4月19日(月) 晴れ時々高曇り、風弱し

会津駒ヶ岳(2132m)、大戸沢岳(2086m)、下大戸沢 

2人で: Yさん(アベル父さん)と
登行高度:1220m 滑降高度:1100m 歩行下降高度:200m

会津駒ヶ岳登山口(7:00)-会津駒ヶ岳(11:05〜11:25)-大戸沢岳(11:55)−北東尾根−下大戸沢(1045m:13:07〜13:45)−下大戸沢スノーシェッド道路際(14:30)

   
週末に会津方面の山に行きませんか?と言うお誘いをYさんから受けた。17日の夜東京で会合があり遅くなるので18日に朝早くから山スキーに出かけるのは難しい。会津方面は随分前に会津駒ヶ岳と御池から燧岳に行っただけである。直前の天気予報では18、19の両日天気は良さそうである。そこで、急遽、19日なら行けるとYさんにメールを出し、会津駒から大戸沢岳に行くことにした。

   前夜、夕食後自宅を出て4時間かかってアルザ尾瀬の郷の駐車場に着き車中泊。朝6時前に起き、簡単な朝食後準備してYさんの車と2台で先ず下大戸沢スノーシェッドの横の駐車スペースに自分の車を駐車。必要な用具、ザックをYさんの車に乗せ会津駒ヶ岳登山口の駐車場(テニスコートの横)に向かいここにYさんの車を駐車。用意して7時に出発。


   登山口の駐車スペースには一台が停まっており、先行者がいるようである。雪は多く登山口からシール歩行。昨日の日曜日には大勢が上がったようでトレースが沢山付いていた。少し行った所で登山道をはずれ左手手の急斜面の尾根を上がって行った。2日前に積もった重い雪は足首程度あるがトレースがついていて緩んだ雪で歩き易い。一時間歩いた後少し休憩。さらに少しハイクアップした所で稜線に出て夏道に合し、鉄塔のある地点に達した。この辺はブナの林である。

     鉄塔の横を行くYさん                       会津駒ヶ岳最後の登り
            


   傾斜が落ちたブナ林の広い尾根をハイクアップ。さらに上がると辺りはブナの林からシラビソの林に変わった。シラビソの木の間から燧岳が見えた。2人の先行者の姿が間近に見えた。ここで少し休憩。樹林がまばらになったあたりから会津駒ヶ岳の頂上が右手に見え出し、右側の稜線に向かった。駒の小屋のある峰をトラバースして最後の登りで頂上に達した。頂上は薄日が差して風も無く暖かい。

    会津駒ヶ岳の頂上から見た燧岳と至仏山           会津駒ヶ岳の頂上から見た大戸沢岳と三つ岩岳
         


   少し休憩して写真を取り、行動食を水を取った。この間にテレマークの先行者2人が来た方角を下って言った。
   我々もシールをはずして、大戸沢岳を目指して2098mの峰を撒いて緩斜面をヒールフリーにして進んだ。雪は足首程度あるが重い雪で粘着力があり大戸沢岳の上りもシールを使わず登ることが出来た。

   大戸沢岳から見た中門岳                       大戸沢岳から見た会津駒ヶ岳
         


   大戸沢岳からは北東に向かう尾根を滑り降りた。会津駒には昨日のトレースが沢山付いていたが、こちらには全く無かった。広い尾根で上部は無立ち木、中間部から下部はブナの疎林で斜度はほどほどのスキーを楽しむには絶好の斜面が続いていた。しかし、本日は一昨日積もった湿った重い雪が足首程度あリスキーのターンも疲れた。粘着力があるので雪崩の心配は殆ど無いが、場所によってはスキーを滑ってターンすると雪の塊が落ちていくし、ずるずるとゆっくり落ちる雪崩が発生した。ザラメの快適斜面を期待したが、重い雪で苦労し何度か転んだ。とは言え、滑りを楽しんで下の下大戸沢に達した。
                         
頂上近くの無立ち木斜面を滑る              ブナの疎林を滑る                  ブナの疎林を滑るYさん
     


   左岸に渡るスノーブリッジは既に落ちていた。沢の水は結構多く流れていて、流れも速くどこを渡渉すべきか、Yさんと2人で下に行ったり上に行ったりと探し歩いた。石伝いに濡れずに渡るのは危険で不可能と判断。結局、スキーをザックにつけて濡れても良いから水が浅い安全そうな所を渡ったが、スキー靴の中に水が入った。少し気持ちが悪いが、気温が高いので問題ない。


下大戸沢に滑り降りる                  下大戸沢を歩いて下る藪                下大戸沢下部
  


   左岸の沢沿いは、雪が切れているところが多いのでスキーを担いだまま歩いて下った。途中藪こぎもして下大戸沢スノーシェッドの手前まで来た。ここで、右岸に向けて沢を渡渉。幅は広くても出来るだけ浅くて流れが緩そうな所をジャブジャブ水に濡れながら渡った。

  その後わずかな距離だがスキーをつけて滑り道路沿いの車を止めているところに戻った。

  後は、Yさんの車を停めている会津駒登山口に向かった。その後駒の湯で温泉に入った後、ソバを食べて帰路に着いた。

  思いがけない春の大雪で、ザラメの快適スキーと言うわけには行かなかったが、大戸沢岳に行くのは初めてでそれなりに楽しめた。
  しかし、渡渉の苦労をしないで行ける賞味期限は3月一杯だろうか。東尾根を下れば渡渉はしなくて済みそうだが、下部の尾根は担いで歩かねば
ならないだろう。条件の良い時にもう一度行ってみたい所である。でも、やはり会津は自宅から遠い。