3月22日(月) 曇り後晴、稜線上は風やや強し

武尊山(家の串)、2100m。荒砥沢、十二沢 

単独 
登行高度:700m 滑降高度:1250m

オグナほだかスキー場トップ(9:55)-前武尊山(10:35〜10:40)-家の串山(12:10〜13:00)−荒砥沢右俣(1710m, 13:15〜13:20))−尾根の手前(1890m:13:50〜13:55)−荒砥沢左俣(1700m, 14:15〜14:20-前武尊手前の尾根(1910m、14:50〜15:05)-スキー場下部(15:25)


   
20日からの3連休は蓮華温泉に行く予定を立てていたが、低気圧が発達して山は天候が悪く大荒れという天気予報で取り止めにした。しかし、一日くらいは山スキーに出かけたい。

   22日の直前の天気予報では群馬県北部のスキー場は曇り時々晴れであった。一方、新潟県側は曇りであった。風は収まってきたとは言え山では強い風が予想される。そこで、駄目でもともとの気分で勝手知ったる近場のの武尊山に行ってみることにした。

   前日の21日は山では雪だったが、せいぜい10cmくらいの新雪があるのではと思い短めの板(150cm)を持って行ったが、やや重い新雪のパウダースノーが谷筋の深い所では膝上まであり予想以上であった。粘着力のあるやや重い雪であったが雪崩の恐れが殆ど無くパウダースノーの山スキーを楽しめた。

   自宅を朝7時過ぎに出て1時間50分でオグナほだかスキー場の駐車場に着いた。既にかなり沢山の車が駐車していた。リフトを乗り継いでスキー場のトップに上がった。ここで、スキーにシールを着けてGPSをオンにした。同じように山スキーあるいは山ボードの準備をしている人が数名いた。

   9時55分に歩き出した。雪は足首程度あるがトレースがついていて歩き易い。自分としては快調なペースで上がり、先行する何人かを追い越して40分で前武尊山に到着。剣が峰は良く見えたがその後ろの家の串はガスに覆われていてうっすらと見えるだけでその先は全く見えない。大勢の人が上がってきたが殆どがここでシールをはずしていた。

                           剣が峰、家の串はガスっている
                         

  スノーシュ、スキーで剣が峰の方に向かって降りているトレースがあった。自分もシールをつけたまま少し下り、荒砥沢の上部の鞍部に出た。さらにトレースを追って剣が峰の下をトラバースして家の串に向かった。このトラバースは15年以上前の雪崩事故が思い出されて良い気がしない。

  途中で単独行の山スキー屋が荒砥沢の方に滑り降りていった。家の串の手前の鞍部で先行のボーダー3人に追いついた。前よりガスが濃くなっていて家の串の上が見えなくなった。

  ボーダー3人はそのまま上がって行ったが、ガスの中のすべりは面白くないし危険なのでどうするか躊躇してここでしばらく模様眺め、ガスの晴れるのを待った。そのうち、テレマークのスキーヤー5,6名がやってきた。彼らもしばらくここに止まっていた。ガスが切れて晴れ間が見えてきたので彼らの後を付いて家の串に上がって行った。途中の急斜面でスキーを担いで上がったが、ここでこのグループを追い越し後はシール歩行で上がり、家の串の頂上に付いた。この後天気は急速に良くなり周囲の山々も遠望できるようになった。

中の岳と沖武尊                       剣が峰、前武尊。後方は榛名山           後方は谷川連峰
  

   風はやや強いが暖かい。木陰で昼食の大休止。先行のボーダー3人が荒砥沢の方に滑り降りた。家の串頂上からから荒砥沢に下る谷筋は途中が見えずいかにも急斜面。自分も後続の4人のボーダー、山スキーヤーに挨拶して滑り降りた。なかなか快適な急斜面で心地よい。やや重いが新雪のパウダースノーが脛から膝上まであり、150cmの板ではトップを浮かせるため後傾姿勢になってしまう。そこでスピードが出た所で転んでしまったがすぐに止まってくれた。後傾姿勢に疲れて姿勢を変えたらスキーのトップが重い雪に入り込んで止まってしまった。自分のスキー技術では短い板でこのような深雪は難しい。

   家の串頂上から荒砥沢。後ろは日光白根山、錫ヶ岳、皇海山       荒砥沢から滑ってきた沢(中央)を望む
         

   それでも、快適に滑り降りて荒砥沢の1700m地点に達した。シールを付けて左側の尾根を目指してトラバース気味にハイクアップ。前武尊の手前の尾根に上が切る手前でシールをはずして、気持ち良さそうな下の疎林の谷筋(荒砥沢左俣)を滑り降りた。ここも、パウダースノーで斜度もほどほどで快適な滑りを楽しめた。

        荒砥沢(右俣)を滑る                        疎林の中の荒砥沢左俣を滑る                            
          

   さらに下まで滑り降りたい所だが標高差200m弱降りたところでシールをつけて再びハイクアップ。前武尊の手前の尾根に上がりここでシールをはずしてスキー場目指して12沢上部を滑り降りた。パウダースノーの表面が溶けた上で凍りだして最中雪状になっていて滑りにくかったが、最後の滑りを楽しんでゲレンデに達した。後はゲレンデ内を下まで滑り降りた。