3月1日(日) 曇りのち晴れ、無風
焼岳(長野県) 2455m (実際に上がったのは頂上直下の2332mまで)
RSSAの有志四人、Mさん、Aさん、Hさん
登行高度:880m 滑降高度:1010m

   
中の湯温泉に宿泊した5名に加えて、朝到着されたAさん、Hさんの7名で仲の湯から焼岳を目指した。朝7時半過ぎに準備して宿を出発。九十九折の道路をショートカットして上がり、右側の尾根を上がった。始めはやや急だが、そのうち斜度は緩くなる針葉樹林の中を上がり、ダケカンバの疎林が広がる台地に達した。焼岳山頂は雲に覆われていたが、次第に晴れてきて見通しがよくなって来た。目の前の焼岳が美しい。反対側には昨日登った安房山が遠望できる。先行の2人がボウルの右側を目指して上がっているのが見えた。我々は左側の尾根を行ける所まで上がろうと登って行った。上に行くと段々アイスバーンになり、シールだけで登るのが困難になりクトーをつけてさらに上がりコル状の所まで上がった後、さらに右側を上がりボウルを見下ろす頂上直下の尾根の上に達した。ここが本日の最高到達地点。シールをはずして滑降の準備。上部はかなり硬いアイスバーンで新雪が少し乗っている状態。しかも少し急斜面。自分は2番目にボウルに滑り込んで行ったのは良いが、急斜面のアイスバーンでターンの際、滑落して10m程滑り落ちてしまった。下部は傾斜が緩くなっていたので恐怖感は感じなった。幸い雪が少し深くなった所で止めることが出来た。他のメンバーも上部はこわごわ滑っていたが、上部の硬くて急な斜面を過ぎると快適な斜面となった。陽射しも出てきて快晴無風。本日の雪の状態では雪崩の恐れは無い。下堀沢をそのまま梓川沿いまで降り、各自思い思いにターンして滑りを楽しんだ。その後シールをつけて大正池の下部末端にある橋まで行き梓川を渡った。その後、シールをはずして除雪された道路の端に残っている雪を辿って滑り釜トンネルまで達した。スキーを担いで釜トンネルを通り出口に達した後、中の湯温泉のマイクロバスで中の湯まで戻った。ここで解散としたが、自分はメンバーの多数の人たちと一緒に露天風呂に入った後、帰路に着いた。楽しい山スキー行が出来たことを同行して頂いた皆さん、特に企画して頂いた鷹嘴さんに感謝する。この山スキー行については吉田さんのHPに詳しく出ています。

樹林帯を焼岳を目指して行く       安房山遠望               焼岳山頂を望む            梓川べりからの焼岳

   
   

2月28日(日) 晴れ、無風
安房山(長野県) 2219m
RSSAの有志四人、山岳写真家のKさん及びMさんと
登行高度:1100m 滑降高度:1100m

   
鷹嘴さんのお世話で、前回森さんの追悼山行で阿寺山に同行したRSSAの有志4人、Mさん及びKさんと、中の湯温泉から安房山への山スキーに出かけた。このルートは山岳同人シーハイルが紹介したコースで、「ハイグレード山スキー」に記載されている。
   Kさんの話では数日前の高温で標高2000メートル付近でも雨が降ったとのことであった。その後気温が下がりアイスバーンとなった上に新雪が5〜10cm積もった状況で上まで行けるかどうか案じられた。天気は快晴で、風も無く取りあえず行けるところまで行きましょうと8時過ぎに出発。始めはアイスバーンに少し手こずったが、気温が少し上がったためか、予想より登りやすくなった。急斜面を上がり尾根に出て傾斜が緩くなった所で休憩。焼岳、穂高連峰、霞沢岳が目の前に見え、穂高の下には岳沢、上高地が遠望できる。上高地周辺もやはり雪が少ないことが一見してわかる。休憩後、緩い傾斜の尾根を上がり鉄塔が建っている山頂に到着。ここで休憩昼食後、少し戻って北東の斜面を滑りおりた。本日はアイスバーンの上に新雪が少し乗っている状態なのでターンするごとにガリガリ音がしたが、疎林で程々の斜度の滑りを楽しめる斜面であることを実感した。小船まで滑り降りた後休憩。シールをつけて1911m峰の南のコルまでハイクアップ。300m近い登りであったが結構つらかった。今日の雪の状態ではこの斜面が最も滑りを楽しめる所であり、先行の2グループは奇声を上げて滑り降りていた。我々はコルから中の湯温泉に滑り降り、3時過ぎに宿に戻った。その後、露天風呂で穂高を見ながら、Kさん差し入れのビールを飲んで長湯をした。本日は中の湯温泉泊まり。
   このルートは登りで見晴らしが良く、さらに疎林の中の滑りを楽しめる素晴らしいコースであった。晴れた日でパウダースノーの時に行って見たい。この山スキー行については吉田さんのHPに詳しく出ています。


  焼岳を見ながら休憩          安房山からの展望(穂高、上高地)    疎林帯を滑る              小船からコルを望む