4月10日(金) 快晴、無風
焼山 2400m
単独行
登行高度:1890m 滑降高度:1890m
笹倉橋(5:24)-焼山(13:10〜13:45)-笹倉橋(15:35)
笹倉温泉から少し行った笹倉橋の手前の駐車場には前夜から自分も含め3台の車が留まっていた。朝4時45分頃起きるとさらに2台の車がやってきた。朝食を食べ、山スキーの準備をしている間に、3人が先行して出発して行った。5時24分に出発。橋を渡った地点からシール歩行を開始した。
さすがに人気のルートである。多くのトレーストがついていた。そのトレースについてつづれ折の林道を適当にショートカットして上がった後、林道沿いに緩い傾斜を進んでアマナ平らに出た。ここで先行していたお一人に追いついた。この方は自分と同じ群馬県の方でここは初めてだとのことであった。その後この方と相前後しながら焼山を目指して上がって行った。疎林の広い雪原で正面には火打山、焼山が見える。さらに段々傾斜が増してくる賽の河原の横の広い雪の台地を上がった。傾斜がきつくなる手前の木の所(標高1850m位)で小休止。
先行していたお一人はこの辺で登るのを止め、台地を滑り降りて行った。どうやらこの辺でスキーを楽しむようであった。2050〜2100m付近で傾斜が急になりシール歩行が難しくなってきた。
ここで、さらに先行していた人が上がるのをあきらめて滑り降りていった。自分は相前後して一緒に上がって来た人とアイゼンをつけてスキーを担いで登りだした。雪が緩んでいてもぐり歩きづらい。この方のアイゼンには大量の雪玉が付着して数歩行っては雪を落とす作業をやらざるを得ず遅れだした。自分のアイゼンは問題無かったので先に進んだ。傾斜がきつくなりアイゼンを着けた兼用靴を雪にけりこみながら登ったので時間がかかるし疲れた。後ちょっと、後ちょっとと自分を励ましながら上がり外輪山(2300m)に達した。
残り約100mで頂上である。頂上へ行く傾斜はきつそうであるが滑りは短いが面白そうである。ここでしばらく休憩していると相前後しながら上がって来た人が遅れてやって来た。この方はアイゼンが不調なのでここで止めて降りるとの事。
折角ここまで来て頂上に行かない手はない。この方にさよならを言って正面の急斜面を上がり頂上に達した。頂上からの眺めは雄大で、北アルプス、白山、妙高山などが遠望できる。頂上で長い休憩と昼食を取った。快晴無風で気温も高い。
30分以上の長い休憩の後、頂上から滑り降りた。雪はほどほどの硬さで滑りやすい。少し急だが緊張感が心地よい。直ぐに火口に下りた後、先ほどの外輪山に戻った。ここからはほぼ登りのルートに沿って長い滑りを楽しんだ。上部は少し重いが滑りやす雪質であったが、下に下りるにつれ湿雪の重い雪になって来たが、雄大な緩斜面を延々と滑リ、最後はつづれ折の林道を降りて笹倉橋の駐車場に到着。朝出る時には車5台が駐車していたが、戻った時は自分の車一台。この後、焼山温泉に入って疲れを取った後、帰路に着いた。
焼山北面の溶岩台地は初めて行った。確かに雄大な景色でロングコースの人気の山スキールートであることを実感した。しかし、群馬から行くには遠い。再び行くことはあるだろうか?
アマナ平らを行く アマナ平から妙高山 アマナ平から火打山
アマナ平から焼山 焼山 焼山頂上から
焼山頂上からの滑り 焼山を振り返って 火打ち山を振り返って