4月26日(月) 晴れ、風弱し

平が岳(2139m)
単独
登行高度:1580m 滑降高度:1380m 

山の鼻(4:52)-猫又川右俣左俣合流点(5:56)-大白沢山東側稜線(8:00)-平が岳(10:50〜11:10)−大白沢山西側稜線(12:55)-猫又川右俣左俣合流点(14:25)-山の鼻(15:05)−鳩待峠(16:35)

   
朝5時前に山小屋を出た。同宿者も全員が早立ちの用で準備していた。5時前でも空は明るくなっており、燧岳の辺りが朝焼けでうっすらと赤くなっていた。前日平が岳に行ったと思われるトレースがいくつか付いていた。朝早いので雪は凍っていてまだ硬く歩き易い。

   昨日は数人が上がったようだが、本日は平が岳に行くのは一人だけのようである

    トレースに従い猫又川の右岸を快調に進んだ。一時間で猫又川の右俣と左俣が合流する地点に達した。後、わずかしか持ちそうに無いスノーブリッジを渡り、右股沿いに進んだ。

   初めの予定では右俣の上部で尾根に上がり1661mの右を上がる積りであったが、トレースに従いそのまま右俣を行き、二股に分かれる所で北側の左またの沢を行った後尾根を上がり、大白沢山の左側の稜線に達した。大白沢山の北側をトラバースしてススガ峰から白沢山に至る稜線に出た。北側の斜面の雪は2日前降ったようで、深く無いがさらさらしたパウダースノーであった。


  至仏山を背後に見てハイクアップ          上がりきった所から見る外田代             平が岳を見ながら稜線上を進む
   


  少し進んだ峰の上でシールをはずして白沢山との鞍部まで滑り降りた。鞍部で再びシールをつけて白沢山を目指してハイクアップ。その後は下りと登りの交えたアップダウンの稜線上をシールをつけたまま進んだ。最後のイヤとなる登りを終えると平らな平が岳の山頂に達した。頂上には太陽電池がセットされた鉄柱が立っていた。
   雲一つ無い天気で風も無く暖かい。周囲の山々の展望を眺めながら昼食の休憩を取った。

     頂上に立っていた太陽電池パネルの付いた鉄塔
     気象データを取るためか                       至仏山と武尊山                       
        


 
      谷川岳                                   燧岳
       



   シールをはずして、靴をスキーモードにして滑降開始。新しく積もった雪は柔らかくなっているがその下は固いザラメの雪。表面の柔らかい雪は浅いので滑りやすい。苦労して上がった斜面もあっという間に降りて鞍部から登りとなる。

    シールをつけたりはずしたりするのが面倒であったのと、雪がしまっていてつぼ足でも問題なく歩けたので、スキーをザックにつけて上がった。上がりきった所でスキーをつけて滑り降りて次の鞍部まで滑った。気温が上がったので雪は柔らかくなってきたが春のザラメの雪で滑りやすい。何回かスキーで滑るのと担いで上がることを繰り返してアップダウンを進んだ。



    大白沢山の西側の手前で登った時とは異なり南側をトラバース気味に滑り降りて往きのトレースに合した。後はトレースに従い下るのみ。雪はさらに緩んで緩斜面では滑りがよくない。後は歩くスキーとなる。

    左俣と右俣の合流点のスノーブリッジは一部切れて少し危険な状態。そこを勢いをつけて滑って越えて行った。もう数日でこのスノーブリッジも切れて渡れなくなるだろうまいそうである。

   スノーブリッジを渡ったところで小休止。後は平坦な猫又川沿いを歩いて山の鼻に達した。


             柳平空滑ってきた大白沢山を仰ぐ
            


   小屋の人以外、人気がない。平が岳往復で疲れたが、そのままシールをつけずに鳩待ち峠まで進んだ。雪が緩んだザラメで滑りが良くないので、登りもシール無しでも結構上がれる。少し傾斜が急になった所で先行のグループに追いついた。ここでシールを付け残りの鳩待峠間での登りを進み、やっとのことで鳩待峠にたどり着いた。駐車場の近くを整備している人を除いて、もう先のグループ以外のスキーヤー、ボーダーは見えない。駐車している車もわずかになっていた。

   今回、2日とも晴天で充分楽しませて貰った。未払いだった2日分の駐車料金を払いに行って帰途についた。駐車料金は結構高いが楽しませて貰った入山料と思えば納得する。

   平が岳は群馬県にある山であり(ただし県境)、日本100名山でもある。そこで、一度くらいは山スキーで行って見たい所であったので、行けたことに満足している。アップダウンが多く、スキーでの歩きが長いロングコースで疲れた。もう2度と行くくことは無いだろう。