデ下部に達した。そこから、リフト券2枚を使い、再度ゲレンデトップに上がった。

  一回目に上がったトレースを再度ハイクアップし、今回は頂上まで上がった。この尾根道はブナ、針葉樹の中の緩斜面で雰囲気が良い。トレースが着いているので、登りは楽で1時間で西山頂上に達した。前日のトレースはさらに北側の尾根筋に進んでいた。

尾根筋を行く                      至仏山                         ひうち岳
    

  頂上で長い昼食の休憩。雲一つ無く、風が無く暖かい。南側は開けていて、尾瀬の山々、日光白根山、皇海山、赤城山、武尊山が目の前にある。眼下にはこれから滑る金井沢が見える。北側は樹林で良く見えないが谷川岳などが木の間越しに見える。

日光白根山と錫ヶ岳                 皇海山                          赤城山
    


  積雪は2m以上あり、20〜30cmの柔らかい雪の下が固い氷のようになっていた。しかし、上の雪は粘着力が有り下の固い層とも結合していて雪崩の恐れは無い。頂上直下は雪庇が張り出していた。

  準備して滑降開始。始めは左から雪庇の下の針葉樹の所に回りこんで降りた。後は疎林のやや重いパウダースノーの金井沢上部を滑り降りた。ほどほどの急な斜面で武尊山の荒砥沢と似た雰囲気。下になるにつれ雪は重くなり、斜度は緩くなるがすべりは快適。

金井沢上部から見る                 金井沢上部の滑り                 金井沢中間部
   

  しかし、1400m地点まで下ると、沢が急で狭くなり雪が落ちていて通過できそうも無い。仕方が無いのでスキーをザックに着け担いで左側の斜面を上がりトラバース。再度スキーをつけて次の小さな沢を越えて金井沢に戻った。この辺になると沢が切れていてスノーブリッジが渡れるかどうか怪しい。少し沢の上を進んで林道に出た。

金井沢1400m地点の難所            金井沢下部                       ここから林道
    

  後は緩斜面の林道を滑り降りるだけ。林道終点でジョギングシューズを回収して古仲に戻リバス停に着いた。丁度2分後にバスが来たので乗車。次のバス停の土出温泉で降りた。ジョギングシューズに履き替え、スキー、スキー靴、ザックをバス停の前のお店に預かって貰い、車を回収のため尾瀬岩鞍スキー場の駐車場に戻った。帰途、老神温泉の日帰り温泉に入った後、赤城東面道路を経て帰宅した。


  今日は日曜日で天候も良く、絶好の山スキー日和。しかし、西山に入ったのはただ一人。静かな山行が楽しめた。滑り降りた金井沢は東面にある。上部は疎林で適当な急斜面で雪質も良い。しかし、下部の狭い沢の通過が問題で、林道の緩斜面も滑りとしては面白くない。1500m位まで降りて上り返すほうが良いのではと思った。

  また、わずかのハイクアップの後ケヤキ沢を滑りゲレンデに戻るのは、オグナホダカスキー場から前武尊に上がり12沢を滑りゲレンデに戻るのと似ていて、リフトで上がる山スキーコースとして面白いのではと思った。

        GPSトラック