1月21日(金) 曇り(小雪)後晴れ
尾瀬西山 1898m
単独 
登行高度:250m 滑降高度:925m
尾瀬岩鞍スキー場トップ(8:35)−西山(10:55〜11:25)−西栗沢分岐点(13:30〜14:10)-鳩待峠分岐点(15:05)-尾瀬戸倉(15:35)-{バス(15:45)及び徒歩}-尾瀬岩鞍スキー場(16:40)

   
日曜日から火曜日にかけての大量の降雪で尾瀬岩鞍スキー場の積雪量は150cmから230cmとなっていた。殆んどの藪や沢が雪で埋まってきたと期待される。

   当初一緒に行きませんかと言っていたESSAのTさんは都合で行けなくなりどうしようかと思ったが、21日の金曜日は一週間ぶりに天気が良くなるとの天気予報を20日の午後に知り、先週に続いて尾瀬西山に出かけた。単独でのつらいラッセルとパウダースノーでの滑走が予期されるがとりあえず行って見た。

   今回は単独行であるが、西山から東側の尾根筋あるいは西栗沢を滑り鳩待峠に至る道路に出て戸倉まで行き、戸倉からタクシーあるいはバスと徒歩で岩鞍スキー場の駐車場に戻ることにした。

   自宅を朝早く出て岩鞍スキー場の駐車場に8時前にに到着。途中の山間部の道路に雪がかなり残っておりゆっくり走ったので先週より30分余分にかかった。用意してスキー場パトロールに登山届けを出した。8時過ぎにゴンドラに乗った。ゴンドラ終点でスキーにシールを付けて歩き出した。天気は曇りで小雪がちらついていた。

   ゲレンデを外れるとやや重い新雪で先週よりかなり深い。ファットスキー(アトミック シュガー ダディー, 165cm)であるにもかかわらず、靴から膝程度の深さのラッセルとなった。尾根通しのブナや針葉樹が雪を被って美しい。単独のラッセルは疲れるし時間がかかる。先週より30分以上かかって西山頂上に達した。天候は薄曇りとなったが見通しは500mくらい。相変わらず小雪が降り続いており、先週のような遠くの眺望は全く無い。

樹林の尾根通し                         疎林の尾根通し                        西山頂上近く
    

  頂上でしばらく休憩し、シールをはずした。当初は東側の尾根筋を滑り降りようとして下り始めたが、尾根は狭いし木が密集していた。おまけに微妙なアップダウンがある。そこで、左側の斜面に向かい、西栗沢を下ることにした。上部の傾斜はかなりあるが疎林の斜面である。比較的軽くて深いパウダースノーで滑りやすい。ターンすると雪が舞いフェースショットを味わった。
 
西栗沢上部                            沢筋のギャップで転げ落ちる                   広い西栗沢最下部
    

  転ぶと起き上がるのが大変なので時々停まっては様子を見ては下る。そのうち少し傾斜が緩くなり、雪がやや重くなって来た。スキーの先端が深い雪に潜って停まるようになって来た。そこで、後傾姿勢でトップを浮かせるが、疲れる上斜度が変化する所で後ろに転んでしまう。深雪でのスキーのコントロールは難しい。

  下部の傾斜が緩くなって来た所からはもうスキーは滑らない。完全に深雪での下りラッセルとなってしまった。沢筋も殆んどが雪で埋もれていたが、一部は未だ埋もれ切ってなかった。よく見えなかったのでわずかの高巻きをサボったら1m位のギャップで下に落ちて転んだ。片方のスキーが外れたので深雪の中で起き上がり、外れたスキーを探してつけた。それ以後は少しあやそうな沢筋は巻くようにして下った。

  さらに下部に行くと傾斜は殆んど無くなり疎林が広くなった。疎林の良い雰囲気の中をラッセルしながら歩くスキーを続けていると砂防用の堰堤が見えてきた。この辺から昨日か、一昨日に通ったと思われるスキーのトレースがうっすらと付いていた。このあと少しで鳩待峠に通じる道路に出た。ここでしばらく休憩とした。
この頃から天気は良くなり小雪も止み青空が見え出した。

  その後道路沿いに足首程度のラッセルを続けながら進み、鳩待峠分岐点のゲートに至った。この後、除雪してあるが雪が残っている道路脇をスキーで下り戸倉まで出た。

  下りラッセルで疲れたので、タクシーで岩鞍スキー場の駐車場まで戻ろうかと思って近くにいた人にタクシーの営業所を聞いたら、戸倉のタクシーは夏場だけ営業していて冬場は営業していない。遠方から呼ぶことになるので時間もお金もかかるよと言われた。さらに、沼田行きのバスが直ぐに来るのでそれに乗って土出温泉で降りてから歩いて戻れるよと言われた。事前調査でそのような戻り方もあるかなと思っていたので、7,8分後に来たバスに乗った。

  土出温泉のバス停でおり、近くのお店で少し買い物をしてスキー一式とザックを置かせて貰った。その後、空身の徒歩で40分かかり岩鞍スキー場の駐車場に戻った。圧雪された道路の脇を上がっていくのは疲れた。その後、スキー一式、ザックを回収して日帰り温泉に入った後帰宅した。

  もう少し雪がしまっていて上りのラッセルがきつくなく、下部の沢沿いの緩斜面もスキーが滑る状態なら申し分ない。ブナの疎林の中を滑る非常に良い山スキーコースだと思った。問題は戸倉側に降りたとき車の回収である。今回はバスと徒歩で戻ったが、グループで来て一台は鳩待峠分岐点に停めて置けば問題ないし、ラッセルもグループなら楽になるであろうと感じた。


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