3月8日(月) 曇り時々晴れ、無風

守門大岳、1432m 

4人で [Hさん(Eva父さん)、Yさん(アベルさん)、やまじさん、私]
登行高度:1030m 滑降高度:1030m

二分除雪最終地点(398m、7:40)-保久礼避難小屋(760m、9:30)-守門大岳山頂(11:30〜13:02)−保久礼避難小屋(14:00−14:20)−二分除雪最終地点(15:00)


   
最近の2週間は天候があまり良くなかったので山スキーに行く機会が無かった。前日の日曜日に昨年何度か山スキーに同行頂いたYさんから新潟県地方は曇り時々晴れのようだから守門大岳に行きませんか?と言うメールを頂いた。天気はあまり良さそうでなかったので気乗りしなかったが、守門大岳はこれまで一度も行ったことが無い。非常に良い山で雪庇が見もので新雪も楽しめるかも知れないと言うことで急遽行くことにした。昨年越後駒ヶ岳でご一緒させて頂き、守門岳について熟知している地元新潟のHさんとやまじさんが同行されるとのことで心強い。

   前夜8時過ぎに自宅を出て関越道の小出ICを経て道の駅湯之谷の駐車場で車中泊。朝6時前に起きてやはりここで車中泊をされたYさんとともに守門大岳の麓の二分に向かった。道路除雪最終地点で車を止めた。月曜日に関らず道路沿いの駐車地点には7〜8台の車が駐車。さすが人気の山である。

   用意してHさんの先導で進んでいった。長い緩斜面が多く上りやすい。つぼ足の2人ずれ、山スキーの単独行の人が先行したが、途中の急斜面を上がった所で追い越して進んだ。天気は曇りだが見通しは良く少しづつ快方に向かう雰囲気であった。下部は最近降った雪が湿雪となっていた。長峰の尾根を通りわずかに下った所に雪を被った保久礼小屋が見えた。周りはブナの疎林で心地よい。

ブナの林間を上がる先行の3人                 保久礼小屋                          ブナの林を上がるやまじさん
    

  ここから尾根筋の夏道沿いに上がった、傾斜はやや急になったが、硬い雪面の上に新雪がやや積もった状態で登りやすい斜面であった。雪も軽くなってきた。ブナの疎林に霧氷が付いていて美しい。これで青空なら霧氷映えて美しいのだが、相変わらず曇り空。キビタキ小屋は雪に埋もれて屋根の一部だけが見えた。

キビタキ小屋                      頂上で                         頂上で宴会
   

  標高1200〜1300mを過ぎるとガスがかかり見通しが悪くなって来た。途中で後からカンジキで歩いてきた地元の人に追い越された。地蔵平を過ぎてしばらくで頂上に達した。ガスで見通しは悪いが無風で暖かい。ベルをかけるための鉄柱の上の一部が雪の上に出ていた。いつもだとこれも雪で埋まっているとのことである。この辺が非常に雪が多いかがわかる。

  皆で記念写真の後、即席の食台を作り、湯を沸かしてやまじさん持参の野菜、まいたけ、肉などの食材入りのうどんを頂いた。暖かく非常においしかった。

  昼食の間に後続の人が何人か上がってきた。時々、ガスの切れ目が出てくるときもあったがガスは取れない。残念ながら守門岳名物の巨大な雪庇はガスに隠れて時々ぼんやりと一部が見えただけであった。

  これ以上待っても晴れ間は期待できないので下ることにした。始めは中津又岳に向かって滑り降りた。右側に所々クラックが出ており、その先にうっすらと雪庇が見えた。中津又岳は頂上まで行かずトラバースしてから中津又岳からの尾根筋を滑った。

巨大雪庇                        巨大雪庇                        中津又岳上部の快適な滑り
  

始めはガスの中の滑りで酔ったような気分になる。しかし、傾斜は緩く硬い雪面に軽い新雪が10cmくらい載っている状態で非常に滑りやすい。標高が1200〜1300m以下になるとガスも取れて快適なすべりとなった。上部は相変わらずガスの中であったが一度だけ頂上付近のガスが取れて守門大岳が遠望できた。

尾根筋の滑降                       守門大岳を遠望                     中津又岳と滑ってきた下降路を遠望
  

  始めはほとんど立ち木が無い斜面、次いでブナの疎林、下に行くにつれブナ林が密になってくるが林間の滑降が気持ちよい。Hさんの先導は的確で尾根筋から左側の谷に下りるとドンピシャリで保久礼小屋の横に出た。ここでしばらく休憩後、往きに通ったトレースを辿り、長峰に至る尾根に上がった。雪は重くなってきたが快調に滑り降りて駐車地点に達した。

  ここで新潟方面に帰られるHさん、やまじさんと分かれてYさんと一緒に守門温泉で汗を流した後帰路に付いた。

   守門大岳は今回始めてであったが、予想以上に良い山で山スキーを楽しめた。ウィークデーに関らず何人もの入山者がいたのもなるほどと思った。ガスが晴れず巨大雪庇を見れなかったのは残念であったが、もう一度来なさいと言うことかも知れない。


   今回の守門大岳の山スキーではいろいろお世話になったHさん、Yさん、やまじさんには感謝する。なお、写真の一部はHさんが取ったものです。この山スキー行についてはYさんのホームページに詳しく出ています。