1月14日(金) 晴
尾瀬西山 1898m
単独 
登行高度:250m 滑降高度:540m(ゲレンデ部は除く)
尾瀬岩鞍スキー場トップ(8:55)−西山(10:40〜11:45)−江戸沢(13:00)-尾瀬岩鞍スキー場西山ゲレンデ下部(14:40)

   
最近は冬型の気圧配置が多く全国的には大雪のところが多い。しかし、長野、群馬の県境の山あるいは上越地方の群馬県側は例年より降雪量が少なく小雪でスキー場は営業しているが、例年行く前武尊などの山スキーとなると難しそうである。

   14日の金曜日は冬型の気圧配置の合間で群馬県側は天気が良いとの天気予報である。そろそろ年初の山スキーを近場で行きたい。スキー場の積雪情報では尾瀬岩鞍スキー場は150cmとあるのでその近くの西山の山スキーに行って見ることにした。

   西山に行くのは今回始めてである。昨年RSSAの田宮さんが西山の山スキールートをいくつか紹介していたが一般にはあまり知られていない。と言う事は山スキールートとして武尊山と比べてあまり楽しくない可能性もある。

   単独行なので車を回収するためもとの場所に戻る必要がある。そこで、西山から南西側に江戸沢まで降りてから沢沿いにスキー場の西山ゲレンデ下部に下るルートを辿ることにした。

   自宅を朝早く出て岩鞍スキー場の駐車場に8時前にに到着。本日は平日なので駐車料金は無料である。既に数十台の車が停まっていた。用意してスキー場パトロールに登山届けを出した。係りの人から今年は例年以上に雪が少ないので下部は雪で埋もりきっておらず藪が出ているかもしれないよと言われた。8時半過ぎにゴンドラに乗った。ゴンドラ終点でスキーにシールを付けて歩き出した。

   ゲレンデを外れるとやや重い新雪で足首程度のラッセルとなった。尾根通しに上がるルートは傾斜は緩いが微妙に細かいアップダウンがある上、ブナや針葉樹が比較的密に生えており下りに適しているとは思えない。足首程度とは言え一人でのラッセルは疲れるし時間がかかる。1時間半近くかかって尾根の分岐点に達した。下る予定の西側の尾根は広く上部は疎林のようである。


西山頂上を仰ぎ見る                      疎林の中を行く                       頂上近くのモンスターなりかけ
  


  分岐点から白い西山の頂上が仰ぎ見えた。ここから20分で西山頂上に達した。途中は針葉樹が雪でモンスターになりかけで美しい。頂上から南側は見通しが良いが北側は林に覆われて見通しが良くない。様子を見るため10分ほど反対側に下った後引き返した。尾瀬戸倉スキー場の近くまで下ることが出来る尾根筋、あるいはその北側の西栗沢も滑れそうな斜面であった。

  その後、頂上で長い休憩。風は殆んど無く陽がさして暖かい。赤城山、皇海山、日光白根山、尾瀬の山が遠望できる。頂上で積雪量を測って見たら150cm。やはり少ない。

丸沼高原スキー場と白根山                 サエラ尾瀬スキー場と皇海山                赤城山
    

  シールをはずしたが、スキー、シールの手入れ不足でスキーの滑走面にはシールの糊が着いていた。糊のついている状態で液状のワックスを塗った。分岐点までの尾根筋の緩斜面は半分ラッセルをしながら滑り降りた。

  分岐点から南西側の広い尾根筋を降りた。ブナの疎林で傾斜は緩く比較的雪も軽く滑りを楽しめた。しかし、下部に行くにつれ雪は重くなり傾斜もゆるくなってきた。おまけにルートを西よりに取リ過ぎたので武尊田代の下部の沢に出てしまった。そこからこの沢を江戸沢出合まで半分ラッセルで下り江戸沢に出た。ここから江戸沢沿いの緩斜面を下ったが、重くなってきた雪でずっと下りラッセル。沢は完全に雪で埋もりきっていない。沢に落ちるのが怖いので少し上部を進んだが、何回もアップダウンを強いられた。途中の小さな沢も何度か高巻きをしながら下った。

  最後に沢からスキー場の西山ゲレンデ下部に上がった。結局大した距離も無い江戸沢を下るだけで2時間近くかかってしまった。ここからリフト2機乗り継いでゲレンデトップに出てからゲレンデ内を滑り降りた。ゲレンデでも滑りが悪い。滑走面を見ると硬く凍りついた雪が一面に着いていた。これでは、江戸沢の緩斜面の下りも大変であったはずである。スキーの手入れはきちんとしなければいけないと痛感した。