浅間山 (2568m

2月13日(日) 晴れ時々曇り


単独
登行高度:990m 滑降高度:990m

峰の茶屋(8:40)−浅間山(東前掛山、2390m)(11:40〜12:20)−峰の茶屋(14:40)

   
2月の連休は全国的に天候が良く無かった。13日の日曜日も群馬県北部、上越地方も雪の天気予報、一方、群馬、長野県境の地域は晴れの天気予報であったので、急遽、3年ぶりに浅間山に出かけた。この地域は、金曜日の11日に20cmくらいの新雪が降ったので、パウダースノーの滑降を期待した。前回同様、峰の茶屋から上がり、東側の谷筋を降りるルートを辿った。この谷筋は群馬県東部の自宅近くから良く見える。

   朝早く自宅を出て高速の軽井沢ICを経て8時過ぎに峰の茶屋に着いた。雪に覆われた駐車場には既に数台の車が停まっており、山スキーの準備をしている人がいた。自分も山スキーの準備をして登山届けを出して、登山道沿いに先行者のトレースに従ってハイクアップ。

    最初の緩斜面を上がり、小浅間山の分岐点で左側の樹林の中を上がった。樹林の中は雪が深いが、登山道沿いはトレースが付いており、殆んどラッセル無しで上がれた。

   樹林帯を越えると吹きさらしの尾根通しになる。雪が風に飛ばされて石やブッシュが出ておリ、雪は硬くなっている。傾斜は緩いのでシールでその中を上がった。以前来た時は強い風に悩まされたが、今日は殆んど風が無い。

   少し上には、2人ずれの2組が先行している。尾根筋から右側の谷筋の方へゆっくりとトラバースして進んだ。東前掛け山の手前の2350m地点で、先行者2人が休んでいる所で追い付きその後ほぼ一緒に進んだ。少し行くと別の2人ずれがシールをはずして此処から滑り降りる準備をしていた。彼らが目の前の谷筋を滑り降りるのを見ながらもう少しハイクアップ。一方、かなり前に先行したと思われる単独行が左側の尾根筋を滑リ降りるのが見えた。

    小浅間山                              東側の谷筋を上から見る
        

    

  シール歩行が難しくなった所で先行の2人がスキーを置いて、アイゼンに履き替え頂上に向って行った。アイゼンを持参したのでどうしようかと思ったが、上の方はガスがかかっていそうだし時々火山ガスの臭いがした。以前2度ほど頂上のお釜のところまで行ったことがあるので、本日は此処までとして、昼食の休憩。風が殆んど無いので有難い。

  その後、シールをはずしてお楽しみの滑り。初めは新雪がパックした状態であったが、直ぐに20〜30cmの重い新雪となった。新雪の下は固い凍った雪のようであった。ターンする時、時々下の固い層に当たった。しかし、この新雪は粘着力のある雪で雪崩の恐れは無かったが、パウダーのふかふか雪を期待していたので少し当て外れ。

    上部のやや重の新雪を滑る                     下部から見る
       

  それでも、長い大きな斜面を見下ろしながらの滑りは楽しい。先行者2人のトレースのの横に細かいターンを刻みながら降りて下のほうで休憩。

   その後、右側にトラバース気味に滑り降りて、出来るだけ高度を落とさないようにして直接、峰の茶屋に戻るべく小浅間山の鞍部を目指した。しかし、取ったルートは間違いであった。林の中は藪がうるさくてスキーにならない。おまけに雪が深くて重い雪の中を藪を避けながら、ヒールフリーにして下りラッセル。藪に足を取られて転倒して、深雪の中でもがいて起き上がったりと、短い距離だが体力と時間を消耗した。小浅間山との鞍部に出れば、後はトレースに従い緩斜面を峰の茶屋まで滑り降りて本日の山スキーは終了。

    本日の山スキートレース                          峰の茶屋より見る浅間山
      

   後片付けをしている時に、頂上まで上がって行った2人連れが戻ってきた。そのうちの一人は以前もお目にかかったことがあるTさんであった。彼らは下まで降りて道路上をスキーを担いで歩いて戻ってきたとのことであった。

  その後、日帰り温泉に入り帰途についた。上信越道、関越道の分岐点近くからものすごい渋滞。渋滞を横目で見ながら反対方向を進んで帰った。

     GPSトラック