ジャガイモの栽培記録
2021~2011の総記録

総品種数 総種芋重量(kg) 収穫量(kg) 種芋1kg当り平均収穫量
自家製採種 購入種芋 自家採種 購入種芋 自家製種芋 購入種芋 自家製種芋 購入種芋
年度 植え付け期 1期作品種  2期作品種
1期作品種 
2期作品種 1期作品種  2期作品種 1期作品種  2期作品種
 2021   秋(8~9
月)
 
13
 
    10.6      26.1     
2.4
 
 
2021  春(2~3月) 12 
8
 
3.9  5.5 
6.7
 
28 
80.9
 

74.5
 
7.2 
14.7
 

11.2
 
2020  秋(8月)    12     9.4      21.6 
  2.3  
  春(2~3月) 13  13  10.5  9,1  3.9  25.9  46.9  21.5  3.4  5.7
5.4 
2019  秋(8~9月)    10  2*    19.9  1.9*    32.9  7.6*    1.65  3.9* 

 
春(2~3月 10   11  9  4.5  9.1  8.7  24.8 119.4  90.5  5.5  13.1  10.3 
2018 秋(8~9月) 9 2* 9.2 1.46* 43.1 18.2* 4.7 12.5*
春(2~3月) 15 8 7
(1)**
9.45 4.63 6
(0.6)**
45.5 23.2 26.3 (0.5)** 4.8 5 4.4
(0.9)**
2017 秋(8~9月) 8 5.2 11.6 2.2
春(2~3月)    9
9 7 7.65 10.25 7.8 12.9 67.3 12.8 1.7 6.6 1.6
2016 秋(8~9月) 9
(1)***
15.78 (0.6)*** 57.6 (0.2)*** 3.7 (0.33)***
春(2~3月) 14 3 9+6* 12.5 5.2 12.3 45.7 34.1 84.6 3.7 6.5 6.9
2015 秋(8~9月) 3
(1)***
12.4 (0.4)*** 59.4 (0.45)*** 4.8 (1.1)***
春(2~3月) 10 3 11 9.5 4.4 13 82.7 40.8 85.4 8.7 9.3 6.6
2014 秋(8~9月) 3 4.2 16 3.8
春(2~3月) 9 3 9 6.05 2.6 10 43.3 26.9 61 7.1 10.3 6.1
2013 秋(8~9月) 3 3.3 11.5 3.5
春(2~3月) 12 3 9 7.2 2.45 10 27.4 18.4 49.8 3.8 9.5 5
2012 秋(8~9月)
春(2~3月) 12 3 12 9.9 4 8 42.6 37 58.3 4.3 9.2 7.3
2011 秋(8~9月) 2 1* 4 1* 20.2 7.6* 5 7.6*

*:2期作ジャガイモ種芋購入
**:インカノメザメ(食用)を種芋として使用

***:インカノメザメ(自家製)を種芋として使用

2021年のジャガイモの栽培記録
  
夏植え晩秋取り、13品種、種芋総重量 10.6kg、130株 (発芽数:74。発芽率:56%), 総収穫量 26.1kg
  春植え初夏取り, 26品種、種芋総重量 14.5kg, 256株、総収穫量、183.4kg

2020年のジャガイモの栽培記録
  夏植え晩秋取り、12品種、種芋総重量 9.4kg、126株, 総収穫量 21.6kg
  春植え初夏取り, 26品種、種芋総重量 19.6kg, 337株、総収穫量、94.3kg

2019年のジャガイモの栽培記録
  
夏植え晩秋取り、12品種、種芋総重量 21.8kg、235株, 総収穫量 40.5kg
   
春植え初夏取り, 30品種、種芋総重量 22.3kg, 405株, 総収穫量、234kg

2018年のジャガイモの栽培記録

   夏植え晩秋取り, 11品種、種芋 10.6kg、 総収穫量, 62kg 
   春植え初夏取り, 24品種、種芋総重量 20.7kg, 360株、総収穫量 96kg

    
2017年のジャガイモの栽培記録
   夏植え秋取り8品種、種芋 12.7kg、 総収穫量 12kg
   春植え初夏取り、  種芋栽培:21品種、種芋総重量 16kg、 総収穫量 93kg

   芽挿し栽培:24品種、種芋総重量 6kg、 総収穫量 14kg

2016年のジャガイモの栽培記録
   夏植え秋取り10品種、種芋 14.4kg、 総収穫量 58kg
   春植え初夏取り31品種、種芋総重量 30kg、 総収穫量 164kg


2015年のジャガイモの栽培記録

   夏植え秋取り4品種、種芋 12.6kg、 収穫量 60kg
   春植え初夏取り20品種、種芋総重量 26.8kg、 総収穫量 208.8kg


2014年のジャガイモの栽培記録
   夏植え秋取り3品種、種芋 4.2kg、 収穫量 16kg
   春植え初夏取り20品種、種イモ総重量 18.3kg、 総収穫量 131.2kg

2013年のジャガイモの栽培記録
   夏植え秋取り3品種、総収穫量11.5kg

   春植え初夏取り22品種、種イモ総重量 19.7kg、 総収穫量 95.7kg
  
2012年のジャガイモの栽培記録
  春植え初夏取り22品種、種芋総重量21.9kg、 総収穫量135.5kg
  (夏植え初冬取り3品種)

2011年のジャガイモの栽培記録 
  春植え初夏収穫16品種、 総収穫量150kg
  夏植え秋取り3品種、収穫量30kg

2021年のジャガイモ栽培

夏植え、晩秋収穫 (13品種): 総種芋量:10.6Kg、総収穫量:26
.1kg
(秋ジャガイモ栽培にとって、今年の気象条件は良く無かったので、収穫量は落ちている)
芋:
   自家製種芋(春植え6月収穫の物):13品種:
デジマ、ニシユタカ、アンデス、アローワ、グランドペチカ、サユミムラサキ、タワラヨーデル、タワラマゼラン、タワラヒコボシ、ドラゴンレッド、サンジュウマル、ワセシロ、インカのメザメ

   秋ジャガイモとしては農業資材店で7,8月に種芋として売られているデジマ、アンデス、ニシユタカの3種が一般的である。しかし、長崎県で開発された品種で、秋ジャガイモとして栽培可能な品種が結構ある。

   秋ジャガイモとして栽培可能な品種は休眠期間が短い事が絶対条件で、晩秋に気温が下がると枯れて生育が停まるので生育が早い早生品種が望ましい。
   これまでの経験から秋ジャガイモとして栽培可能な12品種の他、6月に収穫量が比較的高かった食味の良いインカのメザメを試しに植えてみた。

  植え付けは8月下旬及び9月中旬
発芽:
   秋ジャガイモは夏の暑い時期に植え付けるので種芋が地中で腐ってしまう可能性があるので注意が必要である。

   8月に植え付けたものはこの時期に気温が高く降雨もあったため、土中で腐ってしまった種芋が多い。発芽率は20~60%程度で収穫量も低くかった。
   一方、9月中順に植え付けたものは高温、雨の影響が少なかったようで発芽率は90%以上で高かった。
成長:
  今年は9~10月にかけては暑い日が続きジャガイモの成長は良かった。そこで、早期に発芽した株では成長して芋が肥大化したものが多かった。11月に入ると寒い日があったため、ジャガイモの葉が枯れて成長が止まってしまったものが多かった。特に、今年植えてみたインカノメザメは発芽したものの成長が見られず、小粒な芋が出来たのみであった

2021秋ジャガイモ
品種 重量 購入先 植え付け 発芽 収穫量 総収穫量 1kg当り収量
株数 日時 10/29, 12月上旬 12月中旬 kg kg
ニシユタカ」 0.74
自家製 8 8/28
4 1.67 1.6 2.1
デジマ 1.56
自家製 12
8/28 5 2.24 2.2 1.4
アンデス 0.72
自家製 9
8/28 3 0.56 0.5 0.7
アローワ 0.77
自家製 10
8/28
5 1.7 1.7 2.2
ドラゴンレッド 0.46
自家製 9 8/28 5 1.2 1.2 2.6
さんじゅうまる 0.5
自家製 8 8/28 5 2.0 2.0 4.0
ワセシロ 0.86
自家製 9 8/28
3 1.0 1.0 1.6
タワラヨーデル 0.63
自家製 10 8/28 5 0.57 0.5 0.9
グランドペチカ 0.65
自家製 11
8/28 3 0.55 0.5 1.0
サユミムラサキ 0.88
自家製 10 8/28 2 1.39 1.4 2.2
タワラマゼラン 0.84
自家製 11
8/28 6 1.54 1.5 1.8
タワラヒコボシ 0.83 自家製 12
8/28 7 193 1.9 2.9
小計 9.19 107    53 16.6
1.8
 さんじゅうまる 0.5  自家製 8
 9/15 7
  4.4 4.4  8.8 
 ドラゴンレッド 0.5  自家製  9/15  7
   4.1 4.1  8.2 
 ワセしろ 0.2  自家製  9/15  2    0.9 0.9  4.5 
 インカのメザメ 0.2  自家製  9/15  5    0.15 0.15  0.7 
 小計 1.4    23     21    9.55
9.55  6.8 
 総計 10.6              26.1  2.4 


春植え、初夏収穫ジャガイモ:総種芋重量:19.6kg、 総収穫量:183.4kg
購入種芋:8品種(6.6 kg)、自家製種芋(昨年初夏収穫品):9品種(3.9kg)、自家製種芋(昨年晩秋収穫品):12品種(5.5kg)
 今年はジャガイモ栽培にとって季候が良かったようでようで、昨年と比べて収穫量がほぼ倍増している。種芋単位重量当たりの収穫量は過去25年で最も多かったように思える。生育期の4~6月に気温が高い日が多く雨が適度に降って生育に好都合であったためであろう。農業は気象条件に大きく依存することを実感した。
  二期作の秋じゃがいもを種芋として使った場合の収量が高いのは例年通りである。これらの種イモはすべて昨年収穫したは自家製である。食味も悪くないので、関東以南では二期作のじゃがいもを栽培するのが良いように思う。
  インターネット上で、ワセシロは2期作は出来ないと書かれていたが、試してみると2期作での栽培が可能であった

品種 購入先 種イモ 植付量 価額 植え 発芽 収穫(kg)
購入年 kg 株数 日時 5/2, 5月中 旬 5月下旬 6月上旬 6月中旬 6月下旬 Total(kg) Total/kg
男爵 S 2021 0.93 272 12 3/5, 12 0.86/2 1.5/2 5.7 8.1 8.7
キタアカリ S 2021 0.92 327 13 3/5, 13 0.48/2 0.97/2 7.7 9.1 9.9
インカノメザメ 2021 0.46 547 14 3/5, 14 0.08/1 0.91/2 4.3/11 5.3 11.5
キタカムイ S 2021 0.95 437 11 3/5, 11 11.5 11.5 12.1
トウヤ S 2021 0.96 437 12 3/5, 12 10.1 10.1 10.5
ピルか S 2021 0.96 437 12 3/5, 11 0.75/2 0.84/2 Jul-74 9.1 9.5
ハルカ S 2021 0.46 547 9 3/12, 9 7.8 7.8 16.9
メ-クイン S 2021 1.01 283 16 3/12. 16 13.5 13.5 13.4
6.65 3287 99 74.5 11.2
キタカムイ 自家製 2020 0.75 11 2/18, 11 3.1 3.1 4.1
キタムラサキ 自家製 2014 0.42 8 2/18, 8 7.4 7.4 17.6
シャドークイーン 自家製 2011 0.24 8 2/18, 8 3.3 3.3 13.7
トウヤ 自家製 2019 0.5 6 2/18, 5 1.2 1.2 2.4
ジャガキッヅパープル 自家製 2016 0.17 8 2/18, 6 2.1 2.1 12.3
ノーザンルビー 自家製 2018 0.47 12 2/18, 7 1.4 1.4 3
こがねまる 自家製 2013 0.41 10 2/18, 8 2.6 2.6 6.3
トカチコガネ 自家製 2018 0.56 9 2/18, 9 1.4 1.4 2.5
ピルカ 自家製 2013 0.38 8 2/18, 8 3.7 3.7 9.7
キタカムイ 自家製 2020 0.41 9 2/18, 9 1.8 1.8 4.4
3.9 89 28 7.2
アローワ(秋) 自家製 2017 0.4 7 3/9, 7 61 6.1 15.2
さんじゅうまる(秋) 自家製 2018 0.1 4 3/9, 4 2.6 2.5 26
ドラゴンレッド(秋) 自家製 2018 0.5 9 3/9, 9 5.5 5.5 11
デジマ(秋) 自家製 2019 0.79 14 3/9, 14 13 13 16.4
アンデス(秋) 自家製   2012 0.4 8 3/9, 8 6.9 6.9 17.2
ニシユタカ(秋) 自家製 2019 0.7 12 3/9, 12 9.6 9.6 13.7
グランドペチカ(秋) 自家製 2016 0.64 12 3/9, 12 9.1 9.1 14.2
タワラヨーデル(秋) 自家製 2016 0.09 3 3/9, 3 2.4 2.4 26.6
タワラ彦星(秋) 自家製 2016 0.49 10 3/9, 10 7 7 14.2
サユミムラサ(秋) 自家製 2016 0.63 12 3/9, 12 7.3 7.3 11.5
タワラマゼラン(秋) 自家製 2016 0.54 12 3/9, 10 7.9 7.9 14.6
ワセシロ(秋) 自家製 2019 0.2 6 3/9, 6 3.6 3.6 18
5.48 109 80.9 14.7
総計 14.52 256 183.4 12.6

赤字(秋):自家製秋ジャガイモを種芋に使う


2020年のジャガイモ栽培
夏植え、晩秋収穫 (12品種): 総種芋量:9.4Kg、総収穫量:21.6kg
(秋ジャガイモ栽培にとって、今年の気象条件は良く無かったので、収穫量は落ちている)
芋:
   自家製種芋(春植え6月収穫の物):12品種:デジマ、ニシユタカ、アンデス、アローワ、グランドペチカ、サユミムラサキ、タワラヨーデル、タワラマゼラン、タワラヒコボシ、ドラゴンレッド、サンジュウマル、ワセシロ
   秋ジャガイモとして栽培可能な品種は農業資材店で7,8月に種芋として売られているデジマ、アンデス、ニシユタカの3種が一般的である。しかし、長崎県で開発された品種で、秋ジャガイモとして栽培可能な品種が結構ある。
   秋ジャガイモとして栽培可能な品種は、休眠期間が短い事が絶対条件で、晩秋に気温が下がると枯れて生育が停まるので生育が早い早生品種が望ましい。昨年の経験から秋ジャガイモとして栽培可能であった12品種を栽培。
植え付け:
  植え付けは8月下旬
発芽:
   秋ジャガイモは夏の暑い時期に植え付けるので種芋が地中で腐ってしまう可能性があるので注意が必要である。
   8月に植え付けた種芋はこの時期に気温が高く、降雨もあったため、昨年と同じく発芽率及び収穫量は低くかった。
成長:
  今年は9~11月にかけては暑い日が続き、ジャガイモの成長は良かった。そこで、発芽した株では成長したものが多かった。12月に入ると寒い日があったため、ほとんどのジャガイモは葉が枯れて、成長が止まってしまった。
収穫:
  収穫は11月から12月にかけて行ったが、昨年と同じく例年より収穫量は低かった。

2020秋ジャガイモ
品種 重量 購入先 植え付け 発芽 収穫 総収穫量 1kg当り収量
株数 日時 10/19, 11月下旬 12月上旬 12月中旬 kg kg
ニシユタカ」 0.66 自家製 8 8/27, 8 3.2 3.2 4.8
デジマ 0.91 自家製 10 8/27, 8 3.5 3.5 3.8
アンデス 0.78 自家製 14 8/27, 14 0.34 0.93 1.2 1.5
アローワ 0.88 自家製 9 8/27, 3 0.5 0.5 0.6
ドラゴンレッド 0.97 自家製 11 8/27, 5 1.4 1.4 1.4
さんじゅうまる 1.11 自家製 13 8/27, 1 0.1 0.1 0.1
ワセシロ 0.23 自家製 4 8/27, 4 0.5 0.5 2.1
タワラヨーデル 0.62 自家製 9 8/27, 2 0.1 0.1 0.2
グランドペチカ 0.68 自家製 10 8/27, 4 3.7 3.7 5.4
グランドペチカ 0.53 自家製 10 8/27, 8 2.1 2.1 3.9
サユミムラサキ 1.03 自家製 13 8/27, 4 1.6 1.6 0.5
タワラマゼラン 0.53 自家製 7 8/27, 6 1.3 1.3 2.4
タワラヒコボシ 0.48 自家製 8 8/27, 7 2.4 2.4 5.7
小計 9.41 126 21.6 2.3


春植え、初夏収穫ジャガイモ:総種芋重量:19.6kg
購入種芋:4品種(3.9kg)、自家製種芋(初夏収穫品):12品種(7.57kg)、自家製種芋(晩秋収穫品):12品種(8.1kg)

  今年はジャガイモ栽培にとって季候悪かったようで、昨年と比べて収穫量が大幅に減少した。市場ではじゃがいもは不作で高値だと報じられている事と合致している。
  購入種芋の方が収穫量は低いのは、元々収量が低いが食味が良いインカのメザメの割合が多いため、全体で収量が低く出たためである。
  二期作の秋じゃがいもを種芋として使った場合の収量が高いのは例年通りである。これらのじゃがいもは食味も悪くないので、関東以南では二期作のじゃがいもを栽培するのが良いように思う。但し連作障害には注意が必要であろう。

品種 購入先 種イモ 植付量 価額 植え 発芽 収穫(kg)
購入年 kg 株数 日時 5月下旬 6月上旬 6月中旬 6月下旬 Total(kg) Total/kg
男爵 S 2020 1 272 15 2/26, 15 6.5 6.5 6.5
キタアカリ S 2020 1 327 15 2/26, 15 5 5 5
インカノメザメ 2020 0.48 547 10 2/26, 9 1.9 1.9 4
キタカムイ S 2020 1 437 16 2/26, 9 7.1 7.1 7.1
インカノメザメ* S 2020 0.46 275 12 3/28, 11 0.99 0.99 2.1
3.94 1858 68 21.49 5.4
ドラゴンレッド 自家製 2018 0.2 3 2/17, 1 0.15 0.15 0.75
グランドペチカ 自家製 2016 0.4 5 2/17, 5 2 2 5
ニシユタカ 自家製 2012 0.2 3 2/17. 0 0 0 0
キタカムイ 自家製 2019 0.5 7 2/17, 7 2.95 2.95 5.9
キタムラサキ 自家製 2014 1.1 15 2/17, 15 4.1 4.1 3.7
シャドークイーン 自家製 2011 0.5 15 2/17. 15 1.25 1.25 2.5
トウヤ 自家製 2019 0.5 6 2/17, 6 1.55 1.55 3.1
ジャガキッヅパープル 自家製 2016 0.42 12 2/17, 10 0.65(4) 0.8(6) 1.45 3.4
ノーザンルビー 自家製 2018 1 16 2/17, 14 2.45 2.45 2.45
こがねまる 自家製 2013 1 14 2/17, 14 3.4 3.4 3.4
トカチコガネ 自家製 2018 0.75 8 2/17, 8 2.45 2.45 3.3
ピルカ 自家製 2013 1 16 2/17, 14 4.2 4.2 4.2
7.57 120 25.95 3.4
アローワ(秋) 自家製 2017 0.4 6 2/29, 6 2.9 2.9 7.2
さんじゅうまる(秋) 自家製 2018 0.75 11 2/29, 11 4.9 4.9 6.5
ドラゴンレッド(秋) 自家製 2018 1.2 22 2/29, 22 8.1 8.1 6.8
デジマ(秋) 自家製 2019 0.6 13 2/29, 13 4.3 4.2 7
アンデス(秋) 自家製   2012 0.6 10 2/29, 10 4.4 4.4 7.3
ニシユタカ(秋) 自家製 2019 0.8 14 2/29, 14 6.1 6.1 7.6
グランドペチカ(秋) 自家製 2016 0.43 10 3/3, 10 3.4 3.4 7.9
タワラヨーデル(秋) 自家製 2016 0.67 15 3/3, 10 2.6 2.6 3.9
タワラ彦星(秋) 自家製 2016 0.85 20 3/3, 17 3.3+, 0.84 4.18 4.9
サユミムラサ(秋) 自家製 2016 0.65 12 3/3, 10 2.8 2.8 4.3
タワラマゼラン(秋) 自家製 2016 0.2 7 3/3, 6 1.1 1.1 5.5
ワセシロ(秋) 自家製 2019 0.72 12 3/3, 6 0.6 0.6 0.8
ドラゴンレッド 自家製 2018 0.25 7 3/30, 7 1.6 1.6 6.4
8.12 159 46.88 5.7
総計 19.63 337 94.3 4.8

*:売れ残り品。しわしわになったものを半額で購入
赤字:2019年に収穫した秋ジャガイモを種芋として使う
青字:2019年に収穫した春ジャガイモを種芋として使う

2019年のジャガイモ栽培
夏植え、秋収穫 (12品種): 総種芋量:21.8Kg、総収穫量:40.48kg
(秋ジャガイモ栽培にとって、今年の気象条件は昨年と比べて良く無かったので、収穫量はかなり落ちている)
芋:
  購入種芋:デジマ、ニシユタカ(6年間、半年ごとに継代した自家製イモを種芋として使ってきたが、そうか病に感染したので種芋として使用することを止め新たに種芋を購入)
自家製種芋(春植え6月収穫の物):10品種、アンデス、アローワ、グランドペチカ、サユミムラサキ、タワラヨーデル、タワラマゼラン、タワラヒコボシ、ドラゴンレッド、サンジュウマル、ワセシロ
  秋ジャガイモとして栽培可能な品種は農業資材店で7,8月に種芋として売られているデジマ、アンデス、ニシユタカの3種が一般的である。一方、最近長崎県で開発された品種で、秋ジャガイモとして栽培可能な品種が結構ある。
  秋ジャガイモとして栽培可能な品種は、休眠期間が短い事が絶対条件で、晩秋に気温が下がると枯れて生育が停まるので生育が早い早生品種が望ましい。このように見て行くとワセシロも秋ジャガイモとして生育可能と思われ、今回試しに植えて見た。

植え付け:
  植え付けは8月下旬、試に一部を9月中旬に植え付けた。

発芽:
   秋ジャガイモは夏の暑い時に植え付けるので場合により地中で腐ってしまう可能性があるので注意が必要である。
   8月に植え付けた種芋はこの時期に気温が高かったため、昨年と比べて発芽率は低く完全に発芽したのは2品種のみであった。また、。購入種芋の方が発芽率は高いが、それでもすべてが発芽することは無かった。
  一方、9月中旬に植えつけたものは、地中で腐るものは少なく発芽率は高かったが、11月下旬からの寒さにより、枯れて成長が止まったため、サイズは小さく収穫量は低かった。
成長:
  今年は9~10月にかけては暑い日が続き、ジャガイモの成長は良かった。そこで、発芽した株で大きく成長したものが多かった。特に、購入した種芋(デジマ、ニシユタカ)で成長が良かった
  一方、11月中、下旬からは寒い日があったため、ほとんどのジャガイモは葉が枯れて、成長が止まってしまった。
穫:
  収穫は11月から12月上旬にかけて行ったが、9月から11月中旬までは暖かい日が続き適当に雨も降ったので、発芽したものは成長し収穫量は多かった。しかし、11月中下旬からは寒い日があったため枯れてしまい、昨年より収穫量はかなり低かった。

品種 重量 購入先 価額 植え付け 発芽 収穫 総収穫量 1kg当り収量
株数 日時 10/10, 10/31、 11/10, 11/22, 12/3, 4 kg kg
デジマ 0.95 483 10 8/24、 10 3.7 3.7 3.9
アンデス 1.42 自家製 14 8/24、 9 1.9 1.9 1.3
ニシユタカ 0.98 537 10 8/24、 8 3.9 3.9 3.9
アローワ 0.98 自家製 10 8/24、 3 0.9 0.9 0.9
ワセシロ 0.94 自家製 12 8/24、 12 1.95 1.9 2
タワラマゼラン 0.73 自家製 12 8/24、 8 0.34 0.3 0.4
グランドペチカ 1.11 自家製 15 8/24、 12 1.04 1 0.9
タワラヨーデル 1.81 自家製 19 8/24、 18 3.47 3.4 1.8
ドラゴンレッド 1.25 自家製 13 8/24、 12 4.82 4.8 3.8
さんじゅうまる 1.4 自家製 21 8/24、 16 4.02 4 2.8
サユミムラサキ 1.52 自家製 13 8/24、 2 0.74 0.7 0.5
タワラヒコボシ 1.17 自家製 20 8/24、 13 2.21 2.2 1.9
小計 14.26 28.7 2
タワラヒコボシ 0.54 自家製 6 9/12, 6 1.4 1.4 2.6
グランドペチカ 0.36 自家製 4 9/12, 4 0.82 0.82 2.2
タワラヨーデル 0.39 自家製 4 9/12, 4 0.99 0.99 2.5
タワラマゼラン 0.62 自家製 4 9/12, 3 0.95 0.95 1.5
サユミムラサキ 0.69 自家製 4 9/12, 4 1.58 1.58 2.3
アンデス 0.92 自家製 5 9/12, 5 1.36 1.36 1.5
アローワ 0.66 自家製 4 9/12, 1 0.17 0.17 0.3
ドラゴンレッド 1.42 自家製 17 9/12, 17 3.39 3.39 2.4
サンジュウマル 1.94 自家製 18 9/12, 8 1.12 1.12 0.6
小計 7.54 11.78 1.6
総計 21.8 40.48 1.8


春植え、初夏収穫ジャガイモ:  
I.総種芋量:16.6kg、30品種、364株

1-2:種芋植え付け 
  1,2月に購入した種芋7品種、3月末に売れ残り半額セールで2品種、4月17日に売れ残り超特価セールが2品種を購入。
昨年6月に収穫した自家製春ジャガイモ芋を種芋とした一期作10品種。
昨年11~12月に収穫した自家製秋ジャガイモ芋を種芋とした2期作11品種。


購入種芋:9品種、8.7kg
  男爵、インカノメザメ、キタアカリ、ワセシロ、トウヤ、トカチコガネ、
キタカムイ
   売れ残り半額セール:トヨシロ、ワセシロ。 売れ残り残り超特価セール:インカノメザメ、ノーザンルビー

自家製種芋
一期作作品種(昨年6月に収穫したものを種芋とする}:10品種、4.5kg
 
 1年継代:ノーザンルビー、トカチコガネ(2018年種芋購入)
 3年継代:シンシア、チェルシー、ジャガキッヅパープル(2016年種芋購入)
 4年継代:ピルカ(2015年種芋購入)
 5年継代:キタムラサキ(2014年種芋購入)、
 6年継代:コガネマル(2013年種芋購入)
 8年継代:ベニアカリ、シャドークイーン(2011年種芋購入)
2期作品種(昨年11~12月に収穫したものを種芋とする):11品種、9.1kg
 
1年継代:さんじゅうまる、ドラゴンレッド(2019年秋種芋購入)
 2年継代:アローワ(2017年春種芋購入)
 3年継代:グランドペチカ、タワラヨーデル、サユミムラサキ、タワラヒコボシ、タワラマゼラン
      (2016年春入手、年2回収穫、試に春収穫と秋収穫の両者を種芋として使用した。)
 4年継代:デジマ (2014年種芋購入、以後、年2回収穫を継代、秋収穫品を種芋として使用)
 5年継代:ニシユタカ (2012年種芋購入、以後、年2回収穫を継代、秋収穫品を種芋として使用)

  6年継代 :アンデス  (2012年秋種芋購入、以後、年2回収穫を継代試に春収穫と秋収穫の両者を種芋として使用した)

発芽、成長、収穫

  今年は例年以上に収穫量が多かったが、気象条件がジャガイモ栽培に良かったのかも知れない。2月には異常高温で、あったが3月はむしろ低温の日が多かった。種芋の植え付けは2月下旬から3月中旬にかけて行ったが、3月の低温のため発芽は遅くなった。

   しかし4月中旬からは5,6月は高温になり適度に雨が降ったため、発芽、成長が急速に進んだ。

  購入種芋は早めにに植え付け、早めに収穫した物が多いので収穫量は若干低くなったようだ。インカノメザメは食味は良いのだが、収穫量は少なくイモが小粒である。

  3月下旬から4月中旬にかけて種芋の売れ残り品を半額セール、超特価セールをやっていたので購入して栽培して見たが、収量はわずかに下がる傾向はあったが充分に収穫可能でお買い得であった。

  自家製種芋で、一期作品種は昨年6月に収穫した物を使用したが種芋の状態は悪い。品種によって差はあるが、発芽率、収穫量も大きく落ちた。この結果は例年通りである。

  一方、自家製種芋でも昨年11~12月に収穫したものを種芋とした場合、イモの状態は良く発芽は若干遅くなるが成長は早く収穫量は多かった。アローワだけが発芽率、収量がやや低かった。

品種 購入先 種イモ 植付量 価額 植え付け 発芽 収穫(kg)
購入年 kg 株数 日時 5/16 5月下旬 6月上旬 6月中旬 6月下旬 7月上旬 Total(kg) Total/kg
男爵 S 2019 0.91 258 15 2/21 15 2.3/5 6.5/10 8.8 9.6
キタアカリ S 2019 0.92 318 15 2/26 15 11.4 11.4 12.3
インカノメザメ 2019 0.48 537 10 2/21 10 2.5
2.5 5.2
ワセシロ M 2019 1 350+864 16 2/21 16 9.7 8.7 8.7
トウヤ 2019 0.94 358 16 2/26 16 13.5 13.5 14.3
トカチコガネ 2019 0.96 428 16 2/26 16 10.3 10.3 10.7
キタカムイ 2019 0.81 429 15 3/1 15 14.4 14.4 17.7
ワセシロ* 2019 0.94 200 8 3/29 8 5.7 5.7 6
トヨシロ* 2019 0.95 200 10 3/29 10 7.5 7.5 7.9
ノーザンルビ** 2019 0.42 50 7 4/17 7 5.8 5.8 13.9
インカノメザメ** 2019 0.41 50 8 4/17 8 1.9 1.9 4.6
8.74 3319 136 90.5 10.3
チェルシー 自家製 2016 0.33 7 2/16 0 0 0 0
シンシア 自家製 2016 0.23 5 2/16 1 0.15 0.15 0.65
キタムラサキ 自家製 2014 0.87 16 2/16 15 5.3 5.3 6.1
シャドークイーン 自家製 2011 0.32 8 2/16 7 2.2 2.2 6.8
ベニアカリ 自家製 2011 0.27 7 2/16 1 0.3 0.3 1.1
ジャガキッヅパープル 自家製 2016 0.28 8 2/16 7 4 4 14.2
ノーザンルビー 自家製 2018 0.65 14 2/16 9 3.6 3.6 5.5
こがねまる 自家製 2013 0.72 20 2/16 15 3.9 3.9 5.4
トカチコガネ 自家製 2018 0.35 8 2/16 8 2.9 2.9 8.2
ピルカ 自家製 2013 0.46 12 2/16 6 2.5 2.5 7.6
4.48 105 24.85 5.5
アローワ 自家製 2017 0.64 12 3/7 10 3.9 3.9 5.1
さんじゅうまる 自家製 2018 1.03 19 3/7 18 17.6 17.6 16.9
ドラゴンレッド 自家製 2018 0.96 15 3/7 15 13.3 13.3 13.8
デジマ 自家製 2012 0.6 9 3/12 9 6 6 10
アンデス 自家製   2012 0.8 15 3/12、 15 11.7 11.7 14.6
ニシユタカ 自家製 2012 0.74 12 3/12、 12 8.7 8.7 11.7
グランドペチカ 自家製 2016 0.61 13 3/10 13 8.4 8.4 13.7
タワラヨーデル 自家製 2016 0.81 16 3/10 16 12.8 12.8 15.8
タワラ彦星 自家製 2016 1 18 3/12、 18 15.4 15.4 15.4
サユミムラサキ 自家製 2016 0.65 10 3/10 9 7.8 7.8 12
タワラマゼラン 自家製 2016 0.92 17 3/12 17 9.7 9.7 10.5
ドラゴンレッド 自家製 2018 0.33 6 4/17 5 4.1 4.1 12.4
9.09 162 119.4 13.1
総計 22.31 405 234.7 10.5

*:半額セール品
**:超特価セール品(芽が出テ、シワシワになっていた)


2018年のジャガイモ栽培


秋ジャガイモ (8月下旬、9月上旬種芋植え付け)
 総種芋量:10.7kg、 11品種、 168株、 総収穫量:61kg

種芋:
  購入種芋:2品種。さんじゅうまる(西海30号)、ドラゴンレッド(西海31号)  いずれもインターネットで購入(送料が高くなる)
自家製種芋(春植え6月収穫の物):9品種、ニシユタカ、デジマ、アンデス、アローワ、グランドペチカ、サユミムラサキ、タワラヨーデル、タワラマゼラン、タワラヒコボシ。
  秋ジャガイモとして栽培可能な品種は農業資材店で7,8月に種芋として売られているデジマ、アンデス、ニシユタカの3種が一般的である。一方、最近長崎県で開発された品種が結構ある。これまで秋ジャガイモとして栽培した9品種の他に、新たに2品種を購入してその栽培状況を見ることにした。


植え付け:
  植え付けは8月下旬、試に一部を9月中旬に植え付けた。ジャガイモは連作障害があるので、3,4年間ジャガイモを育てていなかった畑に植え付けた。広い菜園なのでこのような事が可能となる。

発芽:
  自家採種した種芋では発芽率が60~100%で、完全に発芽したのは2品種のみであった。一方新たに購入した2品種は発芽率は100%であった。秋ジャガイモは夏の暑い時に植え付けるので場合により地中で腐ってしまう可能性があるので注意が必要。

成長:
  今年は夏から12月上旬まで例年以上に暑い日が続き、ジャガイモ成長には好条件だったようである。特に11月に暖かい日が続きジャガイモの成長、肥大に良かった。新たに購入した2品種(西海30号。西海31号)は発芽直後から成長が著しく、ほとんどすべての株で大きく成長した。一方、自家採種した種芋の一部(デジマなど)は発芽時期も遅く株の成長も悪かった。
  品種による違いも有るかも知れないが、長い間自家採種した種芋を使っていたので、何らかの病気に感染していたのかも知れない。特に、5年以上自家採種を繰り返していたアンデス、ニシユタカ、デジマに付いては、来秋には新たに種芋を購入して自家採集品との比較をする必要がありそうだ。

収穫:
  収穫は11月中旬から12月上旬にかけて行ったが、9月から12月にかけて暖かい日が続き適当に雨も降ったので、例年以上の収穫量であった。
  新たに購入した2品種(西海30号、西海31号)は非常に収穫量が多かった。この2品種は食味も良く、今後の普及が期待される。来年の春ジャガイモの種芋として使った結果が楽しみである

品種 購入元 始めの種芋購入年 植え付け量 個数 植付け日 発芽 収穫     総収穫量 種芋1kgあたりの収穫量
kg 10/16, 11月中旬  11月下旬 12月上旬   kg  kg
ニシユタカ 自家製 2012 0.77 11 8/21, 7 4.03
     4.03  5.23
デジマ 自家製 2012 1.2 16 8/21, 12 1.68/4  1.0/8  2.68  2.23
アンデス 自家製 2012 1.1 18 8/21, 14 4.13
     4.13  3.75
アローワ 自家製 2017 0.44 7 8/21, 6 1.41
     1.41  3.2
グランドペチカ 自家製 2016 0.41 10 8/21, 10 1.26/5  0.83/5    2.09
5.09 
サユミムラサキ 自家製 2016 1.03 15 8/21, 14 5.85
    5.85   5.67
タワラヨーデル 自家製 2016 0.55 11 8/23, 10  3.95    3.95  7.18
タワラマゼラン 自家製 2016 0.93 18 8/23, 16  4.34    4.34  4.66
タワラヒコボシ 自家製 2016 0.98 21 8/23, 21  7.81    7.81  7.96
ドラゴンレッド
(西海31号)
花うるる 2018 0.43 8 8/26, 8  5.64
   5.64  13.1
さんじゅうまる
(西海30号)
花うるる 2018 1.03 10 8/30, 10  12.6    12.6
 12.2
       
デジマ 自家製 2012 0.45 4 9/16, 4    1.93  1.93  4.3
アンデス 自家製 2012 0.43 6 9/16, 6    1.84  1.84
 4.3
ニシユタカ 自家製 2012 0.43 6 9/16, 6    2.1
2.1   4.9
アローワ 自家製 2016 0.46 7 9/16, 5    1.61  1.61  3.5

10.7 168 128      61.37  

価額:ドラゴンレッド:1196円(498+698(送料))。さんじゅうまる:1298円(598+698(送料))

春植え、初夏収穫ジャガイモ
:  

I.総種芋量:20.7kg、24品種、360株、総収穫量:95kg;

1-1:発芽、成長、収穫
  
今年は1,2月は寒かったのに、3月から異常高温が続き、雨も適度に降ったので野菜などの成長が早かった。ジャガイモも例年に比べて2~3週間成長が早かった。4月になって遅霜にやられることも無く自家製の芋を種芋として使用した物も含めてすべてが発芽した。

  株によっては大きく成長しないものも有ったが、全体としては例年以上に早く成長し、早生品種では5月上旬には最初の収穫が出来た。例年だと5月末~6月上旬になって収穫出来る状態になる。

  今年は異常高温のせいで早生品種では5月下旬には株が枯れ初めて来たので本格的に収穫を始めた
。収穫時期を早めたが、収穫量は品種によって大きくばらつきがあった。また、一部でモグラによる食害が大きく収穫量を下げる原因となった。
  
  品種によっては、種芋を購入した場合でも収量が低いものがある。インカノメザメは例年通り小粒の物しかできず収量も低い。味は良いものの種芋は高価であり収量が低いとなると栽培は拡がらない。

  キタアカリも今年は小粒の物が多く収量も低かった。隣りに植えた男爵はまあまあの収量であった。両者とも種芋は購入したものだが、キタアカリだけが大きくなる前に葉が枯れだしていた。気候のせいか、土地の条件が悪かったせいか、種芋に問題があったのか理由は不明である。

  秋ジャガイモとして2期作が可能な品種は自家製のいもを種芋として使ったが、例年通り収穫量が多い結果が得られた。ただし、ニシユタカ、デジマの2品種は植え付けた場所に寄るのだろうが、モグラによる食害が多かった。

  2期作が可能な品種で、俵正彦氏が開発したタワラヨーデル、タワラマゼラン、サユミムラサキ、タワラヒコボシ、グランドペチカは昨年の春ジャガイモを保存してあったもの(植え付け時にはしわしわになり芽が出ていた)でも良く育ち、収穫量も多く優れた品種であることが分かる。これらは、食味も良くもっと普及すれば良いと思うが、皮の色は紫色でジャガイモのイメージに合わないのが欠点である。

  一方、男爵は食味はまあまあで色々な料理に使える。毎年作っているが常に収穫量が多く、種芋代も安く広く栽培消費されている。スーパーなどで見るジャガイモも男爵が多い。

1-2:種芋植え付け 


   今年春に植えつけたジャガイモは購入した種芋が7品種、昨年6月に収穫した自家製春ジャガイモ芋を種芋としたものが15品種。昨年12月に収穫した自家製秋ジャガイモ芋を種芋としたものが8品種。植えつけた品種の総数は24。

購入種芋:7品種、6.6kg
男爵、インカノメザメ、キタアカリ、ワセシロ、トウヤ、トカチコガネ、ノーザンルビー

(他に食用で買ったインカノメザメも種芋として使用して見た)

自家製種芋{昨年収穫したものを種芋とする}:18品種、15kg) 
 2年継代:シンシア、ジャガキッヅパープル、アローワ、ノーザンルビー(2016年種芋購入)
 3年継代:ピルカ(2015年種芋購入)
 4年継代:キタムラサキ(2014年種芋購入)、
 5年継代:コガネマル(2013年種芋購入)
 7年継代:ベニアカリ、シャドークイーン(2011年種芋購入)
 2期作品種
 2年継代:アローワ、グランドペチカ、タワラヨーデル、サユミムラサキ、タワラヒコボシ、タワラマゼラン
      (2016年春入手、年2回収穫、試に春収穫と秋収穫の両者を種芋として使用した。)
 3年継代:デジマ (2014年種芋購入、以後、年2回収穫を継代、秋収穫品を種芋として使用)
 4年継代:ニシユタカ (2013年種芋購入、以後、年2回収穫を継代、秋収穫品を種芋として使用)

  5年継代 :アンデス  (2012年秋種芋購入、以後、年2回収穫を継代試に春収穫と秋収穫の両者を種芋として使用した)

2018 春植えジャガイモ総記録

品種 購入先 種イモ 植付量 価額 植え 植え付け 発芽 収穫
(kg)
       
購入年 kg 株数 日時 5/10
5月中旬 5月下旬  6月上旬 6月中旬   6月下旬 Total(kg)
Total/kg
男爵 2018 1 270 14 3/1, 14
   6.4     6.4 6.4
キタアカリ 2018 1 270 14 3/1, 14    2.8     2.8 2.8
インカノメザメ 2018 0.5 537 10 2/19, 10 1.1         1.1 2.2
ワセシロ 2018 1 429 14 2/19, 14  6.2       6.2 6.2
トカチコガネ 2018 1 398 14 3/9, 14        
トウヤ 2018 1 348 14 3/9, 14    4.1     4.1 4.1
ノーザンルビー 2018 0.5 398 7 3/9, 7        
インカノメザメ 食用 2018 0.6 250 8 2/22, 8 0.55         0.55 0.92
6.6 3220 95         21.1
チェルシー 自家製 2016 0.24 8 2/22, 8  0.8
      0.8 3.3
シンシア 自家製 2016 0.1 4 2/22, 4  0.3       0.3
キタムラサキ 自家製 2014 0.9 15 2/27, 15  4.1       4.1 4.6
シャドークイーン 自家製 2011 0.3 11 2/26, 11  2.3        2.3 7.7
ベニアカリ 自家製 2011 0.3 6 2/26, 6  1.2       1.2
ジャガキッヅパープル 自家製 2016 0.4 11 2/26, 11  2.2       2.2 5.5
ノーザンルビー 自家製 2016 0.5 13 2/27, 13  1.6       1.2 3.2
こがねまる 自家製 2013 0.6 12 2/27, 12    4.8     4.8
ピルカ 自家製 2015 0.8 16 2/27, 16    5.7     5.7 7.1
アローワ 自家製 2016 0.5 8 3/15、 8  2.6       2.6 5.2
タワラ彦星(春) 自家製 2016 0.84 14 3/9, 14    4.3     4.3 5.2
タワラマゼラン(春) 自家製 2016 0.82 14 3/9, 14    2.4      2.4
サユミムラサキ(春) 自家製 2016 0.72 12 3/9, 12    3.9     3.9 5.4
グランドペチカ(春) 自家製 2016 0.92 19 2/22, 19 5.5         5.5
タワラヨーデル(春) 自家製 2016 0.96 13 2/22, 13 3.4         3.4 3.5
8.9 176 176         45.1
デジマ(秋) 自家製 2012 1.1 14 3/15, 14      0.5(4)  5.7 6.2 5.6
アンデス(秋) 自家製   2012 1 18 3/15, 18        7.3 7.3 7.3
ニシユタカ(秋) 自家製 2012 0.9 13 3/15, 13      3.3   3.3 3.7
グランドペチカ(秋) 自家製 2016 0.07 2 3/9, 2      0.5   0.5 7.1
タワラヨーデル(秋) 自家製 2016 0.3 7 3/15, 7     1.5    1.5
タワラ彦星(秋) 自家製 2016 0.45 10 3/15, 10       2.6  2.6 5.8
サユミムラサ(秋) 自家製 2016 0.46 7 3/9, 7      1.05   1.05 2.3
タワラマゼラン(秋) 自家製 2016 0.35 8 3/15, 8      0.8   0.8 2.3
4.63 79 79         23.2
アンデス(春) 自家製 2012 0.35 6 3/15、 6      0.23   0.23 0.7
キタムラサキ(春) 自家製 2014 0.2 4 3/15、 4      0.15   0.15 0.8
0.55 10 10
        0.4
総計 20.68 360 360         95.6

2017年のジャガイモ

秋ジャガイモ(8月下旬、10月上旬植え付け:11月下旬~12月下旬収穫)

自家製(今年6月に収穫したもの)を種芋として使う

8品種(ニシユタカ、デジマ、アンデス、タワラヨーデル、グランドペチカ、サユミムラサキ、タワラマゼラン、タワラ彦星)、総種芋、12.7kg: 総収穫量、12kg

   秋ジャガイモとして栽培可能な品種は発芽に要する休眠期間が短かく、かつ早生品種のニシユタカ、デジマ、アンデスなどに限られる。これらは長期間の保存が難しい代わりに本州以南で年2回栽培が可能で、8月には種芋として売られているが結構高い。  

  昨年の経験で従来植え付けていたアンデス、デジマ、ニシユタカの他、民間の育種家、俵正彦氏が創出した5品種(タワラヨーデル、タワラマゼラン、サユミムラサキ、タワラ彦星、グランドペチカ)も秋ジャガイモとして栽培可能であることが分かった。

   これまでの長年の経験で、6月に収穫した自家製のいもを種芋として使った場合と市販の種芋を使った場合とで収穫量、味などに殆ど差が無かったので、今年もすべての種芋を自家製のものとした。

   1回目の種芋の植え付けを8月下旬に行った。2回目は9月中旬に行う予定であったが、8月末の登山中での事故により畑での農作業が出来るようになったのは10月になってからであった。多分10月に入ってからの秋ジャガイモ栽培は無理だろうかと思ったが、用意してあった種芋を試に10月10日に植え付けてみた。

   やはり、これまで秋植えが可能であることが知られ、種芋も市販されているデジマ、ニシユタカ、アンデスは発芽率、成長とも優れていた。一方、昨年は収穫出来たワラヨーデル、グランドペチカ、サユミムラサキ、タワラマゼラン、タワラ彦星は発芽率、収穫量は少なく小粒のものしか得られなかった。

   11月からは例年より寒い日が続き、11月中旬の寒波でやられてほとんどが枯れてしまった。その結果、8月下旬に植え付けたものは昨年より少ないながらも収穫出来たが、10月中旬に植え付けたものは極小粒のいもをわずかに収穫したのみであった。

   やはり、野菜の栽培は天候、気温により大きく異なることを実感した。ジャガイモは芋が肥大する時期に気温が高いことが必要であろう。

   

種芋 植え付け
 種芋重量
     kg    
 植え付け
日時 
植付け
個数
発芽個数

10/30で
 収穫日時
 収穫量

kg
種芋1kg当り収量 

kg
ニシユタカ 0.92
0.78
8/25、
10/10
17
13
11/29
12/22
 2.1
 0.1
2.2
0.1
デジマ
1.27
8/25、
10/10
22
20
21
11/29
12/22
3.9
0.1
3.9
0.1
アンデス 1.05
1.07
8/25、
10/10
24
22
10
11/29
12/22

0.1
2.9
0.1
タワラ彦星 0.38
1.04
8/25、
10/10




11/29
12/22
0.7
1.8
タワラマゼラン 0.36
0.54
8/25、
10/10


11/29
12/22
0.41

タワラヨーデル 0.44
1.06
8/25、
10/10


11/29
12/22
0.38
0.86
グランドペチカ 0.49
0.72
8/25、
10/10


11/29
12/22
0.16
0.32
サユミムラサキ 0.55
1.14
8/25、
10/10


6 
11/29
12/22
0.99
1.8


春植え、初夏収穫ジャガイモ:  

I.種芋から栽培:総種芋量:16kg、21品種、277株;  
総収穫量:93kg
II. 芽挿し栽培:総種芋量:6kg、24品種、株数は途中で枯れたものがかなりあり不明、 総収穫量:14kg

   今年春に植えつけたジャガイモは購入した種芋が8品種、昨年6月に収穫した自家製春ジャガイモ芋を種芋としたものが9品種。昨年12月に収穫した自家製秋ジャガイモ芋を種芋としたものが9品種。植えつけた品種の総数は24。

   種芋から栽培したものは、品種によって相違はあるが例年とほぼ同様な収穫量を得ることが出来た

   
ジャガイモの芽挿し、わき芽栽培に付いての特集記事が「現代農業」2016年5月号に出ていた。この栽培法はいろいろ利点がそうなので、その記事にある方法に従って試してみた。
  その結果、品種、種芋の植え付け時期、挿し芽の移植時期によっていもの大きさ、収穫量に大きな差が出てしまった。そのぞれの品種に付いて少量づつしか栽培しなかったので結論を出すことは出来ない。来年もう少し系統的に検討して見たいと思う。
  特に2月中に種芋を植え付け、挿し芽の移植を4月上中旬に行ったものは根が活着せず枯れたものが多かった。特にインカのメザメなど細い芽が沢山出て来るものは移植した株数は多いが活着したように見えても途中で枯れてしまい、ごく小さな芋が取れるだけであった。4~5月は高温で雨が少なく、強風が吹いた日が多かったので十分に活着せず枯れてしまったのかも知れない。充分なかん水、風除けが必要かも知れない。
  一方、自家製の秋ジャガイモを種芋とした品種はすべて出て来る芽が少ないが太くて、移植した芽はすべて活着、成長して比較的大きな芋が収量良く収穫出来た。これらは種芋を植え付けたのが3月下旬で、挿し芽を移植したのが5月中旬で遅い。5月下旬から6月上旬にかけては比較的雨が降ったせいで活着、成長が良かったとも考えられる


購入種芋:7品種、7.3kg
男爵、インカノメザメ、キタアカリ、トヨシロ、トウヤ、チェルシー、ノーザンルビー

自家製種芋{昨年収穫したものを種芋とする}:18品種、15kg) 
 1年継代:シンシア、ジャガキッヅパープル
 2年継代:トカチコガネ、トウヤ、ピルカ(2015年種芋購入)
 3年継代:キタムラサキ(2014年種芋購入)、
 4年継代:コガネマル(2013年種芋購入)
 6年継代:ベニアカリ、シャドークイーン(2011年種芋購入)
 2期作品種
 1年継代:アローワ、グランドペチカ、タワラヨーデル、サユミムラサキ、タワラヒコボシ、タワラマゼラン
      (2016年春入手、年2回収穫)
 3年継代:デジマ (2014年種芋購入、以後、年2回収穫を継代

 4年継代:ニシユタカ (2013年種芋購入、以後、年2回収穫を継代)

  5年継代 :アンデス  (2012年秋種芋購入、以後、年2回収穫を継代)

I. 種芋から栽培

品種名 購入先 植え付け量 植え付け 発芽株 収穫(kg)/株数 総収穫量 kg当り収穫量
購入年 kg 株数、 (日時) 5/14 5月下旬 6月上旬 6月中旬 6月下旬 Total(kg) Total/kg
男爵 2017
0.64
7, (2/18) 7 3.1 3.1 4.8
男爵 2017
0.75 15, (3/2) 15 3.9/12 1.1/3 5 6.7
キタアカリ 2017 0.54
7, (2/18) 5 0.85/2 1.25/3 3.1 5.7
インカノメザメ F 2017
0.64
18, (2/19)
14 1.4. 1.4 2.2
トヨシロ F 2017 0.25 5, (3/10) 2 0.24 0.2 0.8
チェルシー
F 2017 0.3 3, (3/10) 0 0 0
トウヤ F 2017 0.3 3, (3/10) 0 0 0
チェルシー 自家製 2016 0.54 14, (2/19) 2 0.1 0.1 0.2
キタムラサキ 自家製 2014 0.8 15, (2/19) 13 3.6/11 1.2/2 4.6 5.8
ベニアカリ 自家製 2011 0.4 10, (2/19) 4 0.48 0.5 1.2
ジャガキッヅ 自家製 2016 0.5 8, (2/19) 6 2.1/6 0.33/1 2.4 4.8
トカチコガネ 自家製 2015 0.3 5, (2/19) 1 0.14 0.1 0.4
コガネマル
自家製 2013 0.67 12, (2/19) 4 0.75 0.8 1.2
ピルカ 自家製 2015 1.4 25, (2/19) 19 1.45/3 2.95/16 .4.4 3.1
デジマ(秋)
自家製 2014 1.5 24, (3/23) 24 11.6 11.6 8.3
アンデス(秋) 自家製 2012 1.6 25, (3/23) 25 12.4 12.4 7.8
ニシユタカ(秋)
自家製 2013 1.7 26, (3/23) 25 15 151 8.8
グランドペチカ(秋 自家製 2016 0.9 17, (3/14) 17 7.5 7.5 9.3

タワラヨーデル(秋)
自家製 2016 0.7 10, (3/14) 10 5.3 5.3 7.6
タワラ彦星(秋) 自家製 2016 0.45 9, (3/14) 9 6.2 6.2 13.7
サユミムラサキ(秋) 自家製 2016 0.48 7, (3/14) 7 1.3kg/9 5.2 5.2 10.8
タワラマゼラン(秋) 自家製 2016 0.45 10, (3/14) 10 4.1 4.1 9.1
アローワ(秋) 自家製 2016 0.1 2, (3/10) 2 0.35 0.35 3.5
総計 15.9 277 14

購入先: F::農業資材店

今年のジャガイモ種芋栽培の結果の考察

  1. 今年は全般に総収穫量は少なかった。3月~5月に気温が高い日が続き、雨量が少なかったため、収量が少なくなったと思われる。水やりは例年通りは一度も行わなかった。
特に2月上中旬に種イモを植え付けたものの収量が低い。一方3月中下旬に植え付けたものは比較的収量が高かった。発芽、苗の小さい時の成長に雨量が少なかった影響が大きいと思わ   れる。

  2.年2回栽培が可能な品種は種芋が自家製にもかかわらず、いずれも収量が高かった。植え付け時期が3月中旬以降であった影響もあるが、いずれも草丈が高く、茎は太く葉も良く茂り、花も一杯咲いており、収量の高い品種である。食味はジャガイモであることには変わらず、これらは栽培する価値がありそうである。
但し、デジマ、ニシユタカ、アローワを除いて芋の皮の色が赤や紫で一般的なジャガイモのイメージと異なっているのが消費者に受け入れられるのには問題かも知れない。。

  3.インカノメザメは食味は良いのだが、例年通り収量が低かった。

  4.購入した種芋を使った場合でも、3月中旬に植え付けたトヨシロ、トウヤ、チェルシーは発芽及び芋の収量が殆ど無かった。種芋は1月に購入したのだが、植え付けるまで熱くなる倉庫中で保存したため、細菌などに感染拡大して植え付け後に腐ったのかも知れない。種芋の保存方法も問題であろう。

  5.昨年6月に収穫した芋を種芋として使った場合も、発芽、収穫量は少ない。これらも長期保存中に細菌などに感染した可能性がある。いずれも品種ごとに袋に入れて冷暗所に保存してあったのだが、一個でも感染していれば袋内の他の種芋にも伝染している可能性がある。

  やはり、検疫を受けて細菌やウイルスが無い事が確認されている種芋(市販)を使う必要性が分かる。

  品種、天候によって収量が大きく左右される事も、毎年栽培して記録を取って見ると実感する。

II. 芽挿し(苗)から栽培

品種名 購入先 植え付け量 植え付け 苗植付け 収穫(kg) 総収穫量 kg当り収穫量
購入年 kg 株数、 (日時) 苗数、 日時 6月上旬 6月中旬 6月下旬 7月上旬 Total(kg) Total/kg
男爵 2017
0.35
6, (2/18) 19, 4/20
0.7 0.7
2
男爵 2017
0.13 4, (3/23) 17, 4/28 0.87 0.9 6.7
キタアカリ 2017 0.3 6, (2/18) 18, 4/20 0.35/12 0.1/3 0.45 1.5
インカノメザメ F 2017
0.4
10, (2/18)
40, 4/20 0.37 0.37 0.9
トヨシロ F 2017 0.45 6, (3/10) 12, 4/20 0.18 0.2 0.44
チェルシー
F 2017 0.15 4, (2/18) 6, 4/20 0.2 0.2 1.3
トウヤ F 2017 0.4 6, (2/18) 10. 4/20 0.46 0.46 1.2
シャドークイーン 自家製 2011 0.5 8, (2/10) 40, 4/9 0.1/7 0.3/10 0.43/15 0.83 1.7
キタムラサキ 自家製 2014 0.4 6, (2/18) 15, 4/15 1.2 1.2 3.0
ベニアカリ 自家製 2011 0.2 6, (2/18) 3, 4/20 0.2 0.2 1.0
ジャガキッヅ 自家製 2016 0.4 6, (2/18) 19, 4/15 0.1/2 1.1/10 1.2 3.0
トカチコガネ 自家製 2015 0.35 6, (2/18) 5, 4/20 0.13 .0.13 0.4
コガネマル
自家製 2013 0.33 6, (2/18) 3, 4/20 0.14 0.14 0.4
ピルカ 自家製 2015 0.3 65, (2/18) 19, 4/15 0.14 .0.14 0.5
ノーザンルビー  S 2017  0.3  3, (4/13)  7, 4/13   0.46/7    0.4/3   0.86  2.9 
インしア 自家製 2016  0.2  4, (2/10)  12, 4/9   0.24       0.24  1.2 
デジマ(秋)
自家製 2014 0.12
2, (3/23) 6, 5/14 1 1 8.3
アンデス(秋) 自家製 2012 0.18 3, (3/23) 4, 5/14 1 1 5.6
ニシユタカ(秋)
自家製 2013 0.18 3, (3/23) 8, 5/14 1.45 1.45 8.1
グランドペチカ(秋 自家製 2016 0.1 2, (3/14) 5, 5/14 0.35 0.35 3.5

タワラヨーデル(秋)
自家製 2016 0.06 1, (3/14) 4, 5/14 0.5 0.5 8.3
タワラ彦星(秋) 自家製 2016 0.1 2, (3/14) 4, 5/14 0.4 0.4 4
サユミムラサキ(秋) 自家製 2016 0.14 2, (3/14) 5, 5/14 0.9 0.9 6.4
タワラマゼラン(秋) 自家製 2016 0.08 2, (3/14) 5, 5/14 0.7 0.7 8.8
アローワ(秋) 自家製 2016 0.15 4, (3/10) 5, 5/14 0.5 0.5 3.3
総計 15.9 93.3

購入先: S::農業資材店

ジャガイモの芽挿し栽培の結果の考察

  1.今回の挿し芽栽培でジャガイモが出来る事は確認できたが、全般に収量の点で満足いく結果で無かった。また、それぞれの品種を少量づつ試してみただけなので、来年はもう少し系統的にやってその効果を検証して見ようかと思う。

  2.苗栽培での収量の違いは苗を植え付けた時期によるのか、天候によるのか(降雨の状況が大きく異なっていた)、品種によるのか、現段階では判別できない。しかし、種芋栽培の収量の相違から考えると、品種による相違が大きいと思われる。

  3.全3月~5月に気温が高い日が続き、雨量が少なかったため、根が完全に活着する前に苗が枯れたものがかなりあった。種芋栽培の時と同じように水やりを一度も行わなかった。特に2月上中旬に種イモを植え付け、苗を4月に植え付けたものは、少雨と強風で苗が枯れてしまったものが多かった。枯れていなくても小さいままで成長が悪いものが多かった。

  「現代農業」のジャガイモの挿し芽栽培の記事を再確認すると、植え付けた苗が活着するようにかん水を充分に行うことが必要とある。

  4.一方、3月中下旬に種芋を植え付け、苗を5月中旬に植えて受けたものは枯れた株は全く無く、成長も順調で比較的収量が高かった。これらはすべて2期作が可能な品種で、種芋は自家製だが、種芋栽培でも収量が高かったものである。これらは発芽する芽は少ないが一個の株は太くて根がしっかり付いていた。また草丈も高い。
  





2.
2016年のジャガイモ

秋ジャガイモ(8月下旬~9月上旬植え付け:11月~12月収穫)

自家製(今年6月に収穫したもの)を種芋として使う

10品種(ニシユタカ、デジマ、アンデス、インカノメザメ、アローワ、タワラヨーデル、グランドペチカ、サユミムラサキ、タワラマゼラン、タワラ彦星)、総種芋、14.4kg: 総収穫量、58kg

   冬場には、6~7月に収穫して保存した古ジャガイモより、11~12月に収穫した取れたての秋ジャガイモの方がよほどおいしい。秋ジャガイモとして栽培可能な品種は発芽に要する休眠期間が短かく、かつ早生品種のニシユタカ、デジマ、アンデスなどに限られる。これらは長期間の保存が難しい代わりに本州以南で年2回栽培が可能で、8月には種芋として売られているが結構高い。  

  今回は従来植え付けていたアンデス、デジマ、ニシユタカ、インカのメザメの他、民間の育種家、俵正彦氏が創出した5品種(タワラヨーデル、タワラマゼラン、サユミムラサキ、タワラ彦星、グランドペチカ)及びアローワを植えた。

   これまでの長年の経験で、6月に収穫した自家製のいもを種芋として使った場合と市販の種芋を使った場合とで収穫量、味などに殆ど差が無かったので、今年もすべての種芋を自家製のものとした。

   インカノメザメは休眠期間が短かい早生品種であるが、秋ジャガイモとして栽培可能であるか分からない。昨年、試しに6月に収穫したインカノメザメを種芋として使ってみた所、収穫量は少なく、小粒であったが秋ジャガイモとして収穫可能であった。インカノメザメは味が良いので秋ジャガイモとして栽培可能なら作る価値がある。そこで、今年もインカノメザメを試に植え付けた。インカのメザメは今回植え付けた他品種より成長が遅いので、11月中旬の寒波でやられた後枯れて極小粒のいもがわずかに収穫したのみであった。

   また、今年初めて植え付けたアローワ、及びタワラヨーデル、グランドペチカ、サユミムラサキ、タワラマゼラン、タワラ彦星も休眠期間が短いとの事なので、秋ジャガイモとして栽培が可能であるように思えたので、植え付けて見た。
  
   8月19日~9月9日までに3回に分けて種芋を植えた。やはり品種によって発芽率、成長が大きく異なる。今年は9月中旬に雨が多かったが、8月に植えたものの発芽率は平均して80~90%であった。一方、9月に植え付けたものは80%程度のの発芽率であったが、成長は遅い。

   これまで秋植えが可能であることが知られ、種芋も市販されているデジマ、ニシユタカ、アンデスはやはり発芽率、成長とも優れていた。一方、サユミムラサキ、インカノメザメは発芽率が50%以下で成長も遅い。

   11月中旬までは順調に生育していたが、11月20日頃の寒波襲来、積雪でジャガイモは殆ど枯れてしまい、それ以後の成長は殆ど無かったようである。昨年は12月中旬まで比較体暖かい日が続いたので成長期間が長かった。

   いずれも秋ジャガイモとして栽培可能であることが示されたが、収量は品種によって大きく異なる。やはり、秋ジャガイモとして定評があり、種芋が売られているデジマ、ニシユタカ、アンデスの収量が良かった。デジマの収量が低く見えるのは、その多くをまだ成長が十分で無かった11月上旬に収穫したためであろう。

   

種芋 植え付け
 種芋重量
     kg    
 植え付け
日時 
植付け
個数
発芽個数

10/20で
 収穫日時
 収穫量

kg
種芋1kg当り収量 

kg
ニシユタカ 2.2 8/19,
9/4,9
34 34 11/21, 12/2, 12/11  15.1 6.9
デジマ 3.27 8/19,
9/4,9 
42 42 11/7, 11/21, 12/11 13.1 4.0
アンデス  2.47  8/19,
9/4,9  
38 38 11/21, 12/2, 12/13 15 6.1
アローワ 0.63 8/19,
9/9 
12
11/26, 12/2 0.7 1.1
タワラマゼラン 0.8  8/19,
9/4 
12  11  11/18, 11/26  1.7 2.1
タワラヨーデル 1.5  8/19,
9/4  
24   24 11/28, 12/4  7.6 5.1
グランドペチカ 0.77  8/19,
9/4
12 11 11/26. 28 2.5 3.2
サユミムラサキ 1.04  8/19,
9/4 
10  2  11/28  1.1 1
タワラ彦星  0.3  9/4  6  5  11/28  1  3.3
インカのメザメ  1.25  8/19,
 9/9 
40  20  12/11,12/13  0.4  0.3
 計  14.38    234  196    58  


春植え、初夏収穫ジャガイモ:  総種芋量:30kg、31品種、505株; 総収穫量:164kg  

   今年春に植えつけたジャガイモは購入した種芋が11品種笹井さんより供与を受けた種芋が5品種、昨年収穫した芋を種芋としたものが16品種。植えつけた品種の総数は31。植えつけた時期は2月16,18日、3月6,10日、3月15,20日、4月1日。時期を早めたものから遅らせたものまで試しにやって見た。

購入種芋:11品種、9.0kg
男爵、インカノメザメ、キタアカリ、ワセシロ、タワラヨーデル、グランドペチカ、アローワ、チェルシー、シンシア、ジャガキッヅパープル

笹井さんより供与された種芋: 5品種、3.4kg
タワラコバン、グランドペチカ、タワラマゼラン、タワラ彦星、サユミムラサキ

自家製種芋{昨年収穫したものを種芋とする}:16品種、16kg) 
 1年継代:メークイン、トヨシロ、トカチコガネ、トウヤ、ハルカ、ホッカイコガネ、ピルカ(2015年種芋購入)
 2年継代:ノーザンルビー、キタムラサキ(2014年種芋購入)、
 3年継代:コガネマル(2013年種芋購入)
 4年継代:サヤアカネ、(2012年種芋購入)
 5年継代:ベニアカリ、シャドークイーン(2011年種芋購入)
 2期作品種
 2年継代:デジマ (2014年種芋購入、以後、年2回収穫を継代

 3年継代:ニシユタカ (2013年種芋購入、以後、年2回収穫を継代)

  4年継代 :アンデス  (2012年秋種芋購入、以後、年2回収穫を継代)

品種名 購入先 植え付け量* 価額 植え付け 発芽 収穫 総収穫量 kg当り収穫量
購入年 kg 円/kg 株数 5/4, 5月下旬 6月上旬 6月中旬 6月下旬 7月上旬 Total(kg) Total/kg
男爵 2016 1 540/2 14 13 6.5kg/14 6.5 6.5
キタアカリ 2016 1 540/2 15 15 5.3kg/15 5.3 5.3
インカノメザメ 2016 1 1296/2 21 21 5.2kg/21 5.2 5.2
ワセシロ F 2016 1 324/1 18 12 5.8kg/12 5.8 5.8
メークイン 自家製 2015 0.95 16 16 0.7kg/12 0.7 0.7
トヨシロ 自家製 2015 0.42 260 7 6 1.6kg/6 1.6 3.8
アンデス(春) 自家製 2012 0.34 6 5 1.2kg/5 1.2 3.5
トカチコガネ 自家製 2015 0.54 368 8 8 2.0kg/7 2 2.4
トウヤ 自家製 2015 0.82 260 15 15 1.4kg 1.4 1.7
ハルカ 自家製 2015 0.8 280 17 0 0.3kg 0.3 0.4
ホッカイコガネ 自家製 2015 1 260 15 13 3.9kg 3.9 3.9
ピルカ 自家製 2015 1.5 280 25 25 13.2kg/25. 13.2 8.8
ノーザンルビー 自家製 2014 0.84 16 2 0.2kg 0.2 0.2
キタムラサキ 自家製 2014 1.7 23 20 8.3kg/20 8.3 4.9
サヤアカネ 自家製 2012 0.5 12 0 0.2kg/5 0.2 0.4
こがねまる 自家製 2013 0.8 16 16 7.1kg/16 7.1 8.9
シャドークイーン 自家製 2011 0.4 8 8 1.3kg/5 0.9kg/3 2.1 5.3
デジマ(秋) 自家製 2012 1.9 30 30 11.4kg/30 11.4 6
アンデス(秋) 自家製 2012 1.6 21 21 10.9kg/21 10.9 6.8
ニシユタカ(秋) 自家製 2012 1.7 24 21 5.6kg/12 6.2/9 11.8 6.9
ベニアカリ 自家製 2011 1.9 31 20 1.3kg/9 2.2kg/11 3.5 1.8
タワラヨーデル A 2016 0.48 9 8 5.3kg/8 5.3 11
シンシア A 2016 0.4 6 6 0.65kg/6 0.7 1.6
インカのメザメ A 2016 0.27 5 5 0.7/5 0.7 2.6
アローワ A 2016 0.28 6 4 0.7kg/6 0.7 2.5
チェルシー A 2016 0.26 6 6 2.5kg/6 2.5 9.6
グランドペチカ A 2016 0.17 4 4 1.9kg/4 1.9 11.2
ジャガキッヅパープル A 2016 0.19 6 6 3.2kg/6 3.2 16.8
インカのメザメ F 2016 0.94 18 18 3.8kg/18 3.8 4
キタアカリ F 2016 0.93 11 11 5.3kg/11 5.3 5.3
ダンシャク F 2016 1 16 13 0.8/1 6.7kg/12 7.5 7.5
サユミムラサキ S 2016 0.42 5 5 2.3/5 2.3 5.5
タワラ彦星 S 2016 0.65 8 6 4.8kg/6 4.8 7.4
タワラマゼラン S 2016 0.62 13 13 7.8kg/13 7.8 12.6
グランドペチカ S 2016 0.87 16 12 10.7kg/12 10.7 12.3
タワラコバン S 2016 0.82 18 16 4.7kg/16 4.7 5.4
総計 30 505 164.5

* 植え付け時期
黒字:2/16,2/18
赤字:3/6,3/10
青字:3/15.3/20
茶色字:4/1

購入先: F::農業資材店、A: 赤城園芸特売品(まとめて300円/2.2kg)、S 笹井さんより供与。

今年のジャガイモ栽培の結果の考察
1.今年は昨年より種芋量が多かったのに総収穫量は少なかった。メークイン、ハルカ、サヤアカネ、ノーザンルビー、トウヤ、ベニアカリなど昨年収穫した種芋を使ったものの収穫量が非常に少なかったのが、全体の総収穫量を押し下げた原因である。やはり、検疫を受けた市販の種芋を使っった方が確実であることが分かる。

1.俵正彦氏創出の品種(タワラマゼラン、グランドペチカ、タワラヨーデルなど)は非常に収量が高い物が多い。草丈が高く雑草に負けない草勢があった。

2.購入した種芋を使った場合でもシンシアは終了が低かった。シンシアは以前も購入した種芋でも収量が低かった。シンシアはフランスで開発された食味の良い品種が日本に導入されたとの事であるがフランスでは収量が高いのであろうか?

3.自家製の種芋を使った場合、比較的高い収量が得られた品種はピルカ、コガネマル、シャドークイーン、アンデス、デジマニシユタカであった。特にデジマ、ニシユタカ、アンデスは2期作で半年ごとに種芋として3年以上継体栽培しているのに収量が落ちない

4.一方、ハルカなどの品種は昨年収穫した芋を種芋として使った場合、発芽も少なく殆ど成長せず収穫量は殆ど無かった。これらは保存中あるいは栽培中にウイルスや細菌に感染した可能性がある。いずれも品種ごとに袋に入れて保存してあったので、一個でも感染していれば袋内の他の種芋にも感染している可能性がある。


3.
2015年のジャガイモ

秋ジャガイモ

自家製(今年6月に収穫したもの)を種芋として使う

4品種(ニシユタカ、デジマ、アンデス、インカノメザメ)、総種芋、12.8kg:総収穫量、59.8kg


   冬場には、6~7月に収穫して保存した古ジャガイモより、11~12月に収穫した取れたての秋ジャガイモの方がよほどおいしい。秋ジャガイモとして栽培可能な品種は発芽に要する休眠期間が短いニシユタカ、デジマ、アンデスなどに限られる。これらは長期間の保存が難しい代わりに本州以南で年2回栽培が可能である。これらは8月には種芋として売られているが結構高い。  

   これまでの長年の経験で、6月に収穫した自家製のいもを種芋として使った場合と市販の種芋を使った場合とで収穫量、味などに殆ど差が無かったので、今年もすべての種芋を自家製のものとした。

   また、インカノメザメも休眠期間が短かい早生品種であるが、秋ジャガイモとして栽培可能であるか分からない。今回、試しに、6月に収穫したインカノメザメを種芋として使ってみた。収穫量は少なく、小粒であったが、インカのメザメも秋ジャガイモとして収穫可能であった。インカノメザメは味が良いので秋ジャガイモとして栽培可能なら作る価値がある。
  
   8月25日~9月13日までに3回に分けて種芋を植えた。8月に植えたものは夏の暑さで芋が腐りやすく発芽率は70~80%であった。一方、9月tに植え付けたものは90%以上の発芽率であった。

   今年は11月が異常に暖かったためジャガイモの茎や葉が枯れることが無く成長が進んだ。収穫は11月29日~12月15日の間に行った。

   秋ジャガイモは発芽、成長の段階での温度条件の影響が大きいようである。デジマ、ニシユタカは成長が早く大きくなり過ぎてしまったものがかなりあった。アンデスは中~小サイズのイモが多かった。また、インカノメザメは春植えの場合でも同様だが収量は低く小粒であった。

種芋 植え付け
 種芋重量
     kg    
 植え付け
日時 
植付け
個数
発芽個数  収穫日時
 収穫量

kg
種芋1kg当り収量 

kg
ニシユタカ 4.5 8/25  53 38 12/11 22.2  4.9 
デジマ 2.5 8/25  25 20 11/29 10.3  4.1 
デジマ  2.0  9/13  19 18 12/15 9.5  4.8 
アンデス 2.0
8/25  29 22
12/1 9.8  4.9 
アンデス 0.5  9/4  5    12/15  2.5  5.0
アンデス 1.0  9/13  13   13 12/15  5.1   5.1
インカノメザメ 0.4  8/25  13  13  12/11  0.5  1.2 
 総計 12.8          59.8  4.7 



春植え、初夏収穫ジャガイモ

総種芋量:26.8kg、20品種、448株.  総収穫量:208.8kg

   今年春に植えつけたジャガイモは購入した種芋が11品種昨年収穫した芋を種芋としたものが13品種。植えつけた品種の総数は20。植えつけた時期は3月2日、3月15日、3月29日の3回。

購入種芋:11品種、13.0kg
男爵(2kg)、メークイーン、インカノメザメ、キタアカリ(2kg)、ワセシロ、トカチコガネ、トウヤ、ピルカ、ハルカ、トヨシロ、ホッカイコガネ

自家製種芋{昨年収穫したものを種芋とする}:13品種、13.8kg) 
 1年継代:ノーザンルビー、キタムラサキ、トウヤ (2014年種芋購入、2014年6月収穫)
 2年継代:コガネマル(2013年種芋購入、2013年6月、2014年6月収穫)
 3年継代:サヤアカネ、ピルカ、ハルカ(2012年種芋購入、2012年6月、2013年6月、2014年6月収穫)
 4年継代:ベニアカリ、トカチコガネ、シャドークイーン(2011年種芋購入、2011年、2012年、2013年6月収穫)
 2期作品種
 1年継代:デジマ (2014年種芋購入、2014年6月、12月収穫)
 2年継代:ニシユタカ (2013年種芋購入 2013年6月、11月収穫、2014年6月、12月収穫)

  3年継代 :アンデス  (2012年秋種芋購入、2012年11月、2013年6月、11月収穫、2014年6月、12月収穫)

 植え付け、発芽
   3月は暖かい日が多かったので発芽は早いかと思ったが、雨が少なかったので結局発芽は4月以降になった。4月2日現在発芽が少しでも見られたのは、やはり早生系統のダンシャク、インカのメザメ、ワセシロ、キタアカリ、キタムラサキであった。しかし、4月になると高温の日が続き雨も適当に降ったので発芽、成長が急速に進んだ。

 成長、収穫
   5月も高温の日が続いた異常気象であったので、例年以上に成長が早く、早生品種では5月17日から収穫が可能となった。やや収穫が早過ぎるが、新ジャガイモのおいしさはこの時期だけのもである。早生品種だけだが5月中でもかなりの量を収穫した。後は6月から7月にかけて次々と収穫した。品種にもよるが、やはり後から収穫した方が収穫量は多いようであるがイモが巨大になっている。このような巨大芋は中で割れていたりして味の方は期待できない。
   全般に収穫量は例年よりかなり多くなった。やはり、野菜作りは天候によるところが多いと実感する。友人、知人に取れた新ジャガイモを送っているが、今年は消化しきれそうも無い。

  品種によって収穫量はかなり異なる。
   
品種によって、芋の形、色、味、花の色、成長速度などが異なる。品種によってどの料理に向くかなどの記載はあるが、ジャガイモであることに変わりはない。
   インカのメザメは味が良いので毎年作っているが、種芋代は高い上に収穫量は他の品種の半分以下で芋も大きくならない。
   ワセシロは早期に新ジャガイモが取れるので栽培する価値がある。
   一方、トヨシロは種芋を購入して作ったが、今年はどういう訳か早期に枯れてしまい収穫量が少なかった。
   男爵は日本国内で最も多く作られている古くからの品種で、種芋の値段は安く、収量は多い。味はまあまあ良くて色々の料理に使える。

  購入した種芋と自家製の種芋
   購入した種芋と昨年収穫したものを種芋として使った場合を比較すると、品種によって収穫量が異なる。購入した種芋の方が良いもの。自家製の種芋でも購入した種芋でも同じ様な出来具合の物。自家製の種芋の方が良かったものなどいろいろある。

   購入した種芋すべて検疫を受けて病害虫が無いと保障されたものから作られている。一方、自家栽培の物は栽培中あるいは保存中に病害虫に感染する可能性がある。趣味で作っているので自家栽培のものを種芋として使っているが、厳密にいえば違反であろう。

   しかし、自分の場合いろいろな品種を少しづつ作っているので、同一品種を大量に作っているプロの農家と比べて病害虫に感染する可能性は低いであろう。

  休眠期間と2期作
   自家栽培品を種芋とする場合、収穫後9~10か月間経たものを種芋として使うので休眠期間が長い品種が良い。休眠期間が短い品種は保存中に芽が出てしわしわになり、種芋として使い難い。

    極端に休眠期間が短くしかも成長速度は早い品種は一年に2回栽培が可能(2期作)で秋冬ジャガイモが出来る。自家製種イモでも収量が多くて、2期作を継代してやると種芋を購入する必要が無く、秋から冬にかけて新ジャガイモが楽しめる。
  
2015 ジャガイモ

品種 種イモ 植付量 価額 植え付け 発芽 収穫時期
kg/株数
  総収量 種芋
1kg当り収量
一株当たり
収量
購入年 kg 株数 5月下旬 6月上旬 6月中旬 6月下旬 7月上旬  kg   kg  kg
男爵 2015 1+ 460 18+16 18+15 5.3/12  2.8/5   9.4/15    17.5  8.8  0.53
キタアカリ 2015 1+ 500 19+15 19+15 6.1/13     9.2/18   15.3  7.7  0.45
メークイン 2015 1 250 15 15       8.0/15   8.0  8.0  0.53
インカノメザメ 2015 1 550 26 24
2.1/14    2.5/10      4.6  4.6  0.19
ワセシロ 2015 1 275 12 12 5.3/12          5.3  5.3  0.44
トカチコガネ 2015 1 368 15 15       7.8/15    7.6  7.6  0.51
トウヤ 2015 1 260 16 15 2.2/4 8.2/11       10.4  10.4  0.69
ハルカ 2015 1 280 18 17       9.1/17    9.1  9.1  0.54
ホッカイコガネ 2015 1 260 15 15         10.8/15  10.8  10.8  0.72
トヨシロ 2015 1 260 15 15       3.9/15     3.9  3.9  0.26
ピルカ 2015 1 280 15 15       10.5/15    10.5  10.5  0.7
13 3743 215            85.5    
デジマ(秋) 2014
1.6 17 17         12.7/17  12.7  7.0  0.75
アンデス(秋) 2012 1.1 15 15         14.6/15  14.6  13.3  0.97
ニシユタカ(秋) 2012 1.7 21 21       13.5/21    13.5 7.9   0.64
ノーザンルビー 2014 1.2 28 28   10.8/28       10.8  9.0 0.39
はるか  2012 1 15 14     6.8/14       6.8  6.8  0.49
キタムラサキ 2014 2 26 26     2.2/5 13.8/21    16.0  8.0  0.62
サヤアカネ 2012 1.2 25 20       11.8/20    11.8 9.8  0.59
ピルカ 2012 1 22 22     8.2/14 2.9/8    11.1  11.1  0.50
ベニアカリ 2011 1 21 21     3.2/11 5.7/10     8.9  8.9  0.42
トウヤ 2014 1 17 17 4.6/12   2.7/5       7.3  7.3  0.43
こがねまる 2013 0.6 12 12   1.1/5   2.6/7    3.7  6.2  0.31
十勝コガネ 2011 0.2 6 6   0.9/3 1.1/3      2.0  10.0  0.3
シャドークイーン 2011 0.2 8 8       4.1/8    4.1 13.7  0.51
13.8 233            123.3    
総計 26.8 448            208.8    

黒字は3月2日に植え付け
赤地は3月15日に植え付け
青字は3月29日に植え付け

  

4.2014年のジャガイモ

秋ジャガイモ
自家製(今年6月に収穫したもの)を種芋として使う

3品種(ニシユタカ、デジマ、アンデス)、総種芋、4.2kg:総収穫量、16.0kg


  秋ジャガイモとして栽培可能な品種は発芽に要する休眠期間が短いニシユタカ、デジマ、アンデスなどに限られる。これらは長期間の保存が難しい代わりに本州以南で年2回栽培が可能である。

  家庭菜園の本には春ジャガイモに比べ食味が良くないのでお勧めしないなどと書かれているものもあるが、6月に収穫して保存した古ジャガイモより取れたての新鮮なジャガイモの方がよほどおいしい。
  
 8月24日に種芋を植えたが、発芽したものはそのうち6割弱であった。夏の暑さで芋が腐りやすい。11月中下旬に寒い日があったため枯れた株が多かった。そこで、11月24日にまとめてすべてを収穫した。

   秋ジャガイモは発芽、成長の段階での温度条件の影響も大きいようである。デジマは成長が早く大きくなり過ぎて割れてしまったものがかなりあった。アンデス、ニシユタカは株にもよるが適当なサイズのイモが多かった。

   数年前に6月に収穫した自家製の芋を種芋とした場合と新たに購入した種芋を同時に栽培して比較して見た結果ほとんど収量などに差が無かった。今回も自家製の芋を種芋として使うことにした。

種芋 植え付け種芋重量
        kg
8/23
植付け個数
9/23
発芽個数
11/24
収穫量
ニシユタカ 1.5 19 11 6.8kg
デジマ 1.5 18 4.9kg
アンデス 1.2 16
4.3kg
Total 4.2 53 27 16.0kg

春植え、初夏収穫ジャガイモ
 種芋総量、18.3kg;総収穫量、約131.2kg


(購入種芋:9品種、10.0kg)
 男爵、メークイーン、インカノメザメ、キタアカリ、ワセシロ、ノーザンルビー、トウヤ、キタムラサキ、シンシア

 (自家製種芋{昨年収穫したものを種芋とする}:12品種、8.7kg) 
 3/17植え付け
 インカルージュ、コガネマル(2013年種芋購入、2013年6月収穫)
 サヤアカネ、ピルカ、ハルカ、キタムラサキ(2012年種芋購入、2012年、2013年6月収穫)
 ベニアカリ、トカチコガネ、シャドークイーン(2011年種芋購入、2011年、2012年、2013年6月収穫)
 アンデス、ニシユタカ、デジマ(2012年秋種芋購入、2012年11月収穫、2013年6月、2013年11月収穫)

2014ジャガイモ
品種 購入先 種イモ 植付量 価額 植え付け 収穫 kg/株数 総収量 種芋1kg
当り収量
一株当たり
収量
購入年   kg 円/kg 株数 5月下 6月上 6月中 6月下    kg    kg kg/kabu
男爵 2014
2 460 230 35 2.9/5 6.0/12 8.5/18 17.4 8.7 0.50
キタアカリ 2014 1 250 250 16
0.85/4 1.5/7 2.2/5 5.5 5.5 0.34
メークイン 2014 1 260 260 17
0.3/1 3.0/9 4.5/7 7.6 7.6 0.45
インカノメザメ 2014 1 580 580 21 0.65/4 1.45/10 1.5/6 3.6 3.6 0.17
ワセシロ 2014 1 310 310 16 1.5/4 5.2/12 6.7 6.7 0.42
ノーザンルビー
2014
1 310 310 18 5.5/17 5.5 5.5 0.31
トウヤ 2014 1 270 270 14
7.4/14 7.4 7.4 0.53
キタムラサキ 2014 1 580 580 17 5.0/17 5 5 0.29
シンシア 2014 1 580 580 15 2.1/14 2.1 2.1 0.14
10 3600 169 61 6.1 0.39
インカルージュ 自家製 2013 0.3 19 0 0 0
はるか  自家製 2012 0.7 16 4.7/15 4.7 6.7 0.43
キタムラサキ 自家製 2012 0.9 18 15.3/18 15.3 17 0.85
サヤアカネ 自家製 2012 0.95 24 7.2/16 7.2 7.5 0.45
ピルカ 自家製 2012 0.85 17 7.5/17 7.5 8.8 0.44
ベニアカリ 自家製 2011 0.4 10 2.8/10 2.8 7 0.28
デジマ(秋) 自家製 2012 0.9 12 6.9/12 6.9 7.6 0.56
コガネマル 自家製 2013 1.2 20 3.1/18 3.1 2.6 0.17
トカチコガネ 自家製 2011 0.4 10 1.5/10 1.5 3.7 0.15
シャドークイーン 自家製 2012 0.35 12 1.2/12 1.2 3.4 0.1
アンデス(秋) 自家製 2012 0.9 16 0.1/1 9.8/15 9.9 12.2 0.61
ニシユタカ(秋) 自家製 2012 0.9 16 10.2/16 10.2 11.3 0.64
小計 8.65 190 70.2 8.1 0.37
総計 総計 18.65 359 131.2 7.0 0.37
黒字:3/13植え付け
赤字: 3/27植え付け

  今年春に植えつけたジャガイモは購入した種芋が9品種、昨年収穫した芋を種芋としたものが12品種。植えつけた品種の総数は20。植えつけた時期は昨年よりやや遅く3月13日、3月27日の2回。

  昨年と比べジャガイモの総収量は昨年より多く一昨年に近かった。連作障害を避けるため栽培した箇所は異なるが、同じ畑で栽培したので条件はほぼ同じである。昨年と大きく異なるのは気候条件(気温並びに雨量)である。農業は天候に大きく左右されることがジャガイモの場合も当てはまることがよく分かる。

  今年の3月は気温が比較的低くて植え付けたジャガイモの発芽は遅かった。ところが4月は一転して暖かくなったが雨量が少なかったので発芽が遅く育ちも遅かった。また5月も気温が高く、上旬は雨が少な九成長は遅かった。5月下旬になると気温が高くなり雨量も充分となったので一気に成長した。さらに6月に入っても気温が高い日が多く雨量も充分あったので全体として収穫量が増えたのではと思われる。

  新じゃがを収穫したかったので5月下旬から6月上旬には早生系の品種(ワセシロなど)あるいは枯れてしまったものから順番に収穫した。これらは当然のことながら収量は低い。

  ワセシロは成長が早く早期肥大性で5月下旬でもある程度の大きさのイモが収穫出来、いち早く新ジャガイモを楽しむことが出来るので毎年植えている。収穫が遅れると大きな芋が出来るのは良いが内部が割れてスが入る傾向がある。

  同じ時期に購入し同じ畑に隣り合って植え付けた種イモでも品種により収量が全く異なる。気候条件などの違いが品種ごとの収量の違いに影響してくるものと思われるが、品種改良の重要性を教えてくれる。

  シンシアと言うフランス生まれの品種を昨年に続いて種芋を購入して栽培して見た。種芋代が高価であったが枯れてしまったものが多く昨年同様に収量は低かった。日本とフランスでは気候などの条件が違うためであろうか?味は良いと言う事であったがジャガイモに変わりなく来年からは栽培を止めようかと思う。

  検疫を受け種芋用たジャガイモを購入して種芋として使うのが鉄則である。もし、種イモとして使ったジャガイモが病害虫にやられていたら病害虫が蔓延してしてしまう。種芋代は広く普及しているダンシャク、メークイン、キタアカリなどは比較的安い。しかし、珍しい品種では種芋代が高い。趣味でいろいろの品種のジャガイモを栽培しているので、今年も昨年同様に種芋代が高い品種については前年に収穫したジャガイモを種芋として使ってみた。 

  インカルージュに付いては昨年収穫した芋を種芋として使ったが非常に小さな小芋がわずかに取れたのみでほぼ収穫量はゼロであった。インカのメザメに付いても過去2,3年の経験で自家製のイモを種芋として使った場合、非常に収量が低かった。

   一方、キタムラサキ、ピルカ、サヤアカネなどは昨年収穫した芋を種芋に使っても非常に収量が高かった。

  また、昨年の結果とほぼ同じだが、前年11月末に収穫したものを種芋として植え付けたアンデス、ニシユタカ、デジマの3品種の収量が非常に良かった。これらはイモの休眠期間が短いので年に2回栽培が可能な品種である。と言っても半年しか経っていないので発芽は他のものと比べ遅くなるが、最終的な収穫量は多い。これら3品種は秋植えをして11~12月に収穫したものを春にまた種芋とするのが良い。



5.2013年のジャガイモ

秋ジャガイモ
自家製(今年6月に収穫したもの)を種芋として使う

3品種(ニシユタカ、デジマ、アンデス)、総種芋、3.3kg:総収穫量、11.5kg


  秋ジャガイモとして栽培可能な品種は発芽に要する休眠期間が短いものに限られる。これらは長期間の保存が難しい代わりに本州以南で年2回栽培が可能である。そこで、冬場に新ジャガイモが食べられる。品種としてはニシユタカ、デジマ、アンデスなどがある。

  家庭菜園の本には春ジャガイモに比べ食味が良くないのでお勧めしないなどと書かれているものもあったが、6月に収穫して保存した古ジャガイモより取れたての新鮮なジャガイモの方がよほどおいしい。そこで、少量だが毎年栽培している。
  
 8月27日に種芋を植えたが、発芽したものはそのうち6割弱であった。特にアンデスは発芽率が低かった。9月の高温続きで腐って発芽まで至らなかったようである。特に、大玉で半分に切って草木灰を付けて植え付けたものは腐り易かったようで発芽率が低かった。


  9月23日に発芽しなかった株の部分に腐った芋の周辺の土を除けて新たに種芋を植えてみた。追加植え付けしたものはすべて発芽して株が育った。

  しかし、11月上旬に非常に寒い日があり一度にジャガイモは枯れてしまった、その後も比較的寒い日が続き完全に枯かれてしまった。11月30日にすべてを収穫した。

  8月末に植え付けたもので収穫した芋は中形止まりが多いが大玉もあり収量は比較的よかった。
一方、9月下旬に植えて発芽したものは株は普通に育っていたが、生育途中で枯れたため豆粒ほどの小さなイモが着いているのみで収穫量は殆ど0であった。

   秋ジャガイモは品種によるところが一番だが、発芽、成長の段階での温度条件の影響も大きいようである。秋ジャガイモの栽培は晩秋の気温がもっと高い九州のような地域では容易で、気温が低くなる北関東ではやや難しいのかも知れない。

  種芋は病害虫防除のため、チェックを受けた種芋を購入して植え付ける必要がある。しかし、6月に収穫した自家製の芋を種芋とした場合と購入した種芋を同時に栽培して比較して見た結果、ほとんど収量などに差が無かったので自家製の芋を種芋として使うことにした。

  しかし、春ジャガイモは自家製と購入した種芋では明らかに差がある。品種によるが自家製の種芋では収量が落ち、インカのメザメなどほとんど収穫出来ない品種もあった。

種芋 植え付け種芋重量
        kg
8/23
植付け個数
9/23
発芽個数
9/25
追加植付け個数
収穫10/17-11/2 収穫
11/30
総収量
  kg
アンデス(自) 1.2 20 12 0.8kg 2.8kg 3.6
デジマ(自) 1.1 20 12 1.0kg 3.4kg 4.4
ニシユタカ 1.0 20 13
3.5kg 3.5
Total 3.3 60 33 27 1.8kg 9.7kg 11.5

植え付け日時:8/27、追加植え付け:9/23
種芋:春に収穫したものを種芋として使う


春植え、初夏収穫ジャガイモ
 種芋総量、19.7kg;総収穫量、約95.7kg

  今年春に植えつけたジャガイモは購入した種芋が9品種、昨年収穫した芋を種芋としたものが13品種。植えつけた品種の総数は22。植えつけた時期は昨年よりやや遅く3月8日、3月17日の2回。昨年と比べジャガイモの総収量は気候の影響で大幅に減少した。

  知り合いでジャガイモを作っている人に聞くと異口同音に今年は良くないと言っておられた。農業は天候に左右されることがよく分かる。

  今年の3月は異常に高温の日が続いて植え付けたジャガイモの発芽が早かった。ところが4月は一転して寒い日が続いて発芽したものが枯れてしまった。特に発芽が早かった早生系の品種で影響が多く収量減少した。また5月は雨が少なかったことも収量が減少した原因と思われる。一方発芽が遅かった晩生系の品種では発芽後枯れたものは少なく収量はそれほど落ちていない。

  新じゃがを収穫したかったので5月下旬から6月上旬には早生系の品種、あるいは枯れてしまったものから順番に収穫したが、当然のことながらこれらの収量は低い。

  同じ時期に購入し同じ畑に隣り合って植え付けた種イモでも品種により収量が全く異なることを実感した。品種改良の重要性を教えてくれる。例えば、シンシアと言うフランス生まれの品種は種芋代が高価であったが枯れてしまったものが多く収量は非常に低かった。一方、こがねまると言う品種は晩成で種芋代は比較的安かったが収量は格段に良かった。

  また、面白いのは昨年11月末に収穫したものを種芋として植え付けたアンデス、ニシユタカ、デジマの3品種の収量が非常に良かった点である。これらはイモの休眠期間が短いので年に2回栽培が可能な品種である。と言っても半年しか経っていないので発芽は他のものと比べ遅くなる。発芽が遅くいため4月の低温の影響を受け無かったのかも知れない。一方同じ品種で昨年6月に収穫した芽が出ていたアンデス、デジマを種芋としたのは発芽は早かったが収量は低かった。 これら3品種は秋植えをして11~12月に収穫したものを春にまた種芋とするのが良いようである。

(購入種芋:9品種、10.0kg)
  3/8 植え付け
 男爵、メークイーン、インカノメザメ、キタアカリ、ワセシロ、コガネマル、インカルージュ、トヨシロ、シンシア

 (自家製種芋{昨年収穫したものを種芋とする}:13(15)品種、9.7kg) 
 3/17植え付け
 インカノヒトミ、ハルカ、サヤアカネ、ピルカ、ベニアカリ、デジマ
(昨年秋収穫、昨年6月収穫)、ニシユタカ(昨年秋収穫)、アンデス(昨年秋収穫、昨年6月収穫)ノーザンルビー、 シャドークイーン、トウヤ、 トカチコガネ、キタムラサキ

2013ジャガイモ
品種 購入先 種イモ 植付量 価額 植え付け 収穫
購入年 kg 円/kg 株数 5月 6月上 6月中 6月下 7月上 Total Total/kg Total/kabu
男爵 2013 2 460 230 30 1.5(5) 11.1(23) 12.6 6.3 0.42
キタアカリ 2013 1 250 250 14 4.9(14) 4.9 4.9 0.35
メークイン 2013 1 260 260 18 5.9(18) 5.9 5.9 0.33
インカノメザメ 2013 1 580 580 18 0.75(5) 2.5(12) 3 3 0.14
ワセシロ S 2013 1 310 310 16 1.7(6) 1.9(4) 2.7(6) 6.2 6.2 0.39
トヨシロ 2013 1 310 310 16 2.0(9) 2.2(5) 4.2 4.2 0.26
コガネマル 2013 1 270 270 15 8.9(15) 8.9 8.9 0.59
インカルージュ 2013 1 580 580 15 0.8(5) 1.9(10) 2.7 2.7 0.18
シンシア 2013 1 580 580 15 0.7(6) 0.75(9) 1.45 1.45 0.1
10 3600 157 49.85 4.99 0.31
インカノヒトミ 自家製 2012 0.4 8 0.05(6) 0.05 0.13 0.01
はるか  自家製 2012 0.95 11 4.65(8) 4.65 4.9 0.43
キタムラサキ 自家製 2012 0.6 9 4.35(9) 4.35 7.3 0.48
サヤアカネ 自家製 2012 0.25 8 3.0(8) 3 12 0.38
ピルカ 自家製 2012 0.65 8 2.8(8) 2.8 4.3 0.35
ベニアカリ 自家製 2011 0.85 11 2.9(11) 2.9 3.4 0.26
デジマ(秋) 自家製 2012 0.8 13 6.3(13) 6.3 7.9 0.48
デジマ(春) 自家製 2012 0.4 7 0.9(7) 0.9 2.25 0.13
トウヤ 自家製 2011 0.6 9 1.65(9) 1.65 2.75 0.18
アンデス(春) 自家製 2012 0.4 11 1.2 1.2 3 0.11
十勝コガネ 自家製 2011 1 12 2.9(11) 2.9 2.9 0.26
ノーザンルビー 自家製 2011 0.6 12 1.8(12) 1.8 3 0.16
シャドークイーン 自家製 2011 0.5 6 1.25(6) 1.25 2.5 0.21
アンデス(秋) 自家製 2012 1.1 18 8.1(18) 8.1 7.4 0.45
ニシユタカ(秋) 自家製 2012 0.55 10 4.0(10) 4 7.3 0.4
小計 9.65 153 45.85 5.1 0.3
総計 総計 19.65 314 95.7 5 0.3
黒字:3/8植え付け
赤字: 3/17植え付け



6.2012年のジャガイモ

  今年春に植えつけたジャガイモは購入した種芋が12品種、昨年収穫した芋を種芋としたものが15品種。一部ダブっている品種もあるので植えつけた品種の総数は22。植えつけた時期は昨年並みの2月20日と3月12日、3月19日の3回。今年は2月から3月に掛けて寒い日が続いて発芽は遅れてしまった。また、一部、種芋が凍結して駄目になったもの発芽しても枯れてしまったものがあり、2月20日に植えつけたものは収量がかなり落ちてしまったようである。しかし、品種によっては2月20日に植えつけても大丈夫なものもあった。品種によって寒さに強いもの、早生、晩生と異なるのが分かる。
   結局昨年より植えた種芋はやや多かったのに収穫量は若干少なくなってしまった。やはり天候の影響が大きかったのではないかと思う。

春植え、初夏収穫:種芋総量、21.9kg;総収穫量、約137kg

(購入種芋:12品種、8.0kg)
  2/20植え付け
 男爵、メークイーン、インカノメザメ、トウヤ、キタアカリ、ワセシロ、ピルカ、コガネマル、インカルージュ、インカノヒトミ、サヤアカネ、ハルカ
 3/19植え付け
 ハルカ、キタムラサキ

 (自家製種芋{昨年収穫したものを種芋とする}:9品種、6.5kg) 
  2/20植え付
 ワセシロ、インカノメザメ
 3/12植え付け
 メークイーン、男爵、デジマ
(昨年秋収穫)、ベニアカリ、ニシユタカ(昨年秋収穫)、アンデス(昨年秋収穫)、ノーザンルビー、シャドークイーン、キタアカリ、トウヤ、トカチコガネ
  3/19植え付け
  シェリー、トヨシロ、トカチコガネ

植付け 植付け
個数
発芽状況 収穫日時
5/20-5/31
収穫日時
6/1-6/10
 収穫日時
6/11-6/17
収穫日時
6/25-7/5
総収量* 1株当たり収量* 種芋1kg当たり収量** 種芋価額kgあたり
種芋 kg 株数 5/17 株,重量 株、重量 株、重量 株、重量 kg kg/kabu kg
ダンシャク 15 2-5(10)) 3, 1.8kg  5, 2.1 3.9 0.39 3.9 230
ダンシャク(自) 1 18 16(1-4) 5, 1.2kg  11, 4.5 5.7 0.32 5.7
メークイン 1 20 20(4-5) 17, 8.4kg 20, 10.1  10.1 0.51 10.1 260
メークイン(自) 0.8 16 14(1-3) 14, 2.7kg   2.7 0.18 3.4
キタアカリ 15 10(4-5) 5, 1.7kg  10, 4.8kg 6.5 0.43 6.5 250
キタアカリ(自) 0.8 15 15(1-5))  15, 3.3kg 3.3 0.22 4.1
ワセシロ 1 16 16(2-5) 6, 1.5kg 3, 2.4kg 6, 1.0kg 3 0.14 3 260
ワセシロ(自) 0.7 16 15(1-3) 15, 0.8 0.8 0.05 1.1
インカノメザメ 1 22 21(1-4)  21, 3.0 3.0 0.14 3.0 580
インカノメザメ(自) 0.3 7 2(1)  2, 0.05kg 0.05 0 0.16
ピルカ 0.3    7(2-5) 2, 1.5kg    5, 3.3kg    4.8  0.68  16  1660 
コガネマル 0.3    8(3-5)       8, 7.7kg  7.7 0.96  26  1660 
 インカルージュ 0.3  13  13(2-4)     13, 2.8    2.8   0.21 9.2  1660 
 インカノヒトミ 0.3 8 8(2-4)     8, 1.5kg   1.5  0.19 5.0 1660
 サヤアカネ 0.3    6(3-5)     6, 4.4kg  4.4  0.73  14.7 1660 
 ハルカ 0.3    7(1-5)     7, 4.8kg  4.8  0.69  16  1660* 
 ハルカ 0.6  10  10(4)     10, 5.9kg  5.9  0.59  9.8  280* 
 キタムラサキ 0.6    7(2-5)     7, 4.6kg  4.6  0.66  15.3 263 
ベニアカリ(自) 1.4  18 16(1-4) 16,4.6kg 4.6 0.25 3.3  
シェリー(自) 1 19 17(1-3) 3, 0.2kg 14, 3.4kg 3.6 0.19 3.6
トウヤ(自) 1.1 13 13(4-5) 2, 0.5kg 9, 3.3kg 3.8 0.53 5.3
 トカチコガネ 0.8  12 12(3-5) 12, 7.8kg 7.8 0.85 9.8  
 トヨシロ 12 12(1-3) 12, 1.8kg 1.8 0.15 1.8  
ノーザン
ルビー(自)
0.5 10 10(1-4) 10, 3.1kg 3.1 0.31 6.1
シャドー
クイーン(自)
0.5 12 12(2-4) 12,3.3 3.3 0.27 6.5
アンデス(秋 1.8 29 29(3-5) 3, 1.1kg 16, 19.1kg 20.2 0.72 11.5
デジマ(秋)) 1.1 14 14(4-5) 3, 1.5kg 11, 7.5kg 9 0.64 8.2
 ニシユタカ
(秋)
1.1  13 13(3-4) 13,7.5kg 7.5 0.58 6.8  
総計 21.9 137

植え付け日時:2/20: あるいは3/12日、及び3月19日(
5/20から7/6までの総収穫量を基に算定
種芋価額は実際に購入した値段をkgあたりに換算(同一品種だけをまとめ買いすればさらに安くなる)
*ハルカは異なる店で購入。値段が全く異なる。

   ワセシロは名前のごとく早生種で5月下旬に収穫出来新ジャガを楽しめた。しかし、全般に収穫日時が6月中旬以前では収穫量は少なく小粒のものが多い。

 当然の事ながら、同一品種では購入した種芋の方が昨年収穫したものを種芋としたより発芽も完全で収量も多い。特に昨年収穫したインカノメザメを種芋に使ってみた場合、発芽するものが少なく収穫量も非常に少なかった。この結果は昨年と同様である。

   インカのーーーと言う3品種はいずれも味は良いが、小粒の芋しか出来ず収穫量は少ないのに種芋代は高い。


7.2011年のジャガイモ

   春と夏の2期に植えて収穫し、年間で約180kgの総収穫量。2人家族ではとても消費出来る量ではない。一部を知人や友人に送って喜んで貰っている。送料が結構かかるので最近は代金を頂いている場合が多い。タダで送ってもお返しが来たりしてエビで鯛を釣るようなものもあり申し訳ない気もする。
   また、5月下旬から6月上旬に収穫できた早生のワセシロの殆んどを震災を受けた東北の方への支援物資として持って行った。
   それでも、余って残ったジャガイモは最後に捨てることになるか翌年の種芋として使ってみたりする。

春植え、初夏収穫:種芋総量、18.6kg;総収穫量、約150kg

(購入種芋:12品種、11.2kg)
  男爵、メークイーン、アンデス、シェリー、インカノメザメ、トウヤ、ノーザンルビー、シャドークイーン、キタアカリ、トカチコガネ、ワセシロ、トヨシロ

 (自家製種芋{昨年収穫したものを種芋とする}:9品種、6.5kg) 
  メークイーン、シェリー、男爵、インカノメザメ、シンシア、トウヤ、デジマ(昨年秋収穫)、ベニアカリ、インカレッド(5年前に購入した種芋から収穫したものを継代)

植え付け 発芽状況 収穫日時
5/27-6/3
収穫日時
6/9-6/19
収穫日時
6/21-6/30
総収量* 1株当たり収量* 種芋1kg当たり収量** 種芋価額kgあたり
種芋 kg 株数 5/19発芽 株、重量 株、重量 kg kg/kabu kg
アンデス 2 33 4~5(33) 4, 2.9kg 29, 28.6kg 31.5 0.95 15.8 498
メークイン 1 20 4~5(20) 3株 17, 8.4kg 8.4 0.49 9.9 240
メークイン(自) 0.8 13 0~3(12) 12, 2.1kg 2.1 0.18 2.6
シェリー 0.5 10 4~5(10) 10, 7.2kg 7.2 0.72 14.4 794
シェリー(自) 0.5 14 0~3(13) 13, 4.6kg 4.6 0.35 9.2
ダンシャク 2 33 4~5(33) 4株(中小) 16, 9.7kg 13, 9.9kg 19.6 0.68 11.2 220
ダンシャク(自) 1 18 0~4(16) 1株(中小) 15, 7.0kg 7 0.47 7.5
インカノメザメ 1 22 5(22) 5株(中小) 17, 7,2kg 7.2 0.42 9.3 500
インカノメザメ(自) 0.3 4 0~1(1) 1, 0kg 0 0 0
ノーザンルビー 0.3 6 4~5(6) 6, 5.2kg 5.2 0.87 17.3 1660
シャドークイーン 0.3 6 4~5(6) 6, 5.0kg 5 0.83 16.7 1660
シンシア(自) 0.5 7 0~3(2) 2, 0.5kg 0.5 0.25 1
トウヤ 1 16 5(16) 1株(中小) 15, 11.7kg 11.7 0.78 12.5 298
トウヤ(自) 0.5 4 4~5(4) 1株(小) 3, 2.4kg 2.4 0.8 6.4
デジマ(自) 1 11 0~3(7) 1, 0.2kg 5, 0.7kg 0.9 0.15 0.9
ベニアカリ(自) 1.7 27 0~5(24) 7, 3.1kg 17, 7.5kg 10.6 0.44 6.2
キタアカリ 1 14 4~5(14) 14, 9.2kg 9.2 0.66 9.2 278
トカチコガネ 1 13 2~3(13) 13, 5.5kg 5.5 0.42 5.5 398
ワセシロ 1 16 4~5(15) 14株(大中小) 1(小) 298
トヨシロ 1 17 4~5(17) 8株(中小) 9, 7.7kg 7.7 0.89 14.5 298
インカレッド(自) 0.2 7 1~3(7) 7, 1.7kg 1.7 0.24 8.5
総計 18.6 311 138

植え付け日時:2/22 あるいは3/1
* 6/9から6/30までの総収穫量を基に算定
** 5/27から6/3までの分を補正
種芋価額は実際に購入した値段をkgあたりに換算(同一品種だけをまとめ買いすればさらに安くなる)

   ワセシロは名前のごとく早生種で5月下旬に収穫出来、新ジャガを楽しめた。一方、トカチコガネは最も晩生でワセシロが花を付け出した5月中旬になってやっと芽を出して、6月下旬にようやく収穫できた。

 当然の事ながら、同一品種では購入した種芋の方が昨年収穫したものを種芋としたより発芽も完全で収量も多い。特に昨年収穫したインカノメザメを種芋に使ってみた場合、発芽するものが少なく収穫量も非常に少なかった。

 ノーザンルビーとシャドークイーンは非常に種芋が高い。今回初めて栽培してみたが収量は良いが。それぞれ肉色が赤や紫でフライポテトなどにすると彩を添えて面白いが一般的でない。

8,9月植え、11-12月収穫:種芋総量、5kg;総収穫量、約30kg
   ジャガイモは関東以南では普通、春植え、初夏取りである。しかし、休眠期間の短い品種では8月末から9月にかけて植えて11-12月に収穫出来るものがある。アンデス、ニシユタカ、デジマ、ノーリン一号が主な品種である。今年は、デジマ、アンデス、ニシユタカを栽培してみた。ニシユタカのみ種苗店で購入したが、アンデスとデジマは6月に収穫したものを種芋として用いた

2011秋植えジャガイモ

 (購入種芋:1品種、1kg)
  ニシユタカ
(自家製種芋{今年収穫したものを種芋に使う):2品種、4kg)
  アンデス、デジマ
  8月下旬に種芋を植えたが、完全に発芽して収穫できたものはデジマのみであった。ニシユタカとアンデスは種芋が腐って発芽しなかったものが半数近くあった。
  9月末にアンデスの種芋(自家製)を追加植え付けしたところ、殆んどすべて発芽して収穫できた。しかし、11月下旬から寒くなり枯れたので、収穫した芋は中形止まりで収量も低い。
  一方、8月末に植えて発芽したものは収穫量は多く大型の芋が多かった。

種芋 kg 8/25植付け個数 9/25
発芽数
9/25追加植付け 収穫10/17-11/2 収穫11/14-11/22 収穫11/28-12/6 収穫12/15 総収量*
kg
1株当たり収量*kg/kabu 個数* 種芋1kgあたり収量*
アンデス(自) 2 33 17 27 3 11, 4.9kg 20,  5.8kg 10, 4.0kg 14.7 0.36 41 4.2
デジマ(自) 0.5 9 9 3 6,  5.5kg 5.5 0.92 6
11
ニシユタカ 1 18 11 3 8,  7.6kg 7.6 0.95 8 7.6
Total 3.5 1.5kg 27.8 0.51 55

植え付け日時:8/25、追加植え付け(アンデス):9/25(27)
ニシユタカ(購入):680円/kg、 アンデス、デジマ:春に収穫したものを種芋として使う
8/25に植えつけた種芋:デジマ:すべて発芽。アンデス:5割発芽。ニシユタカ:6割発芽。発芽しなかった所にアンデスを追加植え付け。
* 10/17から11/2に収穫したものを除く(未計測)